昔の記憶
親父の人生に学ぶ②
昨日は親父の火葬から一週間でした。
仏教では、
亡くなった日から数えて7日目に営む法要を初七日と呼びます。
本間家は無宗教なので、
初七日も、
四十九日もありません。
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人が亡くなると、
実にいろいろな手続きがあります。
私たちは人が亡くなるまでのことはよく知ってます。
おしっこの量(尿量)が減ってくるとまずい。
SPO2(えすぴーおーつー)が80を切るとまずい。
SPO2経皮的動脈血酸素飽和度
(指につけて酸素の量を測定する装置です)
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私は死亡届けを出して、
火葬許可をもらうのを区役所に行ってしました。
出生届けは24時間受け付けてくれるので、
死亡届けも夜間でも大丈夫?と思っていました。
ところが、
死亡届けを出して、
火葬許可をもらうのに時間がかかり、
夜間はダメなことが行ってみてわかりました。
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私にとっていい親父だったか?
うーん。
いい親父だったんだと思います。
私が親父に感謝していることはいくつかあります。
まず人生で役立っているのが、
法律とか、
契約書とか、
裁判所とか、
公証人とか、
ふつうの人が知らない知識を自然と身につけてくれました。
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これには理由があります。
裁判所というところ
2009年7月26日の院長日記に書いてあります。
私の父は、
私が子どもの頃に、
自分の叔父と裁判をしていました。
土地の取得をめぐっての裁判でした。
父親は薬剤師ですが、
法律を知らないばかりに、
土地をだまし取られたと…
私が小学1年生の頃に、
NHKの大学講座で、
法律を勉強していました。
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その父親の影響か?
私は社会科の中では、
政治経済が好きでした。
地理、
日本史、
世界史、
はまったくダメでしたが、
政治経済だけは、
札幌西高校でも、
10段階評価の10でした。
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私は理系クラスでしたが、
10段階評価で10を取ったのは、
現代国語と政治経済だけでした。
英語、
数学、
化学、
生物、
医学部の受験に必要な科目は…
残念ながら10は取れませんでした。
政治経済の担当は平野先生でした。
物静かで温厚な先生でした。
東大をご卒業と噂されていました。
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政治経済が好きだった私でも、
裁判所のことは知りませんでした。
裁判が公開の法廷で行われることも、
何となく知っていましたが、
実際に行ったことはありませんでした。
一民間人としては、
できれば裁判所には行きたくないものです。
昨年10月8日に、
弁護士の高橋智先生の日記で教えていただき、
はじめて医療裁判の傍聴に行きました。
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裁判所というところは、
実際に行ってみると、
案外入りやすいところでした。
事務的に、
裁判を処理しているという印象でした。
法廷は静かなところです。
傍聴人は、
椅子に座って黙って聞いています。
甲(こう)とか
乙(おつ)とか
丙(へい)というような、
あまり聞き慣れない日本語が出てきます。
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裁判員制度ができて、
裁判所も一般人を意識しています。
ただ、
携帯電話の写メは駄目だそうです。
法廷内はもちろん、
携帯は駄目だと思っていました。
私が注意を受けたのは、
一階の掲示板のところでした。
裁判の予定表が、
大学の学生用掲示板のように、
紙にプリントされて貼ってありました。
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法廷を間違えないように…
写メに撮ろうとして注意されました。
掲示板にコピーが貼ってあるので、
部屋番号を忘れないように…
撮っただけでしたが、
裁判所内ではカメラは禁止と、
衛視(ガードマンのような人)に言われました。
よく見ると
入口近くに撮影禁止と
注意が書いてありました。
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親父のおかげで、
公証人とか、
公正証書とか、
不動産に関する知識も身につきました。
札幌美容形成外科を開業する時に、
不動産賃貸契約をしました。
札幌公証人役場に行き、
元札幌地裁所長の三上英昭先生に
公正証書を作成していただきました。
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コンタクトオフビルの建替えについて、
大同生命と闘うことになりそうです。
親父のおかげで、
契約書はしっかり公正証書で作成してあります。
文書もしっかり保存してあります。
裁判所と聞いても、
堂々と公開の法廷で争うことに何の不安もありません。
裁判になったら、
ぜひ傍聴にいらしてください。
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それにしても、
帝国データーバンクが、
もう少し私の院長日記を調査していたら、
解決までに何年もかかるような、
ちっぽけな老朽化したビルを
購入しなかったのだろうに~
私はひそかに微笑んでいます。
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大同生命の山田健さん、
しっかりと丁寧に説明してください。
虎門中央法律事務所の
弁護士柴田征範さん、
所長の今井和男さんが著書に書いた、
【テナントリスク】を解決してください。
札幌美容形成外科との退去交渉は、
建物が老朽化しているから退去せよとの一点張りで、
一方的かつ強硬であったことから、
(札幌美容形成外科の)態度は、硬直化しています。