医学講座
無保険に注意2015
今朝の札幌は寒いです。
路面はつるつるです。
ちょっと油断すると転びそうです。
昨日、JR北海道でトンネル火災がありました。
札幌⇔旭川の列車運行に支障が出ています。
年末の忙しい時なのに大変です。
早く復旧してほしいです。
■ ■
今日は年末年始の医療についてです。
医療機関もお正月は休みです。
札幌市は当番制で急患に対応しています。
残念ですが、
形成外科の当番医はいません。
事故でケガをしたら救急病院です。
■ ■
注意していただきたいのが、
12月で退職された方です。
12月28日付けで会社を退職されると、
ふつうは、
12月29日から無保険になります。
退職日に保険証を返却するのを忘れて、
そのまま持っていても無効です。
■ ■
前の会社の保険証を持って、
医療機関を受診されても、
その保険証が無効になっていることは、
医療機関ではわかりません。
無事に保険診療の3割負担で済んでよかったと思うと、
後からとんでもないことになります。
■ ■
退職後に前の会社の保険証で保険診療を受けると、
後から保険が負担した7割分も、
全額本人に請求されます。
病気で救急病院に搬送されて、
数百万円の医療費がかかったとすると、
その数百万円が全額自己負担です。
退職時に教えてもらえなかったと言っても、
言い訳は聞いてもらえません。
■ ■
退職時にはたくさんの書類をもらいます。
健康保険のことまで、
詳しく教えてくれる会社はまれです。
私も自分が開業医になるまで、
考えてもみませんでした。
12月退職の方は、
退職後の任意継続に加入するか、
市町村の国民健康保険に加入します。
■ ■
来年1月から次の仕事が決まっている人は、
次の会社の保険の有効期間が、
いつからになるのか?
よ~く確認してください。
仕事はじめが、
平成28年1月5日で、
保険の有効期間が1月5日から開始になると、
1月4日までは無保険になります。
お正月に子供さんが熱を出すこともあります。
無保険の期間がないかよく確認してください。