医学講座
第94回日本美容外科学会
平成20年5月11日、東京お台場で開催された、
第94回日本美容外科学会に参加して来ました。
今回の学会長は、銀座みゆき通り美容外科の水谷和則先生です。
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何回か書いていますが、
日本美容外科学会は、同姓同名の2つの学会があります。
今回の学会は、十仁学会と呼ばれている学会です。
今年は、
今まで参加していなかった形成外科の先生が多数参加していました。
水谷会長が形成外科の先生に声をかけて、
有名な先生の教育講演や
パネルディスカッションを企画して下さったからです。
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学会を開催するのは、
大学医局ですら大変なことです。
開業医が日常診療の合間に、
企画・交渉をして、準備をするのは、
肉体的にも精神的にも経済的にも大変です。
今回の日本美容外科学会は、参加人数も多く、
韓国や中国からの参加者もありました。
内容も充実していました。
水谷和則会長に、心から感謝します。
本当にご苦労様でした。
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今回の学会で、
ノエル銀座クリニックの保志名先生、
シエル美容クリニックの小田先生など、
十仁病院OBの先生のご発表をお聞きしました。
保志名先生が出された、
十仁病院の古い美容外科のスライドを拝見して、
改めて十仁学会の歴史を感じました。
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形成外科系美容外科は、どちらかというと技術や理論を重視。
十仁病院の美容外科は、顧客ニーズを重視。
お客様が、切る手術がイヤと言えば、
多少無理でも、できる限り切らずにやるのが、
十仁スピリットと感じました。
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発表内容では、
日本人を外人の顔にしてしまう、
ヴェリテクリニック銀座院の、 福田慶三先生。
顔面骨を見事に切って、
小顔の美人を作る、
リッツ美容外科東京院の広比利次先生。
どちらの手術も私はしておりません。
見事な仕上りでした。
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高須クリニックの高須克弥先生は、
糸を使った顔面若返り手術の歴史を、
ご自身が海外へ行かれて撮影されたビデオ。
また、高須先生ご自身が、
海外の学会で金の糸を入れられたビデオなど、
ふだんわれわれが見ることができない、
貴重な映像をみせてくださいました。
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学会に参加して、他の先生の手術を見たり、
旧知の先生とお話しするのは楽しいことです。
韓国の先生ともお話ししました。
最後の講演で、東海大学病院長を務められた、
谷野隆三郎先生から
美容外科にとって必要な医療安全と医事法制について、
ご自身のご経験を踏まえた講義がありました。
身の引き締まる思いでお聞きしました。
また、明日から頑張って診療を続けます。
水谷先生ありがとうございました!