医学講座
眼瞼下垂手術体験記_⑩(まとめ)
眼瞼下垂症手術体験記の最後です。
高齢化社会になりました。
どんなに元気だった人でも…
年齢とともに変化が出ます。
世の中を見ると…
眼瞼下垂症の人はたくさんいます。
特に目につくのが政治家です。
■ ■
うちの奥さんは、
民主党の岡田さんは、
フランケンシュタインのような目だと言います。
眼瞼下垂症を治せば…
女性票が入るのにと言います。
私は、
小沢一郎さんは、
目を治すと楽になると思います。
心臓が悪いそうですが…
眼瞼下垂症もかなり重症です。
■ ■
法律を作るのは国会です。
社会保障制度も国会で決めます。
国会議員でも…
俺の目が病気だと気付いていないようです。
日本では…
健康保険を使って眼瞼下垂が手術できます。
目がよく開くようになると…
世の中がよく見えます。
元気になれます。
■ ■
80歳を過ぎても元気な人もいます。
全員が手術適応でもありません。
でも…
大部分の人は…
加齢とともに瞼が下がります。
美容整形で80万円も出して…
手術をする必要はないと思います。
でも…
保険適応で5万円は価値があります。
■ ■
自分で手術を受けてみて…
一番よかったと思うのは…
元気が出たことです。
あ~ぁ~
もうとしだなぁ~
アリナミンEXを飲んでも治らなかったのが…
目を治していただいて元気が出ました。
美容外科は幸せを作る医療。
眼瞼下垂症手術は元気になれる手術です。
困っている方には、是非おすすめします。
医学講座
眼瞼下垂手術体験記_⑨(痛くない方法)
アイマスクをして…
アイスノンベルトで冷やしても…
腫れますし…
そこそこ痛みもあります。
耐えられないことはありません。
私は痛み止めも1~2回だけした。
2回目は、
じっとしていて腰痛になったためです。
■ ■
痛くない方法があります。
私はいつも患者さんに説明しています。
じっとしてれば痛みは軽度です
痛いのは…
身体が出している信号です。
痛い時は、何か原因があります。
痛いことはしないでください。
■ ■
たとえば…
痛いのに…
手術後に無理をして…
目をぱちぱちすると痛いです。
少し上の方を向くと痛いです。
下向きが楽です。
まぶたを動かさないと楽です。
■ ■
手術後でも…
食事の時や…
トイレの時は…
見なくてはなりません。
薄目を開けて…
下を少し見る程度は可能です。
まぶたを動かさないようにして、
ちょっと下を見るだけです。
■ ■
そうすると…
縫った部分には力がかかりません。
ですから痛みもありません。
手術で縫うのは、
傷を寄せるだけです。
傷が治るのは、
自分の身体が傷に反応して…
傷をくっつけるのです。
■ ■
傷から…
植物の根が生えるように…
細い血管が伸びてきて…
その血管同士が吻合(ふんごう)します。
つまり傷の血管がくっつきます。
こうして傷は治ります。
治るまでの間は、
なるべくじっとしているのです。
■ ■
まぶたを開け閉めすると…
傷の部分が動きます。
せっかく伸びた血管が切れます。
挿し木(さしき)で…
植物を増やす時に…
根が生えるまでそっとしておくのと同じです。
ラベンダーは挿し木で増えます。
痛くない方法は、
傷の治りにも良いのです。
手術後の安静が大切な理由です。
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眼瞼下垂手術体験記_⑧(アイスノンベルト)
私は聖路加国際病院に、
一泊入院させていただきました。
手術後…
看護師さんが…
アイスノンベルト(大人用)を、
持ってきてくださいました。
病院では、
よくアイスノンベルトを使っていました。
■ ■
正直なところ、
自分でアイスノンベルトを使うのは、
初体験でした。
黄緑のアイスノンベルトが、
とても役に立ちました。
どんなに丁寧に手術をしていただいても、
切る手術ですから、
血も出ますし腫れます。
■ ■
患部を冷やすと…
冷たいので楽になります。
手術後の痛みは強くありませんが、
まぶたがず~んというか、
じ~んというか、
重たい感じがします。
冷たいアイスノンベルトで、
重たい感じが和らぎます。
■ ■
目に直接当てるのではありません。
眉の上あたりにのせます。
まぶたを圧迫しないように…
おでこに当てる感じです。
アイスノンベルトには、
マジックテープがついています。
耳の後ろに回して、
べりべりとマジックテープを固定します。
■ ■
この固定のテープが便利です。
手術後に…
うとうとと眠っても、
ベルトがあるので…
ずれません。
私は家に帰ってからも…
ガーゼとアイマスクをして、
その上からアイスノンベルトをしていました。
小さいので、
比較的早くぬるくなります。
■ ■
アイスノンベルトは…
できれば3本程度準備なさって、
冷凍庫で冷やしておくとよいです。
2本では…
交換した時に、
完全に冷えていない可能性があります。
冷凍庫で冷やしても…
かちかちにならないのが特徴です。
札幌のダイエーで1本約700円でした。
