昔の記憶
副操縦士の不満
私が高校生の頃の夢は、
パイロットになることでした。
血を見るのは苦手で、
注射の針も苦手でした。
そんな自分が、
メスと針と糸で、
美容形成外科医として働いています。
不思議なものです。
■ ■
自分がパイロットになりたかったから、
飛行機には、
夢やあこがれがあります。
大空を飛ぶのは、
すごいことだと思います。
操縦士はかっこいいと思っています。
■ ■
友人や知人にパイロットになった人がいます。
何人かと話したことがあります。
私:昔パイロットになりたかったんだ。
友人:俺は医者になりたかったんだ。
こんな会話を、
複数のパイロットとしたことがあります。
■ ■
実際に医者になってみると、
やるのと見るのでは大違い。
楽な職業ではありません。
パイロットも、
実に大変な職業だそうです。
一番大変なのは、
航空身体検査。
お酒を飲みすぎて肝機能が悪化するとアウトです。
■ ■
近年は、
操縦士の待遇が大幅に悪くなりました。
昔は、
黒塗りのハイヤーがお迎えに来たようです。
今はどうでしょうか?
格安航空会社のパイロットは、
機内清掃まですると聞きました。
■ ■
ドイツの格安航空会社の副操縦士が、
意図的に飛行機を墜落させました。
とても残念なことです。
どうしたら、
同じ事故を繰り返さないでしょうか?
医学が進歩して、
診断技術が向上しました。
どんなに高性能の機器でも、
心の中までは読めません。
犠牲者のご冥福をお祈りしています。
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平成27年3月29日、朝日新聞朝刊の記事です。
副操縦士「いつか全て変えてみせる」
会社の不満語る 独機墜落、
元恋人が証言
ドイツ格安航空会社ジャーマンウィングス機の墜落で、同機を故意に墜落させたとされるアンドレアス・ルビッツ副操縦士(27)が、「いつか全てを変えてみせる。僕の名前を誰もが知ることになる」などと元恋人(26)に語っていたことが分かった。独大衆紙ビルトが報じた。副操縦士は勤務先への不満を募らせていたという。
ビルト紙によると、元恋人は同僚の客室乗務員で、副操縦士と昨年5カ月間交際していた。副操縦士は普段は優しかったが、仕事の話になると急変。「給料が安い」と怒りをぶちまける一方、契約が更新されるか、不安を見せていた。「墜落する!」と叫んで目覚めた夜もあるという。
副操縦士は親会社ルフトハンザ航空で、長距離便の機長になることを夢見ていた。「健康の問題から自分でも不可能と分かり、思い詰めて(故意の墜落を)してしまったのではないか」と、元恋人は話している。
独紙ウェルト日曜版(電子版)は3月28日、捜査関係者の話として、副操縦士の自宅から大量の精神疾患の薬が押収されたと伝えた。
独西部デュッセルドルフの病院は3月27日の声明で、副操縦士が今月10日、来院していたと明らかにした。
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搭乗者リストに名前があった佐藤淳一さん(42)=ドイツ・デュッセルドルフ在住=の父幸男さん(68)や、淳一さんの妻=同=ら親族は3月28日午後(日本時間3月29日未明)、デュッセルドルフの空港を発ち、仏マルセイユ経由で、墜落現場近くへ入る。
翌3月29日(日本時間3月29日午後)、現場に近いルベルネに設けられた慰霊碑などを訪れる予定。関係者によると、幸男さんや、幼い子どものいる淳一さんの妻ら親族は疲れ切った様子という。(ベルリン=玉川透、マルセイユ〈フランス南部〉=上沢博之)
(以上、朝日新聞より引用)