医学講座
ドルミカムと静脈麻酔
集団的個別指導2015
2015年12月17日水曜日に行われた、
厚生労働省北海道厚生局の指導です。
この会で、
厚生労働省北海道厚生局医療課、
指導医療官の佐野先生に教えていただいたことです。
佐野先生は元外科の臨床医だったそうです。
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今までの集団的個別指導とは違って、
佐野先生は具体的な事例を的確に説明してくださいました。
最初の医療監視指導官は、
発表の最中、
一度もこちらを見ることもなく、
ただひたすら原稿を読んでいました。
これでは聴衆の反応は見えないですし、
自分が伝えたいことが正確に伝わったかどうかもわかりません。
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最近は、
運転免許更新時教習ですら、
いかに交通事故を減らして、
安全運転を普及させようか?
…という熱意が伝わってきます。
はっきり言って、
警察も変わりました。
最近の更新時教習は居眠りが少ないです。
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運転免許の講習と比較するのも酷ですが、
厚生労働省のお役人はまだまだダメです。
半数以上が聞いてなくても、
集団的指導をしたという事実だけが必要と感じられます。
われわれ聴衆にとっては、
その話しは前にも聞いたょ。
そんなの知ってるょ。
そんな指導が大部分です。
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佐野指導医療官のすごいところは、
学会発表のように、
聴衆のほうを向いて、
原稿には時々目をやる程度で、
最初から最後まで、
わかりやすい口調で、
おだやかに話されたことです。
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私が一番勉強になったのが、
ドルミカムという薬を、
静脈麻酔に使っても、
【静脈麻酔】が算定できないということです。
専門的なことになりますが、
薬には【効能・効果】という決まりがあります。
国が決めた使い方をしないと、
保険請求はできません。
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ドルミカムは、
ミダゾラムという成分の注射液です。
【効能・効果】
麻酔前投薬、
全身麻酔の導入及び維持、
集中治療の人工呼吸中の鎮静、
歯科・口腔外科領域における手術及び処置時の鎮静
つまり鎮静に使うことはできても、
静脈麻酔薬ではないので、
静脈麻酔は算定できないのです。
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今までの指導医療官とは違って、
佐野先生の指導は、
こちらが、
う~ん、なるほど
それ、知らなかった。
…と思わずつぶやきたくなる指導でした。
他にもたくさん教えていただきました。
佐野先生ありがとうございました。