院長の休日
電話帳広告
美容形成外科クリニックの経営者にとって、
生命線とも言えるのが、広告宣伝です。
他の診療科目と違って、
『クチコミ』はまずありません。
「私、○○美容形成でキレイになった!」
「あなたも行ってみたら!」
なんて言ってくれる方は、
まずいらっしゃいません。
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キレイになった方は、
夜、鏡を見て…
『私、キレイになった!』
『嬉しい!』
と一人で微笑むのです。
これは、いくつになっても女性なら同じです。
まして、ワキガなんかは…
まず、絶対に言いません。
■ ■
ひと昔前までは、電話帳広告が効果的でした。
どの家にも、‘イエ電’がありました。
今ほど、個人情報がうるさくなかったので、
友だちの家の番号なんかも、
電話帳で調べた時代でした。
家内も、私の家の電話番号を
住所を頼りに電話帳で調べてかけてくれたと、
もう30年近く前に聞いたことがありました。
■ ■
昔は、黒い‘電話機’がある家が珍しく、
電話の呼び出しなんてのもありました。
下宿や寮に住んでいた友人は、
電話011-611-○○○○(呼▽○方)
なんて名簿に書いてあったものです。
札幌医大の望嶽寮という学生寮では、
交代で電話番という係りがあり、
かかってきた電話を、
「先輩、お電話です」と
取り次ぐ当番があったそうです。
■ ■
そんな時代は過ぎ去り…
今は携帯電話やIP電話の時代です。
NTTの電話帳はyahoo!BBなどの
IP電話を引いているご家庭には配布されません。
また、駅や公共施設に設置してある、
公衆電話もどんどん撤去されています。
従って、当然のように若い人は電話帳を知りません。
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電話帳を知らなくても、
携帯で十分に電話番号が検索できます。
携帯で‘札幌 美容外科’と検索した時に
いかに上位にランクされるようになるかが、
生き残りをかけた、
美容形成外科の広告戦略になります。
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私は札幌美容形成外科を開業する時から、
NTT電話帳会社に、
電話帳をコンビニに置いて、
フリーペーパーのように、
自由に持ち帰れる制度にしなさい!
と声を大にして言っていました。
そうしないと、
電話帳そのものの存続が危ぶまれます。
今は電話帳が欲しいというと、
正式には販売することになる筈です。
■ ■
平成20年秋に発行される、
NTT電話帳の広告をどうするか…
6月末までに決めなくてはなりません。
東京などの美容外科は電話帳広告を止めています。
札幌美容形成外科はどうしようか…
と頭を悩ませている毎日です。