医学講座
眼瞼下垂手術体験記_⑦(肩こりからの開放)
今日で手術から2週間です。
とても快調です。
『肩こり』から開放され…
とても嬉しいです。
私の仕事は…
大部分が下を見る手術です。
眼瞼下垂症でも…
下を見るのはまだ楽です。
■ ■
つらいのが、
少し上を向く手術です。
今まで…
一番つらい手術が…
小陰唇縮小手術でした。
手術を受けていただく方も…
婦人科診察のような姿勢です。
砕石位(さいせきい)と言います。
私は正面とやや上下を見て手術をします。
■ ■
正直なところ…
この手術の後は、
必ず重症の肩こりになっていました。
手術後に…
スタッフに肩をもんでもらうこともありました。
『先生、肩がばんばんです』と言われていました。
それが…
嘘のように無くなりました。
■ ■
正直なところ…
こんなに快適とは思いませんでした。
快くなって…
心もうきうきです。
ほんとうに大竹先生に感謝しています。
目が原因で肩こりになると…
患者さんに説明はしていましたが、
自分で快くなると説明にも実感がこもります。
■ ■
以前、内装業の職人さんを…
手術したことがありました。
床は楽ですが…
天井や高いところは、
疲れが何倍にもなります。
…と話されていました。
手術後に、
にこにこなさって…
『先生よくなりました』
…と話してくださったのを覚えています。
■ ■
たかが肩こりと思いますが、
仕事をして疲れると…
あぁ…もうとしだなぁ~と
がっかりしていました。
私は手術をしていただいて…
とても元気になりました。
自分も手術で…
患者さんに元気を差し上げたいです。
2週間後
医学講座
眼瞼下垂手術体験記_⑥(アイマスク)
私は札幌から東京まで行って、
手術をしていただきました。
困ったのが帰りの飛行機です。
男の私でも…
機内で…
CAさんには見られたくない。
(見られてもいいが…)
私を見たCAさんがお気の毒です。
■ ■
サングラスをかけても…
よほど大きなものでなければ…
見えてしまいます。
私が考えたのが…
アイマスクです。
機内で眠る時に使う人がいます。
男性が使っても不思議ではありません。
■ ■
飛行機の座席。
いつもは…
さっと降りられるように…
前方通路側が私の定席。
今回は…
後方の窓際をお願いしました。
選んだ便も…
なるべく空席が多そうな便にしました。
■ ■
飛行機に乗る時も、
早めに並んで搭乗しました。
サングラスをかけて…
下を向いていました。
私の予想通り…
後方席は空いていました。
私はさっとアイマスクとガーゼを取り出し…
窓側で寝ていました。
■ ■
アイマスクをして寝ていると…
CAさんに声をかけられることもありません。
そのうち…
前後の席には乗客が来ました。
目をつぶって聞いていると…
なんと『中国語』が聞こえてきました。
羽田→札幌間は、
ずっとアイマスクをして寝ていました。
■ ■
飛行機を降りる時も…
一番最後のつもりでした…
ところが、
サングラスをかけて周囲を見ると…
最後方には…
東京から移動のため…
制服を着て便乗した…
CAさんが6人もいました。
少し距離があったので、
サングラスのおじさんには気付かなかったようです。
アイマスクはとても役立ちました。
医学講座
眼瞼下垂手術体験記_⑤(肩書で選ばない)
昨日の院長日記でご紹介した、
YOMIURI_ONLINEに、
気になることが書いてありました。
医師が医学博士で、
マイクロサージェリー学会の会員であれば、
細かい手術に長けているので
より安心出来ると思いますし、
美容外科の先生は
傷跡が残らない事をより優先して、
最先端の方法を知っていて
技術のある方も多いです。
■ ■
この考えは誤りです。
医学博士の学位と、
技術力は関係ありません。
マイクロサージャリー学会も、
会員だからといって…
細かい手術に長けているとは限りません。
美容外科は…
医師免許さえあれば…
誰でも開業できます。
■ ■
利益最優先の美容外科もありますし、
悪徳美容外科もあります。
上のYOMIURI_ONLINEに書いてある…
グーグルで検索して上位に出てくる
銀座のクリニックの先生…
誰だか存じませんが…
信じないでください。
信じてもいいのは、
銀座ではなくて、
築地の聖路加国際病院です。
■ ■
私は博士(医学)の学位を持ち、
形成外科専門医で、
日本マイクロサージャリー学会会員です。
でも…
そんな肩書きは、
眼瞼下垂症手術には、
ちっとも関係ありません。
患者さんの訴えを聞いて、
毎日、反省して改良を加えています。
■ ■
先生を選ぶ時に、
肩書きだけで選ばないでください。
症例数もあてにできません。
その先生との相性もあります。
HPなどで症例写真をよく見てください。
先生と話しをして、
自分との相性も確かめてください。
少しでも不安があれば…
他のクリニックにも行ってみてください。
人生の伴侶を選ぶ時と同じです。
医学講座
眼瞼下垂手術体験記_④(危険なクリニック)
ネットで眼瞼下垂を検索すると…
