院長の休日
鎌を持った王子様
平成27年4月29日、朝日新聞朝刊、
ひとときへの投稿です。
鎌を持った王子様
市の土地を借りて、仲間10人と花作りを楽しんで20年になる。始めたころはまだ若いし、次々と花を増やして、見る人が喜んでくれると励みになった。
ところが、年月とともに「腰やひざが痛いからできなくなったわ」と1人、2人抜け、抜けた人の作業を補うのも大変になってきた。陽気のよいこの時期には草も伸び、愚痴も出るようになった。
草取りをしていたある朝、「大変ですね」と60代ぐらいの男性に声をかけられた。「はい、草取りに追いかけられています」と言うと、「手伝いましょう」と、そばに止めた車の中から鎌を取り出し、私の近くで手際よく刈り始めた。
あっけにとられている私に、男性は「実は僕も、地域の花壇をやっています」と言った。「仕事に行く妻を駅まで送ってきたついでに、ここの花壇が見たくて来ました」とのこと。うれしかった。
話が弾んで、私が東北出身だと話すと「あそこの地酒はうまかったなあ」。2時間も一緒に作業をしたので、とてもはかどった。帰り際、「この鎌は使いやすいですよ。差し上げます」と渡してくれた。一瞬、王子様に見えた。
(千葉市 熊澤薫 主婦 73歳)
(以上、朝日新聞より引用)
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私の数少ない趣味は花つくりです。
今はマンション住まいで忙しいのでできません。
私が住んでいるマンションには、
私のような花好きの先輩がいらっしゃいます。
雑草だらけの歩道の草地に、
今年はチューリップを植えてくださいました。
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桜の花も見事に咲きました。
これからはツツジがきれいです。
住人のお一人が、
ご自宅だった家から、
何本も寄付してくださったそうです。
私も定年退職後には、
花作りをしたいと思っています。
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投稿者の熊澤さんのように、
花作りで大変なのが草取りです。
私が大好きな、
富良野のファーム富田では、
たくさんの方が、
早朝に草取りをしてくださっています。
今年は4月から気温が高い日が続きます。
花好きにはいい年になりそうです。