昔の記憶
広告宣伝費2015
昨日の院長日記、
開院11周年に、
なっちゅんさんからコメントをいただきました。
月15万円の支払はキツイですね
はい、確かに15万円はきつかったです。
でももっときつかったのは、
広告宣伝費でした。
■ ■
良いものを安く
健康保険でできる手術は保険でします。
…と張り切って開業したものの、
雪印パーラーの上に、
美容形成外科ができたなんて、
札幌市民にも、
北海道民にもわかりません。
なんとか宣伝しなくてはなりません。
■ ■
私が開業した当時は、
NTTの電話帳が、
広告媒体としては一番確実でした。
ふつうの人は、
まず電話帳を見る時代でした。
美容外科は、
一面全部を使って、
大きな広告を出していました。
■ ■
昔の札幌は、
一冊の厚い電話帳でした。
それが、
札幌市内を2つに分けて、
少し薄くなりました。
私が開業した頃は、
札幌市内が地域別に2冊。
その他に、
旭川から函館まで全道の電話帳に広告を出しました。
■ ■
フリーペーパーや、
バスの車内放送など、
大手美容外科とは違ったやり方で、
札幌美容形成外科を宣伝しました。
その広告宣伝費が、
月100万円程度でした。
これでも美容外科としては格安でした。
■ ■
広告宣伝費をかけても、
お客さんはすぐに来てくれません。
当然、開業当初は赤字です。
従業員も、
他より好条件でなければ、
いい人材は集まりません。
最初は必死でした。
■ ■
今は電話帳広告で美容外科を探す時代ではなくなりました。
大部分の人はネットです。
当然、札幌美容形成外科も電話帳広告費はゼロ。
広告はリファインというフリーペーパーに、
小さく出しているだけです。
11年前と比べると売上は減りましたが、
広告宣伝費も減りました。
私の役員報酬も減らしました。
還暦を過ぎても手術ができることに感謝し、
自分でできる手術だけをしています。