二重・眼瞼下垂
MRD(えむあーるでぃー)って何?
眼瞼下垂症の診断一つにしても、
日本形成外科学会や、
日本眼科学会の、
統一した診断基準はありません。
もちろん、
厚生労働省が決めた基準もありません。
■ ■
MRD:Margin Reflex Distanceという測定があります。
瞳孔(黒目の中のひとみ)の中心から…
上眼瞼縁までの距離が…
3.5mm未満となったら、
眼瞼下垂という人もいます。
ところが…
MRD(えむあーるでぃー)の測定法すら、
しっかりとした定義がありません。
■ ■
MRDを1㎜の誤差もなく、
自動的に測定する機器もありません。
(少なくとも私の知る限り…)
まだまだわからないことが、
実にたくさんあるのが…
眼瞼下垂症です。
眼科医も形成外科医も手術をしています。
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下の図はネットで探して見つけたものです。
エジプトの大学のようです。
下の図では、
4㎜でMild Ptosis(軽度の眼瞼下垂)
3㎜でModerate Ptosis(中等度の眼瞼下垂)
2㎜以下でSevere Ptosis(重度の眼瞼下垂)
…と書いてあります。
■ ■
もし眼瞼下垂で手術を受けようと思って、
重度の眼瞼下垂症しか保険適応にならない。
あなたはMRDが4㎜だから、
自費で50万円(消費税別)と、
もっともらしく言われたら、
ちょっと考えてください。
私なら下の図の4㎜の眼瞼下垂症でも、
保険適応で手術をします。
患者さんがつらい症状で困っているからです。