医学講座

赤いダイヤ

 今日は2021年10月31日(日)です。
 明日から11月です。
 札幌は晴れのいいお天気ですが、
 寒いです。
 第49回衆議院議員選挙が行われました。
 深夜に結果がわかるようです。
 どうなりますでしょうか?
 北海道は寒くなる前の選挙でよかったと思います。
 2週間違うだけで気温が大きく違います。
      ■         ■
 今日から北海道新聞の紙面が変わりました。
 読みやすくなりました。
 私が毎日楽しみにしている、
 いずみが縦から横になりました。
 今朝のいずみへの投稿です。
 赤いダイヤ
 今年の小豆の収穫が終わった。とれたての小豆を手に取ると、必ず思い出す光景がある。26年前のあの日、父が収穫機から小豆を一握りして、サラサラと手のひらからこぼしながら「キレイな小豆だな」と満足そうにほほ笑んだ。その姿は秋の太陽に照らされて、小豆とともにキラキラと輝いて見えたのだった。
 その夜、父は体調を崩して入院し、1カ月後に帰らぬ人となった。赤いダイヤを見た日が、畑に出た最後の日となってしまった。父が余命宣告を受けたのを機に、私たち夫婦が実家を継いで5年目のことだった。
 「農家は毎年が1年生」。それが父の教えだ。その言葉どおり、自然相手に毎年同じように出来秋を迎えるのは簡単なことではなく、一年一年が勉強だった。“先生”を失ってからは周りの人に助けられ何とかやってきた。3人の子育てと畑仕事で一日があっという間に終わり、気が付けば父の年齢を超えていた。
 昨年から息子夫婦に仕事を教え始め、私たちも1年生から先生に昇格しつつある。若夫婦から元気をもらいながら働いていると、もう少し頑張ろうかなという気持ちになる。今ならあの頃の父の思いが分かる気がする。期待と不安、そしてまだまだ一緒に働きたい…そう思っていたのだろう。
 冬支度が終われば、今年は父の二十七回忌だ。手を合わせる私たちに、「頑張ったな」と父は言ってくれるだろうか。
 林 明美(60歳・農業)=帯広市

(以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 私は1995年1月1日から1998年3月31日まで、
 JA帯広厚生病院に勤務しました。
 十勝の農業は広大な畑です。
 農家の奥様から聞きました。
 私たちは世界の穀物相場を見て作付けを決める
 十勝の農業は北海道の他の地域と違いました。
 十勝のJAはとてもお金持ちで、
 JA帯広厚生病院は、
 北海道厚生連の中でダントツ一位の黒字病院でした。
      ■         ■
 農業は大変です。
 気候によって影響を受けます。
 今日の投稿者、林さんのお父様のお言葉、
 農家は毎年が1年生
 素晴らしい言葉だと思います。
 私たち医師も、
 毎年新しい知識が必要です。
 死ぬまで勉強が必要です。
      ■         ■
 3人の子育てと畑仕事で
 一日があっという間に終わり

 とてもよくわかります。
 頑張ったな
 …とお父様は天国でよろこんでいらっしゃいます。
 さくらんぼさんのお父様も、
 天国から果樹園を見ていると思います。
 きっと、
 霜害だったのに、、、
 よくがんばった

 …とほめてくださると思います。
 帯広の林明美様、いい文章をありがとうございました。

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医学講座

ANA、9千人削減

 今日は2021年10月30日(土)です。
 札幌は快晴のいいお天気です。
 紅葉がきれいです。
 でも、寒いです。
 今日の北海道新聞朝刊に、
 ANAの赤字が載っていました。
 うちの奥さんと心配しています。
 ANAのファンです
      ■         ■
 2021年10月30日、北海道新聞朝刊の記事です。
 ANA、9千人削減へ 通期の予想赤字1千億円
 ANAホールディングス(HD)は29日、2025年度末までの5年間で従業員を約9千人削減する計画を発表した。大半が全日本空輸など国内の従業員となる。2022年3月期の連結純損益は、従来予想していた35億円の黒字から一転して1千億円の赤字に下方修正した。新型コロナウイルス禍で旅客需要の低迷が長引いており、黒字転換を断念した。追加のコスト削減策を進め、業績の立て直しを急ぐ。
 人員削減はANAブランドの航空事業に従事する地上職や客室乗務員らが対象で、傘下の格安航空会社(LCC)は含まない。2025年度末までに約2万9千人とし、2020年度末の約3万8千人から2割超減らす。既に希望退職を募るリストラ策を実施済みで、今回発表した9千人分は基本的に定年や自主退職、採用抑制などで対応する。
 通期決算の赤字は2年連続となる。過去最大の赤字を記録した2021年3月期の4046億円からは赤字幅が縮小する。売上高も従来予想の1兆3800億円から1兆600億円に下方修正した。
 ANAHDの片野坂真哉社長は29日の決算記者会見で、四半期ベースで連結営業損益が黒字回復するのは2022年1~3月期になるとの見通しを示した。
 同時に発表した2021年9月中間連結決算は、純損益が988億円の赤字(前年同期は1884億円の赤字)。売上高は47.7%増の4311億円だった。

