医学講座
前向きにがんばって生きる
昨日の院長日記、
動けぬ母に最後の言葉
2015年3月11日、
東京都千代田区の国立劇場で行われた
東日本大震災政府主催の追悼式
宮城県代表、菅原彩加(さやか)さん(19)のスピーチです。
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この中にあった、
失ったものは戻ってこない、
悲しみが消えることもない
でも前向きにがんばって生きる
実に大切なことだと思います。
受験でも、
病気でも同じです。
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よくお医者さんや弁護士さんは、
♡いい仕事♡
♡生活に困らない♡
…と思われがちです。
実際、私も小さい頃や、
学生の頃にはそう思っていました。
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でも実際に医師として30年以上仕事をしていると、
とても
♡楽で♡
♡もうかる♡
仕事ではありません。
ストレスが多い職種です。
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美容形成外科は別としても、
私たち医師の仕事は、
突然病気になったとか、
事故でけがをしたという、
困っている人たちを助ける仕事です。
困っている人たちから、
お金をいただいいて生計を立てています。
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お金がなくて、
病院に行けない人もいます。
手遅れになることもあります。
弁護士さんも、
困っている人を助ける仕事です。
お金がない人でも助ける仕事です。
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医師として真面目に仕事をすればするほど、
助けられない人に出合うことがあります。
そんな時でも、
前向きにがんばって生きることを、
サポートするのが医療従事者の仕事です。
癌になって手術をして、
失ったものは戻ってきません。
癌になった悲しみが消えることもありません。
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たとえ癌になっても
前向きにがんばって生きることが大切です。
新しい治療法が見つかることもあります。
私たち形成外科の仕事には、
再建外科も含まれます。
癌で失った組織を、
前向きにがんばって再建する仕事です。
最後まであきらめないことです。