院長の休日

元に戻してください―美容外科医の苦悩―

 美容外科医にも苦労はあります。
 楽で儲かりそうだから…
 とお考えの先生には、
 絶対におすすめできません。
 元に戻してください
 は2008年8月13日の日記に書いてあります。
 私は危ない患者さんには何度も説明しています。
 手術をお断りすることもあります。
 それでも…
 元に戻してください…
 という方が…
 年に一人か二人はいらっしゃいます。
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 ある程度経験を積んだ美容外科医でしたら、
 元に戻してください
 必ず経験したことがある筈です。
 そんな患者を手術するから悪いと言われる、
 美容外科医や形成外科医がいると思います。
 自分は経験を積んだ医師だから、
 そんな人は絶対に手術しない。
 と豪語する医師もいると思います。
 でも…
 それは経験を積んでいない証拠です。
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 美容外科の技術は、
 ある程度経験を積んで、
 修行に励むと…
 それなりに上達することができます。
 私自身、技術的な問題で悩むことはありません。
 自分ができる手術しかしません。
 例えば…
 骨を切る手術はしていません。
 技術的にはできても、
 通院でするにはリスクが高いからです。
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 ところが…
 読めないのが…
 人の心です。
 この人は眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)だから、
 瞼(まぶた)を切って…
 眼瞼挙筋(がんけんきょきん)という
 筋肉を調節すると…
 黒目が出るようになって…
 おでこのシワもできなくなって…
 肩こりも治るだろう…
 でも…
 顔は変わりますょ
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 何度もご説明して、
 手術をして、
 私が見ても…
 職員が見ても… 
 きれいになったのに…
 新しい顔に馴染めない人が、
 必ずいらっしゃいます。
 お買い物に行って、
 十分に考えて買ったのに…
 デパートへ返品に行く人がいます。
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 手術は…
 返品がきかない商品です。
 手術をしてくださいと頼んだのは本人で、
 自己責任だから、
 そんなの相手にしなければいいじゃん。
 という人もいらっしゃると思います。
 でも、
 2時間もかけて…
 丁寧に作った自分の‘作品’を… 
 否定されるようで…
 とてもがっかりします。
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 手術直後は、
 ちょっと派手に見えるものです。
 腫れが少ないといっても…
 切って縫うのです。
 麻酔もしますから、
 腫れも必ずあります。
 安静にしていれば、
 時間とともに必ず快くなるのです。
 この期間を待てない人が困るのです。
 救急医の苦悩に比べると…
 小さなことですが、なかなか大変です。

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