記者会見するANAホールディングスの片野坂真哉社長=29日午後、東京・汐留

ANAのロゴマーク=2020年10月、羽田空港
(以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 私たちの年代にとって、
 ANAはあこがれの職場です。
 パイロットになりたかったけんいち少年
 …でした。
 先日のNHKテレビで、
 羽田空港で働くANAの地上係員が出ていました。
 地上職の方たちも大変な職業です。
 9千人削減はつらいです。
 ANAをもっと利用して応援したいと思います。

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寒さに弱いです

 今日は2021年10月29日(金)です。
 札幌は寒くなりました。
 自転車通勤もあと1ヵ月弱です。
 寒い冬がやってきます。
 私は北海道生まれの北海道育ちですが、
 寒さに弱いです
 炭鉱の街で、
 石炭が無料だった時代に育ったため?かもです。
      ■         ■
 炭鉱の街は、
 ありがたいことに、
 電気
 水道
 石炭

 …が無料でした。
 ですから、
 ちょっとでも寒くなると、
 すぐにストーブをつけていました。 
      ■         ■
 人間の感覚は、
 育った環境によるのかも?です。
 医師になって形成外科を選んだのも、
 冷暖房が完備していて、
 病院で一番快適な空間_手術室が好きだったからです。
 患者さんの体温が下がらないように、
 いつも快適な室温を保っているのが、
 病院の手術室です。
 寒い冬を乗り越えて、
 春までがんばらなくては!です。 

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院長の休日

北大の紅葉2021

 今日は2021年10月28日(木)です。
 札幌は小雨でした。
 10月31日(日)の衆議院議員選挙の期日前投票に行きました。
 自転車で北大構内を通って、
 北区民センターまで行きました。
 途中で北大の紅葉を見てきました
      ■         ■
 今日は天気が悪いので、
 人もわずかでした。
 昔、北大病院の研修医時代を思い出します。
 私が勤務した北大病院の建物はなく、
 歯学部附属病院も無くなりました。
 変わらないのはイチョウ並木です。
 ぎんなんの実を踏むと靴ににおいがつくので、
 気をつけて歩いた記憶があります。
      ■         ■
 昔の形成外科病棟は北大病院の6階にありました。
 病棟の窓からイチョウ並木がよく見えました。
 私は1985年10月1日から1986年3月31日まで、
 北大形成外科の病棟チーフをしました
 人生で大変な時期でしたが、
 もっとも充実した時期でした。
 家に帰ると子供たちは寝ており、
 寝顔を見る毎日でした。

歯学部の前です

クラーク会館の前です

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医学講座

旭川のクリニックが経営破綻_コロナで患者減

 今日は2021年10月27日(水)です。
 昨日のYahoo!ニュースと北海道新聞の記事です。
 Yahoo!ニュースです。
 医療法人が経営破綻 コロナ感染拡大で患者減が追い打ち
 破産申請の準備に入ったのは、北海道・旭川市永山にある医療社団法人せせらぎ通りクリニックです。
 負債総額は2020年6月期の時点で、3億2621万円に上るということです。
 クリニックでは産婦人科と小児科を運営していましたが、少子化を背景に産婦人科の患者数が減少していたことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で患者数がさらに減少。
 10月に入って前の理事長が急逝し、担当していた産婦人科の診療も続けることが困難となりました。
 調査会社によりますと、新型コロナウイルス関連での医療法人の破産申請は、北海道で初めてだということです。

(以上、Yahoo!ニュース、STVニュース北海道より引用)

