医学講座
なんちゃって美容外科では難しい手術
今日は2023年5月16日(火)です。
札幌はいいお天気です。
明日からさっぽろライラックまつりがはじまります。
今年は4年ぶりに札幌ラーメンショーもやっています。
北海道新聞によると全国のラーメンが食べられるそうです。
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昨日の院長日記、
美容外科でなければ経験できない手術の続きです。
なんちゃって美容外科では難しい手術、
美容外科でやらなくなった手術があります。
今年の第111回日本美容外科学会(JSAS)でも、
先月、長崎で行われた、
第66回日本形成外科学会でも、
わきが手術や、
陥没乳頭の手術の発表はほぼありませんでした。
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最近の美容外科の中には、
初期研修終了直後の若い先生を募集して、
促成栽培でチェーン店の美容外科医にするところがあります。
年収3000万円、
5000万円も夢ではない…という言葉が募集広告に出ています。
美容外科はそんなに簡単ではありません。
画像を加工してインスタに上げたところで、
手術をさせるとすぐにへたくそがばれます。
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酒井成身先生がいつも強調されるように、
陥没乳頭は手術してもなかなか治りにくく再陥没することが多いとされている。しかも引き上げて乳頭の頚部を無理に締め付けて治そうとすると乳頭が壊死に陥り重大な合併症となる。ことがあります。
促成栽培の美容外科医には絶対に無理です。
わきが手術もミラドライで済ませている美容外科が多いです。
ミラドライで残念な事故になった人もいます。
美容外科選びはほんとうに難しいです。
私のような高齢の形成外科でもがんばっている理由のひとつです。