医療問題
救急医の苦悩
救急医は、
肉体的にキツイだけではなく、
精神的な苦悩もあります。
私が知っている優秀な救急医が、
救急を辞めてしまったことがありました。
自分たちは、
一生懸命治療しているというが…
ベジ(植物状態の人)をつくって…
患者さんや家族を苦しめているだけでは…?
という苦悩です。
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救急を担当したことがある医師であれば、
一度は…
先生、どうして私を助けたの?
どうして…
そのまま死なせてくれなかったの?
と言われた経験がある筈です。
不慮の事故や病気で…
救命救急センターへ
搬送される方だけではありません。
自ら命を絶って…
死に切れなくて…
搬送される方もいらっしゃいます。
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不慮の事故や病気で…
心肺停止状態で搬送されてくる方にも、
救命しても…
重度の後遺障害が残る人がいます。
本人はもとより、
家族にも…
莫大な医療費と…
介護負担という…
経済的にも大変な状況が…
明らかに見えている人がいます。
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私を含めて…
もし万一倒れたら…
その日から収入は途絶えます。
私は、
事業を営んでいますので、
患者さんや従業員が困ることがないように、
所得補償保険に入っています。
この保険金が、
税務調査で指摘され、
数百万円の税金を、
払ったこともとありました。
それでも働いているより収入は減ります。
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救命救急センターでかかる医療費は、
私たちの想像をはるかに超えた額になります。
重症熱傷(じゅうしょうのやけど)では、
一ヵ月に1,000万円を超えることもあります。
他にも高額となる治療はたくさんあります。
救命救急センターには、
長い間、入院していることはできません。
一定期間が過ぎて落ち着いたら…
今より治療が低下することがわかっていても…
他の病院へ転院させなくてはなりません。
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美容外科医にも、
さまざまな苦労があります。
苦悩もあります。
でも…
救急医の苦悩に比べると…
次元が違うように思います。
美容外科医にとっては…
二重の幅が左右で違う…
とかでも悩みになります。
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北大形成外科の同門である、
札幌中央形成外科の武藤英生先生が、
ご自身のブログで
医者は何のためにあるんだを書かれていました。
武藤英生先生は、
故武藤靖雄先生のご子息で、
札幌中央形成外科の理事長です。
とても真面目で優しい先生です。
私は、武藤先生のブログを楽しみに読んでいます。
今回のブログは、とても興味深い内容なので、
医学を志す人に、
是非読んでいただきたいと思いました。