眼瞼下垂_手術_失敗という項目がヒットします。
こちらのYOMIURI_ONLINEには、
眼瞼下垂手術、形成外科or眼科という、
とても興味深いテーマがありました。
ネットで調べた
自称手術経験豊富な眼科形成外科で受けました。
確かに二重の線はくっきりし
目は開いていますが、
手術前より目が細くなった上、
瞼も上がらず麻痺したまま、
元々二重だった目が三重になってしまったのです。
■ ■
術後診断で、
だったら保険の利かない美容外科で
80万払えば良かったとか、
加齢によるもの(たった一ヶ月弱で!?)と
暴言を吐く医師。
私の言葉を聞く耳持たないどころではありません。
自己責任とは言え、
夜眠れないほど後悔しているのに、
せめてもう少し誠意ある言葉がほしかったです。
■ ■
どこのクリニックか存じませんが、
この女性をとてもお気の毒だと思います。
次のような記載もありました。
医療行為としては「瞼があがる」ことだけが目的ですから、
不格好でも
手術として失敗ではありませんので、
眼科や形成外科では
「形が気に入らないなら、
保険外医療で美容整形を受けなさい」
と言われます。
実際、私は担当医にそう言われました。
■ ■
先生一人で、
一年間に1,000例以上の手術をしているという…
自称手術経験豊富なクリニック。
週に4日、半日だけの手術日。
年末年始はお休みでしょうから、
一年間に50週として計算します。
一週間で20例。
4日で割ると…
一日5人も手術していることになります。
■ ■
私など、
一日に手術できる眼瞼下垂症は…
せいぜい2人で、最大でも3人。
一人2時間~3時間はかかる手術です。
私自身の手術も、
聖路加国際病院で2時間でした。
投稿された眼科の手術は、
どう考えても、
丁寧な手術とは考えられません。
■ ■
保険診療だから…
形が不恰好でいいということはありません。
機能的に改善された目は、
見た目にも素敵です。
手術前より目が細くなった上、
瞼も上がらず麻痺したまま、
…は、明らかに病気です。
その状態でしたら、
保険適応で再手術が受けられます。
■ ■
私は、
美容外科で80万払えば良かった
と暴言をはく、
その先生の品性を疑います。
まぶたが下がって、
困っている人を手術して、
まぶたが上がるようにして…
見た目もよくするのが医療です。
■ ■
私が手術をしても、
再手術になることもあります。
でも…
『美容外科の自費で80万円払えば…』は、
あまりにもひどいです。
マスコミの関係者に…
この問題を取り上げていただきたいです。
医学講座
眼瞼下垂手術体験記_③(先生を選ぶ)
形成外科専門医だからと言って…
眼瞼下垂症手術が上手だとは限りません。
頻度は多くありませんが、
私が手術をさせていただいた方でも、
再手術となることがあります。
眼瞼下垂の手術を数多くすると、
必ず再手術になる人が出ます。
■ ■
○○形成外科で手術を受けたけれど…
手術結果が思わしくありません
という相談を受けます。
眼瞼下垂症講座⑬【再手術】
という2010年5月15日の院長日記に書いてあります。
再手術が難しいのが…
他の形成外科専門医がした手術です。
眼瞼下垂症手術は難易度が高い手術です。
形成外科専門医でも…
手術が上手な先生ばかりではありません。
残念なことですが…
訴訟になっている例もあります。
形成外科専門医には、
信じてはいけない人もいます。
■ ■
有名な病院だから…
そこの形成外科専門医が上手とも限りません。
大学病院の教授職だから…
眼瞼下垂症手術が上手だとも言えません。
形成外科医専門医にも、
それぞれ得意分野があります。
私は聖路加国際病院形成外科の
大竹尚之先生に手術をしていただきました。
■ ■
大竹先生は、
形成外科専門医の中でも、
特に美容外科分野に精通した先生です。
修正手術の難しさという、
2007年10月10日の院長日記に書いてあります。
修正手術は、一度も手術を受けたことがない人に比べて、手術が何倍も十倍以上も難しいのです。
聖路加国際病院では2004年4月から2006年4月までの2年間に、245例の眼瞼形成術を行い、そのうち154例が修正手術でした。63%が修正手術というのは、他の病院ではない数字です。
■ ■
私は日本形成外科学会で
大竹先生と知り合いました。
先生と共感するところが多く、
自分の手術は、
大竹先生にお願いしようと決めていました。
聖路加国際病院形成外科の特徴は、他院で手術を受けたが、結果が不満足だったので修正を希望される方が多いことです。
難しい修正手術を
数多く経験している大竹先生は、
優秀な先生です。
■ ■
個人のクリニックと違って、
大竹先生の症例写真をネットで見ることはできません。
私は一人の形成外科専門医として、
一人の眼瞼下垂症手術を受けた患者として、
聖路加国際病院形成外科の…
大竹尚之先生をご推薦します。
先生は慎重に選んで…
よい結果を得てください。
10日後です
医学講座
眼瞼下垂手術体験記_②(どこで手術?)
