医学講座
授乳障害のある陥没乳頭とは?
昨日の院長日記、
陥没乳首の保険適応は40歳まで?は、
私の書き方が悪かったために、
少し誤解を生じてしまったようです。
都道府県によって、
審査委員会からの通達で、
陥没乳頭手術を、
40歳で保険適応外にしていることはない
…と私は思います。
■ ■
おそらくクリニック独自の判断で、
40歳以上は保険適応外と決めていると思います。
保険適応になるかならないか?は、
患者さんにとっては大問題です。
費用が大きく違います。
厚生労働省が決めているのは、
美容を目的とした場合は保険給付の対象とならない
…という文言です。
■ ■
他に保険適応外の規定があるのは、
健康診断を目的とした医師による診察、
採血やレントゲン撮影は、
【保険適応外】です。
企業は従業員の健康診断をする義務があります。
労働安全衛生法という法律で決められています。
よく検診のバスでやっているのです。
企業検診を専門にしているところがあります。
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従業員の健康診断を安く済ませるために、
健康保険で診察や採血をすると違法です。
札幌美容形成外科では、
北海道結核予防会
複十字総合健診センターに行って健康診断をしています。
法律で決められた健康診断なので、
採血とレントゲン写真だけでも、
毎年かなりの人が受けています。
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札幌美容形成外科に直接関係があるのは、
美容を目的とした場合です。
私の考えです。
美容を目的として行う手術や治療は、
しわやしみの治療、
たるみの治療です。
鼻を高くする、
胸を大きくするというのも、
美容目的の治療です。
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陥没乳頭手術のように、
乳首が陥凹しているのを治す手術が、
美容目的になるのか?
私はとても疑問です。
乳首は見せるところではありません。
乳首にお化粧をする人もいません。
陥凹した乳首には、
ごみがたまりやすく炎症も起こします。
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乳首の美容整形をしたい
…というのも変な語感です。
豊胸は美容目的でも、
陥没乳頭は、
美容目的なの?というのが、
正直な私の考えです。
でも厚生労働省が、
授乳障害のある陥没乳頭と規定しているので、
妊娠出産が可能な年齢の女性は保険適応にしています。
40歳はまだ妊娠出産が可能な年齢です。