医学講座
京アニ事件模倣し放火か？死者25人
今日は2021年12月21日（火）です。
大阪のクリニック放火事件
…の続きです。
治療中の女性が亡くなりました。
死者は25人になりました。
とても残念な事件です。
どうしたら防ぐことができるか？
私にはいい考えがありません。
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2021年12月21日、北海道新聞朝刊の記事です。
京アニ事件模倣し放火か 大阪ビル火災、死者25人に
大阪・北新地のビル放火殺人事件で、谷本盛雄容疑者（61）が生活拠点としていた住宅に、36人が死亡した2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件を報じる新聞紙面が残されていたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。京アニ事件ではガソリンが使われ、谷本容疑者も事件前にガソリンを購入していたことが分かっている。大阪府警は手口を模倣した疑いがあるとみている。
大阪府警は21日、新たに20代とみられる女性が死亡したと発表し、犠牲者は25人になった。17日に起きたビル火災では、4階の心療内科クリニックにいた27人が心肺停止で搬送された。谷本容疑者と30代とみられる女性1人は意識不明の重体。
捜査関係者によると、紙面が見つかったのは大阪市西淀川区にある住宅。ここではビル火災の約30分前に火災が起きていたが、焼損面積がごくわずかで、谷本容疑者が少量のガソリンを使い、着火を試した疑いがあることも分かった。ビル火災でもガソリンが使われた可能性が高く、府警は容疑者が新聞を読み、計画的に連続放火に関与したとみて調べている。
谷本容疑者は11月下旬、住宅近くのガソリンスタンドで約10リットルのガソリンを購入していた。
住宅からは事件後、ガソリン臭がする茶系の液体が入ったプラスチック製容器が見つかっており、消防の簡易鑑定では液体から油分が検出された。液体は可燃性の高いガソリンとみられるが、消防によると、室内で焼けた床は１平方メートル以下にすぎず、ごく少量を使って着火の練習をした可能性がある。
谷本容疑者は自転車で住宅からビルに移動。ビル火災の現場のクリニックにある防犯カメラには、谷本容疑者が液体入りの紙袋を受付前の床に置きしゃがみ込んだ際、一気に天井近くまで火が上がり、火の中に入っていく姿が写っていた。火元近くからは焼けたライターが見つかった。
谷本容疑者はやけどを負ったほか、一酸化炭素（CO）中毒などで重篤な状態が続いている。
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札幌のビル750棟、緊急点検実施へ 大阪ビル火災受け
大阪市北区の雑居ビル放火火災を受け、札幌市消防局は20日、3階以上に診療所など大勢の人が利用する施設があって階段が一つしかないビルが、札幌市内に約750棟あることを明らかにし、21日から順次、緊急点検を行うと発表した。
総務省消防庁が19日、全国の消防本部に行った要請を受けた措置。市内各区の消防署が立ち入り検査を行い、避難経路が確保できているか確認する。点検は来年１月中旬までかかる見込みで、避難経路の階段などに支障となる物が見つかった場合、直ちに取り除くなどビル所有者らに是正を求める。（阿部里子）
（以上、北海道新聞より引用）
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今日2021年12月21日13:45、
札幌美容形成外科がに、
札幌市消防局の方がいらしてくださいました。
私は日本熱傷学会北海道地方会で、
毎年、札幌消防の方とお会いしていました。
今日は札幌美容形成外科の避難経路を確認して、
昨日、避難器具の使い方を再確認したことをお伝えしました。
札幌美容形成外科は問題ありませんでした。
札幌市内には830棟のビルがあり、
これから順番に査察をなさるそうです。
“京アニ事件模倣し放火か？死者25人”へのコメント
コメントをどうぞ
模倣犯だったのですか。
悲劇が繰り返されるとは……
先生は流石、周到ですね。
昨日、避難器具の使い方を
再確認されてたのですね。
お疲れ様です。
【札幌美容形成外科＠本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。事件の翌日から避難経路や避難器具を再確認しています。防火戸もしっかり閉じるようにいつも注意して見ています。日本熱傷学会北海道地方会で札幌市消防局の方と親しくなったおかげです。
死者が25人になりとても残念でなりません
先生も親身な先生でした。どうしたらこのようなことが防げるのか、私たちには知恵がありません。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。いい先生で頼っていた患者さんもたくさんいらっしゃいます。残念です。心からご冥福をお祈り申し上げます。
消防法の改正が必要なのかもしれません。
何らかの恨みを抱いていて、特に失うものがない人の無理心中の行動って怖いと思いました。ガソリン購入時も免許証提示して購入パス出来ていて、クリニックの非常口も粘着テープで塞がれていたそうです。
患者の苦情は正しいかは一旦置いておいて、医療安全として苦情内容はやはり当日記録が大切だと思いました。
複数で苦情処理を行ったり必要だと思いました。警察に相談すると関係性が悪くなったり逆恨みされたりもあるのと民事不介入の部分もあるので、ワンクッション間に入ってくれる機関があれば違ったのかもとも思いますが・・・わからないですね、その方の心情は。
非常口扉に粘着テープ、逃げ場なくす目的か（共同通信、ヤフーニュースより）
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
私は消防法で対処できる案件ではないと考えています。悪意を持って殺意を持って火をつけるのまで消防法で守るのは無理です。警察でも対応できるのか疑問です。クリニックと患者さんの間に入ってくれる機関はあるのでしょうか？どうしたら再発を防ぐことができるのか？考えています。難しいです。
避難について先生のクリニックは
問題がなくて良かったです。
さすが先生のご対応はお早いと
思いました。
このような事件が起こらない
ようにするにはどうしたら
良いのでしょうか。
難しいかもしれませんが社会全体で
取り組んでいかなくてはならないこと
だと思います。
ガソリンの販売規制やマスコミの
報道も考えていかなければならない
かとも思いました。
【札幌美容形成外科＠本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。放火殺人事件の模倣だけはやめてほしいです。自分が生き残った場合にどんなに苦しい思いをするのか？ しっかりと報道することが逆に効果があるようにも思います。ガソリンを持って来て火をつけられるとスプリンクラーがあっても消せないと（私は）思っています。亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
追記
大阪府、大阪市の医療安全相談はあるものの、どちらかというと患者用で、クリニック側からの相談は聞くことはあっても、権限がなく仲裁や問題解決をするところではなさそうです。
大阪府／保健所における医療相談窓口
大阪市：医療安全相談窓口「患者ほっとライン」
【札幌美容形成外科＠本間賢一です】
医療機関の中には警察OBを雇用して、一部の患者さんから病院を守っているところもあります。小さな診療所でできることは防犯カメラと警備会社との契約くらいです。亡くなった患者さん、先生、スタッフの方のご冥福をお祈りいたします。