医学講座
いいことがない2022年4月16日
今日は2022年4月16日(土)です。
札幌はいいお天気ですが寒いです。
2020年からはじまったコロナ禍はまだ続いています。
少なくなりましたが死者もいます。
外出はできますが、
マスク生活が続いています。
海外からの観光客も来ません。
観光でごはんを食べている北海道は大変です。
■ ■
2022年4月はコロナ禍に戦争が加わりました。
戦争でいいことは何もありません。
ネットのニュースを読むと、
ロシアが北海道を占領しようとしている、
…ともっともらしいことも書かれています。
札幌にミサイルが飛んでくるなんて、
考えただけでもぞっとします。
■ ■
ウクライナの惨状をTVで見るだけで、
ほんとうに心が痛みます。
何とか助けてあげたいと思います。
私は世界史にうとく、
古くからどんな戦争があったのか知りません。
それでも、
同じ肌の色をした人たちが、
殺しあうなんて残酷すぎます。
一日も早く戦争が終わってほしいです。
医学講座
円安1ドル126円
今日は2022年4月15日(金)です。
札幌は寒いです。
寒いですが、
大通公園の雪はなくなりました。
黒い土から、
チューリップの芽が出ています。
きれいな花を楽しみにしています。
世の中はいいことがないです。
■ ■
私が一番心配しているのが、
ウクライナです。
北海道の漁業は、
ロシアとの交渉が必要な魚種があります。
北海道の漁業者は、
きっと心配していると思います。
水産関係の会社も同じです。
■ ■
為替相場が円安になっています。
海外から買うものが多い美容外科は大変です。
海外から輸入する医療機器も、
きっと値上がりすると思います。
個人輸入のレーザー機器は、
ドルで買います。
円安1ドル121円
2014年より5円も円安になっています。
一日も早く戦争が終わってほしいです。
院長の休日
そら君の一周忌
今日は2022年4月14日(木)です。
そら君の命日です
そら君の命日は、
うちの奥さんがよく覚えています。
昨日まで元気だったのに、、、
…と今でも言ってます。
■ ■
私は東京の日本形成外科学会に出席していました。
前日にカツラ犬猫病院を受診しました。
血液検査とレントゲン写真で、
重度の誤嚥尖肺炎でした。
データーを見て、
もしかすると、、、
…と思っていました。
■ ■
亡くなってから一年です。
2021年10月10日に、
本間家の墓の花壇に埋葬しました
そら君が寝ていたケージはそのままです。
写真を飾っています。
かわいい犬だったなぁ~
…と奥さんと話しています。
もうちょっと長生きしてほしかったです。
東京からFaceTimeでお別れをしました
医学講座
神様は不公平2022
今日は2022年4月12日(火)です。
札幌はあたたかいです。
自転車通勤も苦になりません。
有料化された駐輪場は、
利用者が例年の半分以下です。
やはり有料化は家計にきついです。
■ ■
新学期がはじまっています。
小学校でも、
中学校でも、
高校でも、
大学でも、
クラスで誰が♡かわいい♡とか、
どの子がすてきかランキングされます。
■ ■
最近は、
男子も見た目でランキングされます。
動物園のゴリラも顔の時代なんだそうです。
昔から、
ちびまる子ちゃんの3年4組でも、
素敵な男の子とそうでない子がいます。
■ ■
本間くんは、
よく風邪をひいて、
大きなマスクをして、
青白い顔をしていました。
保健室にもよくお世話になりました。
人気ランキングでは、
いつも戦力外通告でした。
■ ■
私の持論です。
神様は不公平なんです。
ブスは自分のせいじゃありません
入学試験は勉強して努力すれば合格できます。
でも自分の容姿は変えられません。
ネットのうそ情報にだまされず、
いい先生に治してもらってください。
きっと人生が楽しくなります。
医学講座
新聞休刊日2022
今日は2022年4月11日(月)です。
新聞休刊日です。
北海道新聞を読むのを日課にしています。
新聞がないと、
さびしいです。
若い人は新聞を読まないで、
ネットのニュースだけの人が多いです。
■ ■
私は67歳の高齢者です。
若い人たちに、
もっと新聞を読んでいただきたいです。
特にこれから就職試験を受ける大学生には、
ぜひ新聞を読んでほしいです。
面接官とのやりとりが、
新聞を読んでいるとすらすら進みます。
企業の経営者は、
新聞を読んでいる大学生を好みます。
■ ■
国語が苦手な中学生や高校生にも、
ぜひ新聞を読んでほしいです。
私が国語を得意科目にできたのは、
札幌西高校2年生の時に、
本間、新聞を読めと、
同級生の高橋新一くんに言われたおかげです。
高橋くんは国語が優秀でした。
彼は大学卒業後に北海道放送に就職しました。
■ ■
ネットのニュースも新聞からの引用があります。
私の93歳の母親も北海道新聞を購読しています。