      ■         ■
 2021年10月26日、北海道新聞朝刊の記事です。
 旭川・せせらぎ通りクリニックが破産申請へ 新型コロナ関連、医療法人で道内初
 【旭川】医療社団法人せせらぎ通りクリニック(旭川、小倉克彦理事長)は22日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。近く旭川地裁に自己破産を申請する見通し。新型コロナウイルス感染拡大による外来患者の減少が主因で、東京商工リサーチ旭川支店によると、新型コロナ関連での道内医療法人の破産申請は初めて。2020年6月期時点の負債額は3億2621万円。
 同法人は1996年11月に設立され、同クリニックは産婦人科と小児科を運営していた。ここ10年ほどは少子化を背景に産婦人科の患者数が減り、新型コロナの影響でさらに減少。10月には産婦人科の診療を担当していた前理事長が急逝し、同科の業務ができなくなった。(折田智之)
 (以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 私はこちらのクリニックのことは存じません。
 お二人の先生が経営なさっていらして、
 STVニュースの写真を見ると立派なクリニックです。
 コロナで影響を受けたのが、
 小児科と言われてます。
 大阪の病院も経営破綻しました
 先生が急逝されたのが原因の一つのようです。
 私も身体にも、
 経営にも気をつけます。
 ご逝去された前理事長のご冥福をお祈りいたします。

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アークス横山清社長_北海道新聞文化賞

 今日は2021年10月26日(火)です。
 今日の札幌の天気は晴れです。
 寒いです。
 街路樹の紅葉がきれいです。
 昨日の北海道新聞文化賞の続きです。
 今日はアークスの横山清社長です。
 市立札幌病院形成外科でご一緒に働いた先生のお父様です。
 とてもうれしいです。
      ■         ■
 2021年10月25日、北海道新聞朝刊の記事です。
 経済部門 「北海道価格」の是正に貢献
 横山清さん(86)
 「感動的安さ」一貫し追及
 道内外375店舗の食品スーパーを展開するアークス(札幌)を率いる。1960年代に本州からの物流費などが上乗せされ「北海道価格」と呼ばれていた高物価の打破に挑んできた。
 芦別高卒業後、地元の炭鉱労働者を経て、北大水産学部へ。卒業後に就職した海産物商社から子会社のダイマルスーパーに営業部長として出向してから、ちょうど60年。「地味だし、そんなにもうかるわけでもないが、食で命を支える大事な仕事だと思い、こつこつやってきた」
 一貫して追求してきたのは「感動的安さ」だ。ラルズ時代の1994年に出店を始めたディスカウント業態「ビッグハウス」は1個よりも2個、2個よりも箱買いの方が単価が安い一物三価が不況に苦しむ消費者に支持され、北海道の物価の低下に大きく貢献した。
 今や国内食品スーパー業界の“顔”でもある。年1回の大型商談会「スーパーマーケット・トレードシヨー」の実行委員長を20年以上務め、体力のない地方スーパーの商品調達を支援。全国スーパーマーケット協会会長として、2010年度から月1度の全国販売統計の発表を実現させた。
 スーッと出て、パーッと消える-。60年前、そうやゆされていた業界の地位を高め、地域社会に貢献したいとの思いは人一倍強い。「デジタル技術や便利な機械はどんどん使うが、大事なのは心。人への思いやりを持ち続けながら、お客さまの命と生活を守っていきます」(生田憲)
        略 歴
 1935年 芦別市生まれ
  60年 北大卒業後、野原産業に入社
  61年 ダイマルスーパー(後のラルズ)に出向
  85年 社長就任
  98年 道経連副会長に就任(14年まで)
 2002年 福原と経営統合しアークス設立
  09年 新日本スーパーマーケット協会(現全国スーパーマーケット協会)会長に就任
  11年 ユニバースと経営統合し、東北進出
  21年 オータニと経営統合し、関東進出

阿部裕貴 撮影
(以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 私はニトリ講座で横山社長の講演をお聞きしました。
 驚いたことに、
 横山社長の
 食で命を支える大事な仕事だと思い、
 こつこつやってきた

