二重・眼瞼下垂
眼瞼痙攣の診断と治療2016
2016年4月13日から15日までの、
第59回日本形成外科学会で印象に残った発表です。
眼瞼痙攣がんけんけいれんの治療です。
O-089 眼瞼痙攣患者の機能的・美容的問題に対する極薄粘着テープの効果
REIKO KAZKI/かづき れいこ日本医科大学附属病院形成外科・美容外科
2013年12月~2015年9月までに、
眼瞼痙攣の患者さん131人に、
極薄の透明なテープを貼り、
その上からメイクを行い良好な結果を得たという報告です。
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患者さんから、
視野が広がった、
まぶしくなくなったと喜ばれました。
眼瞼痙攣は診断も治療も難しい疾患です。
私たち形成外科医を直接受診することは少ないですが、
診断を間違って手術をすると大変です。
ボトックス注射が効きますが、
効果が切れると症状が再発します。
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かづき れいこ先生は、
日本医科大学で長年お仕事をなさっています。
第58回日本形成外科学会【京都】でも、
リハビリメイクとカモフラージュメイクの比較に関する検討
…という演題を発表されました。
昨年も、
眼瞼痙攣の女性が、
テーピングとリハビリメイクでよくなっていました。
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今年の発表は、
眼瞼痙攣の患者さんだけについてまとめられました。
東京の井上眼科病院に、
眼瞼・顔面けいれん友の会があります。
眼科にかかっても診断がつかず、
困っている患者さんがたくさんいます。
薄いセロテープみたいなテープで、
難しい眼瞼痙攣の症状がよくなっていました。
『切る手術』でもなく、
『高い薬』でもないのでいいと思います。
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眼瞼痙攣の患者さんに特徴的なのは、
羞明しゅうめい
まぶしいことです。
外がまぶしくて歩けません。
自転車に乗れません。
車の運転も無理です。
こんな患者さんを診たら、
眼瞼痙攣を疑うことです。
私は札幌大庭眼科の大庭正裕先生にお願いしています。