ボケ防止にも役立っていると思います。
ご両親が北海道新聞を購読していれば、
追加料金なしで子供さんが読めます。
他の全国紙は追加料金がかかります。
北海道新聞社は太っ腹です。
私は道新をおすすめします。
医学講座
信じてはいけないネットの落とし穴
今日は2022年4月10日(日)です。
札幌の天気は曇り、寒いです。
自転車で通勤しています。
駐輪場の利用者は少なく、
昨年の半分以下の感じです。
まだ駐輪場の一部に雪が残っていますが、
それでも空きが目立ちます。
有料化で利用者が減っているのかも?です。
■ ■
私が楽しみにしている、
北海道新聞の連載があります。
笠井信輔さんの
がんがつなぐ足し算の縁です。
笠井さんは、
小倉智明さんと一緒に、
フジテレビのとくダネ!に出ていらっしゃいました。
フジテレビを退社しフリーになられて間もなく、
悪性リンパ腫がわかりました。
■ ■
北海道新聞の連載では、
ご自身のがんとの闘病が掲載されています。
とても参考になります。
今朝の道新には、
ネットのうそ情報について書いてありました。
検索して上位に出るところは、
何らかのビジネスに直結しています。
がん治療の情報だと思ったら、
あやしげなサプリメントの販売だったりします。
■ ■
美容外科の情報も同じです。
信じてはいけない情報がたくさんあります。
検索して上位に出てくる、
ど派手な美容外科には行かないでください。
経営者が先生ではなく、
外国資本だったりすることもあります。
下の北海道新聞をクリックすると、
信じてもいいサイトにつながります。
いい記事を書いてくださる北海道新聞の購読をおすすめします。
ご両親が道新を購読していると、
子供さんがネットで電子版を読むのは無料です。
大学生になったら新聞を読んでください。
医学講座
そば処「みず木」火災
今日は2022年4月9日(土)です。
とても悲しいニュースです。
北大生協の横にある、
そば処『みず木』が、
2022年4月6日午後7時20分ごろ火災になりました。
私の家から歩いて数分です。
おいしいそば屋さんです。
■ ■
2022年4月7日と4月9日の、
北海道新聞の記事です。
そば店から出火、男性1人死亡 札幌・北区
4月6日午後7時20分ごろ、北8西6のそば店「みず木」から出火、木造2階建ての内部約100平方メートルを焼いた。店舗から男性が救助され、搬送先の病院で死亡が確認された。店内にいた女性2人も搬送されたが、命に別条はない。
札幌北署などによると、1階の店舗部分の燃え方が激しく、同署は死亡した男性の身元の確認を急ぐとともに出火原因を調べている。
現場はJR札幌駅から北西に約500メートルの住宅街で、近くに北大がある。消防車15台が出動し、一時騒然となった。
死亡男性の身元判明 札幌のそば店火災
札幌市北区北8西6のそば店「みず木」で6日に起きた火災で、死亡した男性は8日、札幌北署の調べで、同住所、会社員山口祐三さん(65)と分かった。死因は焼死。
同署によると、店舗兼住宅の2階に店の経営者で山口さんの姉(68)が1人で住んでおり、1階の店舗で夕食用に天ぷらを揚げていて出火したという。近くに住む山口さんが消火に駆け付けた際、火災に巻き込まれたとみて調べている。店は出火当時、営業していなかった。
(以上、北海道新聞より引用)
HTBニュースより引用
■ ■
北大生なら、
誰でも知っているお店です。
由緒正しいおそば屋さんです。
ここが火事になるなんて、
経営者の弟さんが亡くなるなんて、
とても信じられない思いです。
心からご冥福をお祈りいたします。
■ ■
火災はこわいです。
天ぷら油もこわいです。
おそば屋さんなので、
天ぷらはプロ中のプロです。
それでも天ぷら油に火がつくと、
すごい火になります。
くれぐれも注意していただきたいです。
■ ■
天ぷらによるやけども多いです。
火を使う料理、
油を使う料理、
油に火が入ると火災になります。
火がつくと一瞬で広がります。
ほんとうにこわいです。
火災になったら逃げてください。
熱傷専門医からのお願いです。
亡くなった弟さんのご冥福をお祈りしています。
医学講座
男の子にも生理の教育を
今日は2022年4月8日(金)です。
北海道でも新学期がはじまっています。
今日の北海道新聞朝刊に、
初経の準備 新学年をきっかけに
…という記事が載っています。
私は67歳の形成外科医です。
他の男性よりは女性のことを知っています。
■ ■
私は、
女子だけではなく、
男子にも、
ぜひ女の子の生理を教えてほしいです。
ネットでニュースを読むと、
ひとり親家庭のお父さんが、
お嬢さんの下着で困ったという記事が出ていました。
当然だと思います。
■ ■
私がいつも思っていることです。
有名大学を卒業して、
立派な職業に就いた男性が、
スマホで隠し撮りをして逮捕される
こんな事件があるたびに、
ちゃんと性教育をするべきだ!
