医学講座

ワーキング妊婦はつらいよ

 昨日の院長日記、
 子育てに寛容に
 …の上の朝日新聞の記事が、
 このワーキング妊婦はつらいよでした。
 朝日新聞の記者さんは激務です。
 妊娠中の勤務は大変です。
 病院の看護師さんや女医さん、
 他の女性職員さんも妊娠中は大変です。
 男にはわからないのがつわりの苦しさです。
      ■         ■
 平成29年10月7日、朝日新聞朝刊の記事です。
 ワーキング妊婦はつらいよ
 ■MOM’S STAND(マムズ スタンド)2017年10月号
 働きながら妊娠生活を送る「ワーキング妊婦」。記者(32)自身も妊娠8カ月に入ったが、これまで何度も心が折れそうになった。妊娠中ならではの様々なトラブルを抱えながら働くつらさ、知りませんでした。
 私を最も悩ませたのは、つわり。人によって、つわりの症状は様々だ。空腹で気持ち悪くなる人や、眠気が止まらなくなる人。私の場合は、妊娠がわかった後すぐに吐き気がやってきた。取材中にも吐き気、原稿を書いていても吐き気……。頭の中は、いつ吐き気に襲われるかという恐怖が渦巻き、仕事に集中できない。胃液を吐きながら、トイレで泣いていた。
 ■いつも吐き気…
 通勤途中には、1駅ごとに降りてトイレに駆け込むことも。おかげで、通勤ルートにあるトイレの場所を覚えてしまった。自宅でもしょっちゅう叫び声をあげながら吐いていたため、夫はさぞかし不安だったと思う。涙や鼻水を流しながら吐く私の背中を夫は優しくさすってくれ、それが何よりの支えだった。
 職場には、妊娠が判明してまもなく報告。泊まりがけで業務にあたる「宿直勤務」から外れ、体調不良の際には同僚が記者会見の取材に行ってくれるなど、たくさんサポートしてもらった。
 一方で、取材相手にはなかなか報告できなかった。当時の私は事件を取材する担当。朝早くから夜遅くまで働く毎日で、赤ちゃんが無事に育つか不安な日々。報告後に流産してしまったら、なんて説明しよう……。迷いから、長いこと打ち明けられなかった。
 友人のなかには不妊治療を続けている人もいる。どのように伝えたらいいのか、正解はわからないままだ。
 働きながら最も迷ったことは、体調管理と仕事をいかに両立させるかだった。ひどい吐き気や頭痛が襲う日は、立ち上がるだけでも一苦労。しかし、先方がせっかく都合をつけてくれた取材をキャンセルはしたくない。ふらふらになりながら取材した日もあった。
 体はどんどん重くなり、少し歩いただけでも動悸(どうき)や息切れがくる。パソコンに向かっても、集中して原稿を書くことができない。いつもできたことが、妊娠してからは同じようにはできない。「求められている仕事のパフォーマンスを発揮できているのか」。そんな悩みがずっとついて回った。
 ■できない、言えず
 「できません」とも言えなかった。初めての妊娠でどこからが「無理」なのかわからないうえ、妊娠を理由に仕事ができない自分を認めたくなかったのだと思う。
 体は妊婦になっていく一方で、頭の中は追いついていなかった。それでも、周りから「今、赤ちゃんを元気に育てられるのはお母さんしかいないんだから体調を優先して」と声をかけられたことが、どんなにありがたかったか。
 ■「周囲に伝えて」
 自身も子育てをしながら産婦人科医を務める愛育病院の安達知子副院長は「ほとんどの妊婦さんにつわり症状が現れ、程度には個人差がある。妊娠中には集中力が散漫になり、精神的に不安定になることがあるが、妊婦とはそういうもの」と話す。「妊娠前とは心身の状態が違うことを理解し、期待通りにできない時はそれを周囲に伝えて欲しい。職場の人は、それを伝えやすい雰囲気づくりをするのが大事」とアドバイスしてくれた。
 恥ずかしながら私は、自分が妊娠するまで、妊婦さんの不安や体調不良に思いをはせることはなかった。ご自身、もしくは周りの人の妊娠について、みなさんは、どんな体験をされてきましたか。(阿部朋美)

(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 私の周囲の妊婦さんを見た経験です。
 今まで一度も仕事を休んだことがない、
 健康優良女性が、
 つわりで苦しんでいる姿を見ました。
 働く女性にとって、
 他人からは妊婦には見えない、
 妊娠初期のつわりや身体の不調を乗り越えるのが、
 大変だと思います。
      ■         ■
 私の知り合いの女医さんには、
 産後8週の休みも満足に取らず、
 職場に復帰した先生もいました。
 パワフルですごい先生ですが、
 ほんとうに女の人は大変だと思いました。
 朝日新聞の記者さんは激務です
 ワーキング妊婦の記者さん(32)
 いい記事をありがとうございました。
 元気な赤ちゃんを産んでください。

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