医学講座
第31回北大形成外科アカデミー
2015年12月12日土曜日、
第31回北大形成外科アカデミーと忘年会がありました。
年末の北大形成外科アカデミー
昨年は2014年12月13日土曜日でした。
唇裂口蓋裂同時手術という、
2014年12月14日の院長日記に書いてあります。
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毎年、北大形成外科の先生から、
学会では聞けない、
新しいことを教えていただいてます。
ありがたいことです。
今年は大学院生の発表をお聞きしました。
来年、大学院を卒業される先生の発表と、
現在研究中の院生の発表でした。
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来年北海道大学大学院を卒業される、
塩谷隆太先生と
安居剛先生のお二人は、
もう博士論文が完成し、
それぞれ外国雑誌に掲載が決まっています。
これはすごいことです。
論文投稿からacceptアクセプトと呼ばれる掲載決定までが大変なのです。
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私が特に感動したのは、
塩谷隆太先生の失敗の記録でした。
立派な研究が完成するまでには、
苦難の道があります。
塩谷先生はラットを使った動物実験なので、
うまくいかないことがたくさんありました。
他の論文を読んで同じように実験してみても、
論文の通りにはならないのです。
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私の学位論文も苦難の歴史でした。
苦難が多いと、
成功の喜びも大きいのです。
塩谷先生のご発表は、
リンパ節移植の浮腫予防と転移抑制という題でした。
将来、癌の転移を防ぐ治療になって、
ノーベル賞を取れるといいと思って聞いていました。
動物を使う研究をすると、
顕微鏡手術に慣れて手術が上手になるという利点もあります。
これからもいい研究が続くことを願っています。
“第31回北大形成外科アカデミー”へのコメント
コメントをどうぞ
アカデミーお疲れ様でした。 若い先生の研究でこれから一人でも多くの患者さんが助かるとよいですね。私も先生のブログを拝読するまでどうして細かい部分をうまく縫えるようになるのかわかりませんでしたが、ラットなどの血管縫合を練習したりでうまくなるのですよね。荻野先生は鶏の脚でしたよね。 荻野先生が生きてらしたら父の手を診ていただき 動くようになったかな。。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。手の外科の先生は鶏の脚の腱をよく使われていました。荻野先生と山形へ行きたかったです。。。
唇裂口はお母さんのお腹にいる時点で
今はわかるのですか?
今放送されてるコウノドリという医療ドラマで出てきていました。
動物を使う実験。
犬も使われるのですよね?
以前ドラマで出てきました。
私は犬はもはや家族なので心が痛みます。
それが人間の寿命の為でも。
でもやはり癌の友人がいるので
その実験の成果で生き延びて欲しい気持ちもあります。
全く私は勝手ですね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。30年以上前からエコーでわかることもありました。子宮内胎児手術の研究をしていた先生もいました。イヌを使った実験で博士号を取得した後輩もいます。今は動物保護からかなり制約があるようです。
ちかぢか静脈麻酔の手術を受けたいなーと思っております
B型肝炎ワクチンは
手術どのくらい前まで受けるべきなのでしょうか?
手術直前では駄目なのでしょうか?
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
手術前にB型肝炎ワクチンは不要です。B型肝炎のワクチン接種をしてくださる医療機関に相談なさってください。湘南かまくらクリニック小児科のサイトには『接種後1か月以内は、抜歯・扁桃摘出・そけいヘルニア手術など、緊急性の低い手術を原則として避けて下さい』と書いてあります。
本間先生ありがとうございます
手術前にB型肝炎ワクチンは不要とのことですが
手術をきっかけとした感染も考えられるのではないでしょうか?
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
手術でB型肝炎に感染することはありません。手術前にB型肝炎の抗原検査をするのは、患者さんの血液から医療従事者への感染を防ぐためです。どうしても心配なら手術をしてくださる先生と相談してください。