逮捕された男性の親は、
どんなに悲しんでいることだろう、、、
…と残念に思っています。
■ ■
中学生の妊娠も、
珍しいことではなくなりました。
中高生に無料で妊娠検査をしてくださる、
マタニティ・ウイメンズホスピタルもあります。
道新の記事では、
生理用品の使い方を学ぶことが取り上げられています。
男の子も含めた子供たちに、
女の人の生理や、
妊娠しない方法の教育を、
ぜひしていただきたいと思います。
(北海道新聞より引用)
医学講座
ヒグマ襲撃被害の男性が体験した恐怖
今日は2022年4月7日(木)です。
札幌美容形成外科は休診日です。
三角山のクマはまだ逃げています
今日の北海道新聞電子版に、
昨年、札幌市東区でクマに襲われた方が載っています。
ご無事でよかったです。
とても大切なことなので、
北海道新聞電子版を引用します。
記事を書いてくださった内山岳志記者に感謝いたします。
■ ■
<デジタル発>一撃で肋骨6本、140針 東区ヒグマ襲撃被害の男性が体験した恐怖
ヒグマが出勤途中の男性の背後から駆け寄り、不意打ちで右前足を背中に振り下ろし、男性が地面にたたきつけられるようにうつぶせに倒れると、腕などに何度もかみつく―。2021年6月18日朝、札幌市東区の住宅街で起きたこの場面の動画を見て、衝撃を受けた人は多いのではないでしょうか。男性は最初の一撃で肋骨(ろっこつ)6本を折ったほか、全身を140針縫い、このヒグマに襲われた市民4人の中で最も大きなけがを負いました。今年1月に7カ月ぶりに職場復帰を果たした男性と3月下旬、現場を訪れ、市民を震撼(しんかん)させたクマ襲撃の一部始終を振り返ってもらいました。(内山岳志)
■「夜は同じ道を通れない」
「右腕をかまれている最中に目が合い、ヒグマに襲われていると認識した」。大けがをしたのは干物製造販売の「ふじと屋」(札幌市東区)に勤務する会社員安藤伸一郎さん(44)。当時はあまりにとっさのことで恐怖は感じなかったが、痛みなどの後遺症が残る今は「昼間は大丈夫だけど、夜は怖くて同じ道を通れない」と話す。
おことわり ヒグマが男性に何度もかみついたりする様子が動画に写っていますが、重要な記録と考え、本人や撮影者の同意を得て掲載します。
■当別方面から東区の住宅街へ
安藤さんの証言を詳述する前に、まずは住宅街で4人がヒグマに襲われる前代未聞の「襲撃事件」の経緯をおさらいしたい。
調査に当たった道立総合研究機構(道総研)によると、ヒグマは札幌の北に位置する増毛山地から、石狩管内当別町を経由して石狩川を渡り、伏籠(ふしこ)川沿いや水路を通って札幌市東区の住宅街に到達したとみられる。クマが姿を隠しやすい防風林などをつたって南下してきたもようで、5月29日には石狩川と茨戸川が接する北区の波連(はれ)湖付近で目撃された。6月1日と16日には近くでふんや足跡も見つかっており、ふんからフナなどの川魚を食べて過ごしていたことが分かっている。
4人が襲撃された2021年6月18日に最初の目撃情報があったのは午前2時15分、北区上篠路の水路近くで、通行人が「クマが南に歩いていった」と110番した。南下したクマは東区に進入し、同3時12分、丘珠空港南側にある介護老人保健施設の防犯カメラに写り込み、同28分には北31東19の住宅街の路上で再び通行人に目撃された。
札幌市東区の介護老人保健施設の防犯カメラに写ったヒグマ(施設提供)
■143年ぶりの襲撃
さらに南下したクマは同5時55分に北19東16、同6時15分に北20東16の路上で、それぞれごみ捨てに出た70代男性と80代女性に襲いかかり、腰や背中にひっかき傷の軽傷を負わせた。その後は北上して7時18分、北33東16の路上で、通勤途中の安藤さんを襲撃した。再び丘珠空港近くに戻って陸上自衛隊丘珠駐屯地の正門で警備に当たっていた40代の男性自衛官の脇腹に軽傷を負わせた。東区で人がクマに襲われたのは1878年(明治11年)以来143年ぶりのことだった。
札幌市東区の住宅街を歩くヒグマ(中川明紀撮影)
