医学講座

ヒアルロン酸注入への工夫2015

 美容目的の治療で、
 鼻が壊死になったり、
 失明してしまうと大変です。
 航空機事故と同じで
 事故は絶対に起こしていけないし、
 同じような事故の再発防止が大切です。
 残念なことですが、
 航空機事故に比べて
 医療事故の再発防止策は不十分です。
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 2015年10月から日本医療安全調査機構による、
 医療事故調査制度がはじまります。
 美容医療に関しては、
 おそらく原因解明が不十分で、
 同じような事故が起こる可能性があります。
 事故は隠されて、
 被害者も公開されることを望みません。
 私、美容整形で鼻が壊死になった
 …なんて誰も他の人に知られたくありません。
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 私がいろいろな学会によく参加するのは、
 長年の付き合いで、
 いろいろな先生から、
 たくさんの情報を収集する目的があります
 企業秘密はなかなか教えてもらえませんし、
 事故の情報もわかりません。
 学会でちょっとした立ち話しから
 とても有意義な情報を得ることもあります。
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 ヒアルロン酸を注射して、
 もし副作用で失明でも起こしたら、
 私のような個人経営のクリニックは倒産です。
 自分自身が立ち直れなくなります。
 ですから、
 札幌美容形成外科では、
 少しでも副作用を少なくするために、
 さまざまな企業努力をしています。
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 メーカーが推薦する方法が、
 必ずしも100%安全とは限りません。
 一つでも多くの副作用例を見て、
 どうしてこんなことになったのだろう?
 どうやったら防げるのだろう?

 …と毎日考えることが大切です。
 厚生労働省が認可した製品だからといって、
 実際に事故が起きたら医師の責任です
 交通事故と同じで、
 毎日事故を起こさないように注意して注意して、
 慎重に診療を行っています。

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