医学講座

PRS年間購読料313,900 円 (税抜)

 医者の勉強法
 2006年12月4日の院長日記です。
 医学は日進月歩で常に新しい治療法が開発されています。よく医者は一生勉強が必要だと言われています。私もその通りだと思います。医師の勉強法には学会に参加する、他の先生の手術を見せていただく、先輩や同僚に相談するなどの方法があります。開業して毎日の診療に追われているとなかなか勉強の機会を作るのは大変です。
 米国形成外科学会の雑誌がPlastic and Reconstructive Surgery(通称PRSピーアールエス)という本です。私は形成外科医になってから毎年年間購読しています。年間14冊程度で毎月航空便で送ってきます。以前は送られてくるまで読めなかったのですが、最近はインターネットに接続されていれば米国国内に居るのと同じように読むことができます。購読するとユーザー名とパスワードがもらえ、それでログインします。
 形成外科・美容外科の医師にとってこのPRSに自分の論文が掲載されるのはとても名誉なことです。日本人の論文は毎号1~2編掲載されれば多いほうです。私も北大や札幌医大時代に掲載していただきました。
 私が形成外科医になった26年前は、PRSに美容外科関連の論文が掲載されることは少なかったのですが、最近は約1/2から1/3が美容外科関連の論文です。アジア人に関しては日本の他、韓国の先生も多数投稿されていて、質の高い良い論文があります。私はこのPRSの他、美容外科関連の国際雑誌を講読して日々勉強しています。私が現在行っている目頭切開の手術法もこのPRSを通じて習得しました。著者の韓国人の先生と学会でお会いして、お互いに手術で工夫している点などを話しとても参考になります。医学を志す学生さんや若い先生は英語を自由に使いこなせる能力が必要だと思います。

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 PRSの年間購読料は、
 私が医者になった35年前は、
 約5万円程度だったと記憶しています。
 1980年5月から働きはじめて、
 最初の2ヵ月間はただ働きで給料ゼロ。
 1980年8月にいただいた、
 初任給が99,000円程度(日給3,300円)の
 北大病院研修医には、
 とても高かった記憶があります。
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 それでも、
 毎年購読し続けていました。
 インターネットができるようになってからは、
 米国の出版社に直接申し込んでいました。
 担当の女性が親切で、
 本が送られて来なくても、
 すぐに手配をしてくださいました。
 私は3年契約で更新していました。
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 残念なことに、
 昨年から日本からon lineで更新できなくなりました。
 昨年は何とか更新しましたが、
 今年はまったくできなくなりました。
 昨年の更新も、
 $1,014.00/yearと高額で、
 今年は1ドル120円以上します。
 日本の代理店を通すと、
 年間313,900 円 (税抜)(有隣堂価格
 35年間購読し続けたPRS
 購読を中止しようか悩んでいます。
20151215
20151215-2

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