ヒグマはその後、同駐屯地を西から東に横切り、駐屯地東側の茂みに逃げ込んだが、同11時16分、道警から依頼を受けた北海道猟友会札幌支部のハンターに駆除された。体長約1.6メートル、体重約160キロの雄で、満4歳の亜成獣だった。
■体重160キロが体当たり
ここまでがヒグマ出没の一連の経緯だが、最も大きなけがを負わされた安藤さんに現地で当時の状況を再現してもらうと、話を聞いている方も改めて背筋が寒くなった。
「音もにおいもなく、突然の出来事だった」。安藤さんが襲撃されたのは自宅から出ておよそ5分後、たばこを吹かしながら、市営地下鉄東豊線新道東駅に向けて歩いている最中だった。ヒグマは数メートル先を歩く安藤さんの姿を見つけるやいなや後ろから駆け寄り、後ろ足で立ち上がりながら右前足で背中を一撃。安藤さんは住宅の塀にぶつかってから地面にうつぶせに倒れた。「ものすごい力で後ろからタックルされた感じだった。車みたいに硬くはなかったので、人だと思い、何をするんだと文句を言ってやろうと思った」
■とっさに身を丸めてガード
だが、ヒグマは倒れた安藤さんの後ろから覆いかぶさり、右腕付近にかみついて安藤さんの全身を上下に激しく揺さぶってきた。この一瞬の間にヒグマと目が合い、安藤さんは自分が置かれている現状を理解した。「ヒグマは殺気立った表情で興奮状態なのがすぐに分かった」。不思議と恐怖はなく、とっさにあおむけになって体を丸め、手と足で顔や腹部を守った。クマは1度離れたが、2度、3度と近寄って来ては右ふくらはぎ、左太もも、左膝に次々とかみついてきた。「ものすごい力で何も抵抗することができなかった。痛い、助けてと叫ぶことしかできなかった」。ヒグマに襲われたのはおそらく30秒から1分足らずの出来事だった。パトカーが近づいて来なければ、襲撃はもっと長く続いたかもしれない。
ヒグマに襲われた際、とっさに取った身を守るポーズを現場で再現する安藤さん
■「やられてる、あー、あー」
安藤さんが襲われる様子は、近所の会社員男性(46)が約100メートル離れた自宅3階のベランダからスマートフォンで撮影していた。その様子は全国のテレビニュースやネットで放映され、近年まれに見る衝撃映像となった。
男性は朝6時ごろ、娘から「元町のショッピングセンターにクマが出たらしい」と聞かされ起床した。「まさか」と思いつつ、しばらくしてたばこを吸いにベランダに出ると、パトカーがマイクで「クマがこっちに来ています。外に出ないで」と呼びかけていたのが聞こえた。
「えーっと驚きながら外を眺めていたら、黒い塊が突然飛び出してきた」。妻に急いで携帯を取ってほしいと頼み、撮影を始めたところ、あっという間に歩いていた安藤さんを背後から襲った。「やられている、やられている、あー、あー」。男性は安藤さんが襲われた瞬間、思わずこう叫んだ。「『危ない』と声をかけようと思ったが届かない距離だった」
もみ合いになって、1度はクマが安藤さんから離れた。「ああ良かったと安堵(あんど)したら、また戻ってきて倒れたままの状態なのに攻撃した」。撮影を止め、妻に119番するよう伝えた。クマは3度にわたって安藤さんを襲った後、近づいてきたパトカーに接触して北側に走り去った。「クマは執拗(しつよう)に襲っていた。あと30分遅かったら通勤する人が増え、被害は拡大していたに違いない」と振り返る。
安藤さんが救急車に運び込まれた直後の現場の様子(中川明紀撮影)
■肺に刺さった肋骨
周囲を警戒していたパトカーや救急車がすぐに臨場し、安藤さんは東区内の札幌東徳洲会病院に救急搬送された。ものすごい痛みに耐えながら「もう駄目かもしれない」と死が頭をよぎった。出血も激しく、輸血を伴う手術が行われた。
磁気共鳴画像装置(MRI)やエックス線で検査したところ、右の肋骨が6本折れて肺に刺さり、肺に穴が空いて息がしにくくなる肺気胸になっていた。殴られた背中は肉がえぐられ、80針も縫った。両腕、両足も計60針縫った。「体中痛くて、かまれたところが熱かった」。処置した医師からは「手足で首などを守り続けたから助かった。意識を失っていたら駄目だったかもしれない」と言われたという。
