医学講座
医師国家試験合格発表2017
2017年3月17日、
日経メディカル電子版の記事です。
8533人の新医師が誕生、合格率は90%を切る
医師国試の合格率は88.7%、大学別合格率は?
厚生労働省は2017年3月17日14時、第111回医師国家試験(2017年2月11~13日実施)の合格発表を行った。
今回の受験者数は9618人(前回は9434人)で、合格者数は8533人(同8630人)。合格率は88.7%(同91.5%)と、4年ぶりに90%を切った。受験者のうち、新卒者は8828人で、合格率は91.8%(前回は94.3%)だった。合格者のうち、男性は5593人(合格率87.8%)、女性は2940人(合格率90.5%)で、合格者の34.5%が女性だった。
厚生労働省の講堂で行われた合格発表会場では、14時の発表とともに、受験者やその家族らが開始前方の長机に置かれた閲覧用合格者番号リストで合否を確認した。合否は厚生労働省のWebサイトでも確認できる。
大学別の合格率は、下に表で掲載している。
今回の合格基準は、一般問題を1問1点、臨床実地問題を1問3点としたとき、(1)必修問題については200点中160点以上(ただし、必修問題の一部を採点から除外された受験者は、必修問題の得点について総点数の80%以上とする)、(2)必修問題を除いた一般問題および臨床実地問題については、一般問題が198点中128点以上、臨床実地問題が600点中381点以上、(3)禁忌肢問題の選択数が3問以下――とされた。
2018年からは、臨床実習開始前の共用試験CBT(Computer based testing:コンピュータを用いた客観試験共用試験)が医師国家試験とともに医師養成課程に位置付けられる。2つの試験の出題内容の重複を省くため、現状の医師国家試験の「一般問題」の出題数を100問ほど減らし、試験日数を3日間から2日間とすること、合格基準はこれまで「一般問題」と「臨床実地問題」でそれぞれ基準を設定していたものを、併せて基準を設定するなど合格基準の算出方法の見直しを行う。
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医師国家試験合格発表2016
昨年も日経メディカル電子版から引用しています。
今年は合格率が下がりました。
私は今受けても、
絶対に受かる自信はありません。
医師国家試験に一発で合格するのと、
いいお医者さんは関係ありません。
医師国家試験は、
膨大な知識の記憶力テストです。
実技試験はありません。
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北海道では、
入学試験の難易度は、
①北大医学部
②札幌医大
③旭川医大
この順番です。
国家試験合格率は、
①旭川医大92.7%
②札幌医大91.7%
③北大医学部85.0%
ちなみに
東大医学部88.9%
慶応医学部95.6%
自治医大100%
人生なんてこんなもんです。
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上の黄色い表で、
注目していただきたいのが、
右端の欄です。
既卒きそつと書いてあります。
国家試験に落ちて、
浪人して受験した人の合格率です。
大学全体の合格率に影響します。
今の制度では落ちても何度でも受験できます。
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既卒者の合格率を見ると、
札幌医大4人
佐賀大学3人
名古屋市立大学3人
自治医大1人
兵庫医大5人
…が合格率100%です。
これはすごいことです。
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私が知っている先生の中には、
医師国家試験に落ちて、
国立大学医学部教授になった先生がいます。
病院長になった先生もいます。
医師会の役員になった先生もいます。
国家試験に落ちたことと、
その後の医師としての資質は、
まったく関係ありません。