医学講座
足病の教科書
恩師、大浦武彦先生が足病の教科書を出版されました。
85歳で教科書を出版、
すごいことだと思います。
あらためて尊敬の念を強くしました。
私が足病とは何かをご説明するより、
教科書を読んでみてください。
きっと役に立ちます。
まず大浦武彦先生のお手紙をご紹介いたします。
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足病という言葉をはじめて耳にする方が多いと思いますが、日本においてはこの分野において足病医がいないことで100年遅れています。
私は日本下肢救済・足病学会を2009年に立ち上げ下肢救済・足病の治療普及に努力していましたが、なかなか普及せず、どうすれば良いかと悩んでいました。
そこに救世主として現れたのが医学博士、医学研究者、臨床医療者であり且つ、厚生省官僚の実績をもった参議院議員の秋野公造先生でした。私も彼も創傷治癒の研究をしていた関係で旧知の間柄でもありました。そこで100年遅れている日本の足病の現状が話題となり、これを何とか改革しようと意気投合したのです。
秋野先生は参議院に初当選して間もなく北海道大学名誉教授浅香先生と連携して国会質疑を通じて、日本の医療で初めて予防にお金をつけてくれました。「胃がん予防のためのピロリ菌除去の保険適用」をあっという間に実現させた方です。
この秋野先生のアドバイスを受け、足病についても先生のおかげで重症化予防で2015年に国の骨太政策になり、国の支援を受けて、やっと医療体制の仕組みが出来ました。また、透析の足切断を回避するために、下肢末梢動脈疾患指導管理加算をつけてもらいました。
このように早急に加算となったことは驚きであり、秋野先生のおかげと感謝しております。今後も続けてアドバイスを頂くこととなっていますが、一緒に仕事をしているうちに日本に足病の本がないことがわかり急遽秋野先生とこの足病についての教科書を出版することになった次第です。
この本は、一般の方、患者さんに分かりやすく読んでもらうため対談形式にしてありますが、内容的には質が高く、看護師さん、医師も必読の本となっております。宜しくお願いします。大浦武彦
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東京女子医科大学名誉教授、野﨑幹弘のざきもとひろ先生の推薦のお言葉です。
想像してみてくださ。
歩行出来なくなることを…。
糖尿病と透析の患者さんは、
その可能性を持っています。
この本は「重症化予防」のための必読の書です。
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私は形成外科医の時代に、
糖尿病専門医の先生とよく足病の患者さんを治療しました。
昔と違うのは、
血管内治療が進歩したことです。
糖尿病の患者さんは、
糖尿病性腎症になることがあります。
目の血管が弱ることが知られています。
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同じように、
下肢の血管がやられて、
上の本の写真のように、
あっという間に足が悪くなることがあります。
この本は、
『切断』を防ぐための本です。
マンガもついていて読みやすいです。
ぜひ読んでいただきたい本です。
役に立ちます。