二重・眼瞼下垂
強度近視、日常の注意点は?
平成29年10月11日、朝日新聞朝刊の記事です。
衆議院議員選挙がはじまりました。
安倍晋三首相は朝日新聞が嫌いなようです。
私は朝日新聞が大好きです。
毎日必ず読んでいます。
今日の医療記事も役に立ちます。
朝日新聞社の科学医療部は優秀です。
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(どうしました)
強度近視、日常の注意点は
50代の女性。強度近視で過去に両眼とも網膜剥離(はくり)の手術を受けました。強度近視の人は白内障や緑内障などになりやすいと聞きました。将来的に失明しないか心配です。そうならないために、今のうちにできることはないでしょうか。(東京都・M)
■答える人 大野京子(おおのきょうこ)さん 東京医科歯科大学教授(眼科学)=東京都文京区
Q 強度近視とは。
A 目に入った光がちょうど網膜の上で像を結ぶ状態が正常ですが、近視の場合は網膜の手前で像が結ばれ、ものがぼやけて見えます。眼球の前後方向の長さ(眼軸長〈がんじくちょう〉)は約24ミリが成人の平均ですが、27ミリ以上に伸びてピントが合わない状態が強度近視です。強度近視の目安としては、指を遠くから目の前に近づけてきて、11センチまで来ないとはっきり見えない状態です。
Q 原因は何ですか。
A 遺伝的な背景が大きいと考えられていますが、はっきりわかっていません。眼軸長が長くなることで、網膜が突っ張って網膜剥離(はくり)が起こったり、網膜の中心部にあたる黄斑部が伸びて合併症が起きたりします。黄斑部に出血が起きると、突然の視力低下やものがゆがんで見えるなどの症状が起こります。病的な血管の増殖を防ぐ薬で治療しますが、視力の改善は3分の1程度にとどまっています。
Q そのほかの症状は。
A 最も注意が必要なのは緑内障です。強度近視の人は発症率が3倍以上高いというデータがあります。早期は自覚症状が乏しく、視野がほとんど欠けた末期に見つかることも多いので、社会生活への影響が強く出ます。早期発見できれば眼圧を下げる点眼薬で進行を緩やかにすることもできるので、症状がなくても年1回は眼科で定期検査を受けることをお勧めします。
Q 日常で心がけるべきことはありますか。
A 強度近視の人は眼球が弱く、ちょっとした圧力がかかっても眼底出血を起こすことがあります。目をぶつけたり、こすったり、ぎゅっとつぶったりしないよう、気をつけることも重要です。
(以上、朝日新聞より引用)
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朝日新聞の記事には書いてありませんでしたが、
札幌美容形成外科には、
強度近視で若い頃からハードコンタクトレンズを使い、
眼瞼下垂症になった方が来院されます。
札幌美容形成外科では女性が多いです。
見た目を気にして、
若い頃からコンタクトレンズを使う女性が多いためだと思います。
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裸眼で、
視力表の一番上が見えない人が要注意です。
大野教授の解説にあった、
最も注意が必要なのは緑内障です。
強度近視の人は発症率が3倍以上高いというデータがあります。
緑内障は失明率が高い疾患です。
発見が遅れるとまずいです。
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もう一つ【重要なこと】があります。
強度近視の人は眼球が弱く、
ちょっとした圧力がかかっても眼底出血を起こすことがあります。
目をぶつけたり、
こすったり、
ぎゅっとつぶったりしないよう、
気をつけることも重要です。
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強度近視の人は、
眼球がアーモンド型に伸びています
目が出ている人が多いです。。
衝撃に弱いです。
下の図のように、
厚いハードコンタクトをつけていると、
眼球だけではなく、
まぶたにも影響します。
まぶたが壊れると、
眼瞼下垂症がんけんかすいしょうになります。
なるべく眼鏡にしてください。