医学講座
赤ちゃんの手術は育児休業中に
医学が進歩しても、
手術でなければ治せない病気があります。
生まれつきの病気で、
形成外科が活躍することがあります。
私が医師になった35年前から、
北大形成外科では赤ちゃんの手術をしています。
出生直後に手術をするのは、
脊髄髄膜瘤せきずいずいまくりゅうという病気です。
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形成外科は、
最後に欠損した皮膚をおおうのが担当です。
大きな病院の新生児科に入院し、
複数の科が担当します。
新生児の体温が下がらないように、
手術室の室温を36℃にして手術をしました。
医師も看護師も、
全身汗だくになって手術をしました。
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緊急性がない病気でも、
手術でなければ治せないものがあります。
一番多いと(私が)思うのが、
副耳(ふくじ)です。
大きなものから、
小さなものまであります。
七福神には、
大きな福耳がついています。
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大きくなってから、
局所麻酔で手術という医者もいると思います。
私は、
子供さんが小さいうちに、
自分で気づかないうちに、
保育園や幼稚園で集団生活を始める前に、
手術をすることをすすめます。
子供さんには子供さんの生活があります。
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たとえば、
本間さんちのけんちゃん、
副耳を取るのに、
幼稚園をお休みしました。
幼稚園に行って、
耳の前にテープを貼っていると、
他の子が見にきます。
けんちゃん、
どうしたの?
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けんちゃんは、
ぼく、ふくじをとったの。
…と説明するたびに傷つきます。
おかあさん、
どうしてぼくにふくじがついてたの?
こんなことにならないように、
お母さんの育児休業中に手術を受けてください。
医療費の負担もありません。
副耳の手術は形成外科です。
札幌美容形成外科では小児の全身麻酔手術は行っておりません。
市立札幌病院形成外科をご紹介します。