医学講座
豊胸は彼にばれてしまう?
昨日(平成20年5月18日)の日記のコメントに、
バックでの豊胸では
やはり彼にはばれてしまうのでしょうか?
触ってもばれませんとか、
セックスをしても気づかれませんとか、
本当なんでしょうか?
というご質問をいただきました。
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豊胸手術は、バレてしまうリスクがあります。
現在行われている、
シリコンバッグを用いた豊胸術には、
カプセル拘縮という副作用があります。
これは異物を用いて胸を膨らませる上では、
避けては通れない副作用です。
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この拘縮を防ぐために、表面をザラザラにしたり
シリコンの性状を変えたりしています。
世界中のメーカーが競って開発していますが、
残念なことに副作用をゼロにはできません。
表面がザラザラなタイプは拘縮が起こりにくい、
と宣伝しているクリニックやメーカーがあります。
私の師匠であるナグモクリニックの南雲先生は、
有意差がないという論文を発表されています。
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この拘縮が一番バレやすいリスクです。
触ると硬くなってしまっています。
昨日書いた、スマステで、
室井佑月さんもマッサージを怠ったために、
一時硬くなったと発言されていました。
室井さんは、番組中に…
『私は、硬くなった後に妊娠出産で胸が大きくなり』
『その後は気にならなくなりました』
とおっしゃっていました。
私自身は、このようなケースは経験していませんが、
妊娠出産で乳房が大きくなり、
その時にカプセルが伸びたことが推測されます。
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豊胸手術は、私が手術をしても…
他の名医と言われている先生が手術をしても…
ある程度の確率で、拘縮を起こす可能性があります。
札幌美容形成外科では、
手術同意書に拘縮のリスクを記載しています。
拘縮を予防するためには…
手術中にできる限りバッグを汚染しないこと。
術後にしっかりマッサージをしていただくこと。
信頼できる技術力のある医師に手術を受けることです。
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日本人で豊胸術を希望する方は…
Aカップでもパットを必要とするような…
平らな胸の方です。
皮下脂肪も薄くて骨が見える方もいらっしゃいます。
このような方に乳線下や筋膜下に、
バッグをいれると、バッグが見えみえになります。
肉がないので…
皮膚から透けて見えるのです。
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バッグの縁(ヘリ)が見えたり触れたりすることもあります。
そこで、バッグを大胸筋という‘肉’の下に入れます。
シリコンバッグの上に、
厚いステーキの肉をのせたような状態です。
そうすると、人工物であるバッグが肉で隠れます。
大胸筋下法が自然に見える理屈です。
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大胸筋下法は、術後の痛みが多いなど…
欠点もありますが…
自然に見えるのは…
ワキから大胸筋の下にバッグを入れる方法です。
これでもすべての方がバレないわけではありません。
マッサージを続けるという本人の努力も必要です。
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札幌美容形成外科HPに症例写真が出ている方は、
女性スタッフが見ても自然で、
触っても‘本物’と見分けがつかないほどです。
こうなるために…
手術後に、麻酔までしてマッサージを続けました。
自然に見える豊胸術は手術だけではなく…
手術後のケアーが大切です。
追記:
豊胸術を受けるとマンモグラフィーはできません。
超音波検査やMRIになります。
札幌美容形成外科では、
札幌乳腺外科クリニックをご紹介しています。