医学講座
B型肝炎ワクチン
私たち医療従事者は血を扱う職業です。
恐ろしいことですが、
血には、
さまざまなウイルスが入っていることがあります。
B型肝炎ウイルスは、
血液で移るウイルスの中ではこわいウイルスです。
私が知っている先生にも、
このB型肝炎になった医師がいます。
■ ■
私が札幌医大の学生だった35年前、
札幌医大では、
学生のウイルス抗体価の検査と、
B型肝炎ワクチンを、
無料でしてくれました。
当時は何も考えませんでしたが、
今考えると♡いい大学♡だったと思います。
■ ■
つい数年前に北海道大学医学部を卒業した医学生は、
自費でB型肝炎ウイルスの検査をして、
自費でB型肝炎ワクチンをしていました。
しかも、
北海道大学病院や、
北海道大学保険管理センターではなく、
外部の医療機関で実施していました。
■ ■
B型肝炎は、
ワクチンで予防できます。
札幌美容形成外科では、
血液に触れる職員には、
全員肝炎ウイルス抗体の検査と、
ウイルス抗体がない職員には、
B型肝炎ワクチンをしています。
■ ■
日本の医療制度では、
B型肝炎ウイルス抗原の検査は、
手術前検査として保険適応で検査ができます。
ウイルスがいる可能性がある人を、
手術前の検査で見つけるためです。
札幌美容形成外科でも術前検査として実施しています。
検査結果も封筒に入れて差し上げています。
■ ■
ウイルス抗体価の検査は、
残念なことに保険適応ではできません。
妊婦検診では実施していると思います。
B型肝炎ワクチンは、
0歳の赤ちゃんから接種できるそうです。
これから医療従事者になる人や、
他人の血液や体液に触れる可能性がある方は、
これから結婚をなさる方も、
B型肝炎ワクチン接種をおすすめします。
本間家は全員接種済みです。
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こちらの小泉重田小児科のHPには次のように記載がありました。
B型肝炎ウイルスによる感染症を予防します。
B型肝炎ワクチンは世界初の「がんを予防するワクチン」です。
現在、B型肝炎ワクチンは日本では任意接種ですが、1992年にWHOはすべての出生児にB型肝炎ワクチンを接種することを推奨しました。その結果、2009年までに世界177ヶ国で、生後0ヶ月から、または、生後2ヶ月から、さらに国によっては思春期の小児に対しても、定期予防接種として接種されています。
平成27年1月9日、厚生労働省の専門部会はB型肝炎ワクチンを定期接種にすることを目指した意見をまとめました。早ければ平成28年度から定期接種化される見込みです。現時点では任意接種ですが、接種費用の補助金制度を設ける自治体も出てくるでしょう。
平成28年4月あるいは10月頃に、B型肝炎ワクチンが定期接種化される模様です。
(以上、小泉重田小児科HPより引用)