医学講座
英語で発表してみよう④
慶應義塾大学医学部英語科
Minton教授の教え
Hands-on training in English presentation skills
英語で発表してみよう①
英語で発表してみよう②
英語で発表してみよう③
…の4回目です。
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日本の医学教育では、
発表するスキルを専門に教える講義が少ないです。
自分で発表する段階になって、
はじめてパワーポイントを使う人もいます。
私は、
もっと医学教育の中で、
PCのスキルを高める講義をすべきだと思います。
■ ■
私が今から勉強しても、
慶應(医)には絶対に合格できません。
Timothy Minton教授が
慶應義塾大学医学部英語科
…にいらっしゃる、
さすが慶應義塾はすごいと思います。
国立大学医学部に、
専任の医学部英語科教授がいらっしゃるのは、
あまり聞いたことがありません。
■ ■
Minton教授の前任地は、
日本医科大学です。
第128回日本美容外科学会(東京)
組織会長の青木 律先生(グリーンウッドスキンクリニック立川)
…ととても仲良しそうでした。
海外の学会で、
いっしょにお酒を飲んだことあるそうです。
Minton教授の豊富な経験は、
日本医科大学でつちかわれたと思いました。
■ ■
英語で発表なんて、
自分には絶対に無理と思っていても、
周囲の先生がみんな発表していて、
助けてくださる、
Minton教授のような方がいらっしゃれば、
あなたにもできます。
最初からできないと思わないで、
チャレンジすることが大切です。
■ ■
私はよく学会に行きます。
素晴らしいと思う発表ばかりではありません。
中には退屈な発表もあります。
居眠りする発表もあります。
有名な大学の、
有名な先生でも、
へたくそな発表があります。
中味がいい内容なのに、
へたくそな発表は残念です。
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前置きが長くなりました。
今日のMinton教授の教えは、
スライドです。
英語で発表してみよう③に書いたように、
発表は論文と違います。
ポスターとも違います。
コンパクトにまとめた内容を、
わかりやすく、
手短にスライドにするのです。
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文字が多いスライドはダメです。
最前列からも読めない、
小さな字ばかりのスライドを出す先生がいます。
そんなスライドを見ただけで、
その発表を聴く気がなくなります。
スライドは、
要点だけを数行にまとめます。
数字のられつだけもダメです。
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スライドに原稿の文章を入れて、
下を向かないで、
スライドを読む先生もいます。
聴衆は、
先生が声を出して、
読み上げるスピードよりも、
早くスライドの文字を読んでしまいます。
聴衆は退屈してしまいます。
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Minton教授の教えです。
一枚のスライドの語数は、
60 words以下です。
Keep your slides
Clear and Conciseです。
スライドは簡潔で明瞭にです。
わかりやすい発表をするには、
いいスライド作りからです。