二重・眼瞼下垂
眼瞼下垂症手術トラブル【2016福岡】②
熊本で地震の被害が出ています。
私が福岡に滞在中、深夜に2回目の地震がありました。
かなり強い揺れでした。
まさかこの地震でアパートの1階がつぶれるなんて、
夢にも思いませんでした。
亡くなられた学生さんのご冥福をお祈りいたします。
とても残念で悲しいです。
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第59回日本形成外科学会では、
◆症例検討2 4月15日(金)10:00-11:00
眼瞼下垂症手術トラブル
◆シンポジウム16 4月15日(金)14:20-15:50
眼瞼下垂症手術と機能
2つの大きなプログラムがありました。
どちらも眼瞼下垂症手術で気をつけなればいけない事項について、
討論を深めたものです。
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◆症例検討2
眼瞼下垂症手術トラブル
司会
松尾 清(信州大学医学部 形成再建外科学教室/松尾形成外科・眼瞼クリニック)
土井秀明(こまちクリニック)
野平久仁彦(医療法人社団 蘇春堂形成外科)
演者
「後天性腱膜性眼瞼下垂症に対する大腿筋膜移植による吊り上げ術後に強度の瞼板変形をきたした1例」
江藤綾乃(筑波大学 医学医療系 形成外科)
「治療に難渋したHorner症候群による眼瞼下垂症例」
高須 啓之(神戸大学 医学部 大学院 医学研究科 形成外科学)
「眼瞼下垂症手術後の原因不明の角膜潰瘍の1例」
木股完仁(池友会 新小文字病院)
「眼瞼下垂症手術トラブル:ミュラー筋損傷型挙筋前転術後違和感」
権太浩一(帝京大学医学部附属溝口病院 形成外科)
◆シンポジウム16
眼瞼下垂症手術と機能
司会
村上正洋(日本医科大学武蔵小杉病院 形成外科)
朝村真一(和歌山県立医科大学 形成外科学講座)
演者
「眼瞼下垂と機能」
鹿嶋友敬(University of California)
「眼瞼下垂症手術と機能―眼科医とのコラボレーションの重要性について―」
村上正洋(日本医科大学武蔵小杉病院 形成外科)
「眼瞼下垂症手術が視機能に与える影響の検討」
落合博子(国立病院機構 東京医療センター 形成外科)
「眼瞼下垂症手術の眼表面への影響とその評価・対策について」
幸島 究(医療法人感謝会 第2にしむら眼科)
「機能的眼瞼形成手術を追究して~左右差を有する症例から学ぶこと~」
金沢雄一郎(深谷赤十字病院 形成外科)
「まぶたは視野の維持だけでなく、青斑核を刺激して覚醒・筋緊張・交感神経緊張を制御するために開けている」
松尾 清(信州大学医学部 形成再建外科学教室
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とても全部はご紹介できませんが、
眼瞼下垂症手術後に、
目に何らかのトラブルを生じることがあります。
気をつけなければいけないのが、
ドライアイがある患者さんです。
眼科医によっても処方する薬が違います。
日本医科大学武蔵小杉病院形成外科の
村上正洋教授がいつも強調されるように、
眼科医とのコラボレーションが重要だと再認識しました。
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札幌美容形成外科では、
眼科的な問題がありそうな患者さんは、
眼瞼下垂症手術の前に、
道庁前眼科の、
吉田篤先生に診ていただいています。
私も診ていただいている優しい先生です。
先日は緑内障が見つかった患者さんがいらっしゃいました。
眼瞼下垂症手術は、
やればやるほど難しい手術だと思います。