わきが
間違いだらけのわきが診断
美容形成外科を開業して10年が過ぎました。
難しいと思うのが、
わきが手術です。
世間一般に思われているより、
わきが治療はずっと難しいです。
全国のいろいろなHPを見て、
さすがと思うのは東京の稲葉クリニックです。
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先代の稲葉益巳(いなばますみ)先生が開発した、
皮下組織削除器(ひかそしきさくじょき)による方法です。
昭和54年11月1日に、
当時の武見太郎_日本医師会長から
日本医師会最高優功賞を授与されています。
米国形成外科学会誌PRSにも掲載されています。
ご子息の稲葉義方先生が、
現在も東京で開業されています。
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稲葉義方先生のHPに書かれた、
次の文章が正しいワキガ診断です。
腋臭症/ワキガ/わきが診断のチェックリスト
ワキガの自己診断としてよく雑誌などに載っていますね。
●衣類が黄ばむとワキガである。
●耳垢が湿っているとワキガである。
●親にワキガがあると子供もワキガである。
●汗が多いとワキガである。
●腋毛が濃いとワキガである。
●手術を受けても治らないのは重症のワキガである。
これらは本当に正しいのでしょうか? 実はすべて間違っているのです。
正しくは
●ワキガであると衣類が黄ばむことが多い。(ワキガ以外でも衣類が黄ばむことも多い)
●ワキガであると耳垢が湿っている。(=耳垢が乾いている人はワキガではない)
●親にワキガがあると子供にワキガが遺伝することがある。(耳垢が湿っている体質が遺伝する)
●汗が多いこととワキガであることは関係ない。
●腋毛が濃いこととワキガであることは関係ない。
●手術を受けても治らないのはワキガでない可能性がある。(ワキガでないのに手術を受けた)
稲葉クリニックHPより引用
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大手有名美容外科のチェックポイントも間違いです。
米国製の高価な機器で治療しても、
汗もにおいも残る人がいます。
実際に札幌美容形成外科に、
汗が止まらなかったと、
ボトックス注射を打ちに来院される方がいます。
広告もブログもうそつきです。
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私が特に共感するのは、
稲葉義方先生の次の表現です。
⑤自己臭妄想の問題点:他人の言動によってわきがと自己判断している状態で、周囲の人の咳払いや視線に敏感になる。しかし患者がひとりで居る時にはあまり気にならないことが多い。このような患者は腋臭が確認されないため医療機関を転々と渡り歩くこととなってしまう。わきがと安易な診断や治療は悩みが大きくなるきっかけを作ってしまうこともある。
稲葉クリニックHPより引用
ワキガ手術は一生に一回です。
正しい診断と的確な治療を受けてください。