安藤さんの右腕に残った傷痕
左腕の傷痕を示す安藤さん
■今も深刻な後遺症
入院は3カ月に及び、退院後も歩行のリハビリを続けた。仕事に復帰できたのはけがから約7カ月後の1月6日だった。今も気圧の変化があると、背中の神経痛がひどくなり、痛み止めを常用している。左膝は力があまり入らず、サポーターなしでは立っていることも難しい。左脚を引きずるような歩き方になり、階段の上り下りが不自由になった。右手はしびれたままで、重たいものを持てなくなった。「医師からは傷は治っており、これ以上良くなる見込みはないと言われた。正直、生きづらさはありますね」
体中に傷痕が残り、「見た人が嫌な気持ちを抱くかもしれないから」と、銭湯や温泉には行かなくなった。暗い時間には外出できず、人気のない道も歩けなくなった。背後から襲われたため、歩いていても後ろが気になり、何度も振り返るようになった。
退院後しばらくして、自分が襲われる動画はインターネットで視聴した。「明らかに自分を狙って真っすぐに向かってきていた。食べられるとは思わなかったが、普通だったら死んでいたなと改めて思った」という。今でもたまに腕をかまれている夢を見ることもある。
■生きがいの仕事に戻れて笑顔
勤続約10年となる干物製造販売のふじと屋では、スーパーの催事を担当し、店頭に立って自慢の魚の一夜干しを売るのが生きがいだ。「買ったお客さんがリピータになってくれた時が一番うれしい。けがで立ち仕事がきつくなったけど、やっぱり接客は楽しい」と笑顔を見せる。常連客は「クマに襲われたのは安藤さんだったの」と驚きつつ、復帰を心から喜んでくれたという。
■興奮状態だったクマ
道総研の釣賀一二三研究主幹は、クマは少なくとも増毛山地の南端から東区まで十数キロを移動したといい、安藤さんを襲ったことについて「背後から無防備な状態を攻撃しており、危険だった」と指摘する。口を開けた状態で走る姿が目撃されており、「パトカーなどに追いかけられ、クマにしてみれば自分でも制御できないほどの興奮状態となり、攻撃的な行動をとってしまったのだろう」と分析する。
2019年8月に札幌市南区藤野の住宅街に相次いで出没した人慣れしたクマとは異なり、人を避ける動きをしており、「行きたいところがあり、邪魔だから攻撃した」とみる。ただ3、4回も襲った事については「食べるためではないが、なぜか分からない。解釈に苦しむ」とうなった。
■スマホの通知を
安藤さんは、生まれも育ちも山のない東区で、これまで野生のヒグマを見たこともなかった。クマの出没情報を気にすることもなかった。あの日も近所にクマがいることを知らずに出勤してしまった。イオン札幌元町ショッピングセンターの周りにパトカーが数台止まっているいるのを見かけたが、「店内でなにか事件でもあったのだろう」と気にも留めなかった。マイクで何か言っていたが、聞き取れなかった。
この日は寝坊して急いでいたため、自宅ではテレビをつけずに出勤の準備をし、出没のニュースも見なかった。緊急地震速報のように、スマートフォンに一斉通知してくれていれば、出勤を遅らせていたとも思う。「ヒグマは自分には関わりのない別世界の存在だと思っていたが、そうではなかった」
■草刈りで進入を防ぐ
事件を受け、札幌市は新年度、クマが市街地に到達する経路となった伏籠川周辺などの草刈りを行う。見通しをよくすれば、警戒感が強いクマの通り道になりにくくなるためだ。「自分の経験を伝えることが、市民の意識変革につながればうれしい」という安藤さんは対策を歓迎しつつ、こう呼び掛ける。「対策は継続的にやらないと意味がない。札幌はもうどこにクマが出てもおかしくない街になったのだから」
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
熊は猛獣です。
北海道開拓の時代には、
一家全滅の被害があったと聞きます。
私は学会でしか熊の外傷を見たことがありません。
治療を担当した先生によると、
犬や猫によるキズの比ではないです。
一日も早く三角山のクマを駆除してください。
危険です。