医学講座
豊胸したいという気持ち
昨日の院長日記、
美容外科での死亡事故2017に、
私の高校時代の同級生、
すみれさんからコメントをいただきました。
なぜ、豊胸に?
ごもっともな疑問です。
ニュースを見た人の中には、
32歳で若いのに豊胸?と思われた方も多いと思います。
■ ■
私はおそらく患者さんの親御さんと同年代です。
62歳ですが、
32歳の女性が、
豊胸をしたいと思った気持ちが、
よく理解できます。
自分自身は豊胸手術はやめてしまいましたが、
豊胸をしたいうお気持ちはよくわかります。
■ ■
私は美容整形の医者です。
偏屈でがんこですが、
少しは患者さんの気持ちが理解できます。
ふつうの胸で生まれて、
ふつうに生活している女性には、
豊胸したいという女性の気持ちは、
わからないと思います。
下着のサイズがAAAAの人の気持ちは、
ふつうサイズの人にはわかりません。
■ ■
胸がなくて困っいる人は、
意外と多いものです。
札幌美容形成外科では、
豊胸手術は行っていませんが、
陥没乳首の手術や、
乳頭縮小手術は実施しています。
陥没乳頭手術は授乳障害がある人は保険適応です。
■ ■
乳首の悩みで受診する女性に共通していることです。
同性に見られたくない、
温泉に行けない。
堂々と温泉に行きたい。
自分の母親に相談するのも嫌です。
豊胸も、
陥没乳首も、
乳頭縮小も、
ちゃんと手術をするとよくなります。
■ ■
問題なのは、
何となく後ろめたいから、
こっそりと、
誰にも知られずに、
ないしょでしたいという気持ちから、
よくない手術を受けることです。
大手美容外科で手術を受けたのに、
陥没乳首が治ってない人もいました。
形成外科や美容外科の正しい知識を、
高校の保健体育で教える時代が来るといいと願っています。