眼瞼下垂症手術は、
形成外科でも、
美容外科でも、
眼科でもしています。
美容外科で受けると…
自由診療で50万円以上するところもあります。
形成外科と眼科は保険診療です。
保険診療でしたら、
日本中どこでも同一料金です。
■ ■
美容外科で高いお金を払ったから…
その分だけキレイになれるというのは…
間違いです。
自由診療の美容外科医にも、
確かに上手な先生はいらっしゃいます。
多少のわがままでも…
快く引き受けてくださる先生もいます。
でも、結果が良いとは限りません。
■ ■
私は形成外科医ですから、
眼瞼下垂症手術は、
形成外科ですると決めていました。
形成外科医にも、
再建外科が専門の先生。
耳の手術が得意な先生、
美容外科も形成外科もする先生。
いろいろな先生がいます。
■ ■
私が手術をしていただいた、
聖路加国際病院形成外科の大竹先生は、
美容外科も形成外科もなさいます。
学会で知り合って、
大竹先生の手術法は素晴らしいと思っていました。
聖路加国際病院という病院も、
以前から素晴らしい病院だと思っていました。
実際に受診してみて…
素晴らしい病院でした。
■ ■
どんな手術でも同じです。
良い結果を得るためには、
どの先生に手術をしていただくかが、
一番大切です。
他院でした不満足な結果を修正手術で治すのは…
どんな名医でも難しいものです。
私は聖路加国際病院形成外科の、
大竹尚之先生に手術をしていただき、
とてもしあわせです。
医学講座
眼瞼下垂手術体験記_①(手術時期)
私が患者の立場なってみて、
いろいろと感じたことを書いてみます。
世の中には、
医者がガンになった体験記などはありますが、
形成外科専門医が書いた…
眼瞼下垂症手術の体験記は、
読んだことがありません。
■ ■
人間は誰しも年齢とともに皮が『たるみ』ます。
高齢でもパッチリした目の人もいれば、
若いのに半分も目が開いていない人もいます。
遺伝的な要因、
ハードコンタクトレンズ、
アトピー性皮膚炎などによる…
目をこするクセなど、
さまざまな原因があります。
■ ■
私の場合は、
56歳という年齢と、
遺伝的にまぶたが『たるみ』やすいようです。
手術を受けるとよいのはわかっていましたが、
一番のネックは休みでした。
勤務医でも、
開業医でも、
一週間の休みはなかなか取れません。
■ ■
私が手術を受けた12月上旬は、
美容外科が一年で一番ひまな時期です。
12月下旬から忙しくなりますが、
師走に入ったばかりの頃は、
みなさん、仕事がお忙しいので、
美容外科はひまになります。
私は、この時期を選びました。
■ ■
手術を決めた一番の理由は、
マッサージに通っても…
すぐに痛くなる肩こりでした。
前は一度もんでいただくと…
しばらくは楽だったのに…
すぐに痛くなるようになりました。
マッサージの五十嵐先生から、
右首~右肩のこりが…
特にひどいと指摘されました。
■ ■
手術を執刀していただいた、
聖路加国際病院形成外科の大竹先生によると、
まぶたの中は、
右と左では大違いで、
右の方が重症だったそうです。
肩こりの症状と、
完全に一致していました。
手術後一週間ですが、
右の頑固な肩こりは治っています。
■ ■
自分で手術を受けてみて感じたことです。
一週間のお休みは必要です。
手術後に目を動かすと痛いです。
目を動かさないで、
じっとしていると痛みもなく、
腫れも出ません。
スケジュールを調整して、
手術することを決めて、
じっとしていることが大切だと感じました。
↓↓↓こんなに変わります↓↓↓
手術後8日目です