 …の原点は北大恵迪寮けいてきりょうでした。
 恩師中瀬篤信先生と大の仲良しでした。
      ■         ■
 北大恵迪寮で、
 少しでもおいしいものを、
 腹いっぱい食べさせるために、
 ご尽力なさったのが横山清社長です。
 中瀬先生の葬儀にもいらしてくださいました。
 北海道のダイマルスーパーが大きく発展し、
 全国スーパーマーケット協会会長にご就任は素晴らしいです。
 私は西区八軒にある大丸スーパーに大変お世話になりました。
 横山社長、北海道新聞社文化賞おめでとうございます。

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医学講座

小林博先生(94)北海道新聞文化賞

 今日は2021年10月25日(月)です。
 札幌は晴れのいいお天気ですが、
 とても寒いです。
 自転車通勤もあと1ヵ月です。
 今朝の北海道新聞に、
 とてもうれしい記事が載っていました。
 第75回北海道新聞文化賞です。
      ■         ■
 2021年10月25日、北海道新聞朝刊の記事です。
 第75回北海道新聞文化賞
 探求心 終わりなく
 社会部門 札幌がんセミナー設立、予防や啓発
 小林博さん(94)
 相談千人 苦しむ人に支え
 「札幌がんセミナーの活動が評価されたのだと思います」。幼いころ往診のかかりつけ医を見て北大医学部へ。卒業後は病気の原因や仕組みを解明する病理学を選び、がん研究一筋に歩んだ。国内外のがん研究者を招いた国際会議を札幌で毎年開くため、1983年に財団法人の札幌がんセミナーを設立。「当時、研究さえしていればがんの問題は解決すると信じていました」
 だがその後、研究は進んでも患者は増えるばかり。英国のホスピスで終末期患者と出会い「がんで苦しむ人を忘れてはならない」と肝に銘じた。「博、長く研究して、がんの薬を見つけたか、患者を治したことあるか」という兄の言葉が胸に突き刺さった。63歳で自身も肺がんに。研究だけでは解決できない問題がたくさんあることに気づいた。
 北大教授を退官し91年に理事長就任。従来の研究者や医療者の学術活動に加え、患者相談、市民へのがんや予防の啓発、子どものがん教育と取り組みを広げ、がんを取り巻く多様な社会的問題の解決を目指した。
 無料のがん相談は30年間で約千人に。正しい知識を伝える著作は二十数冊を数え、情報はホームページでも発信。がん教育はスリランカでの健康教育の経験を基に、児童向け教材を作り全道の小学校に進呈し、学校で闘病体験を話す患者の派遣費用を支援するなど、地道な活動を続けている。
 『がんはなくならない。がんで苦しむ人を一人でも減らしたいのです』と語った。(編集委員 岩本 進)
         略 歴
 1927年 札幌市で生まれる
  52年 北大医学部卒、市立札幌病院でインターン
  53年 北大に戻り病理学を専攻し、がん研究の道に
  66年 北大医学部教授(腫瘍病理学)に就任
  83年 財団法人「札幌がんセミナー」を設立
  90年 肺がんと診断、日本癌学会会長、紫綬褒章
  91年 北大名誉教授、札幌がんセミナー理事長就任
  98年 スリランカの小中高で健康教育活動を始める
 2012年 日本がん予防学会の初代理事長に就く
  20年 札幌がんセミナー理事長を辞し、相談役に

 

浜本道夫 撮影
 (以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 小林博先生に定山渓温泉でお会いしたことがあります。
 奥様とお二人で静かにお食事をなさっていらっしゃいました。
 温厚な先生です。
 お嬢様が皮膚科医で私の同級生です
 お嬢様も優しくて優秀な先生です。
 94歳でもお元気で、 
 北海道新聞文化賞を受賞され、
 ほんとうにおめでとうございます。
 朝からとってもうれしいです。

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医学講座

熱傷治療の進歩2021②

 今日は2021年10月24日(日)です。
 札幌は晴れのいいお天気ですが、
 とても寒いです
 山形のさくらんぼさんからも、
 果樹園で作業をしていらして、
 寒いと教えていただきました。
      ■         ■
 熱傷治療の進歩2021①
 …の続きです。
 Sponsored Seminar 3 Live-streaming
 司会:櫻井裕之 東京女子医科大学 形成外科学教室
 bFGF温故知新
 -bFGFのこれまで・そしてこれから
 島田賢一 金沢医科大学 形成外科
 共催:科研製薬株式会社

 フィブラストスプレー
 この薬のおかげで熱傷治療がとても進歩しました。
      ■         ■
 科研製薬株式会社から発売されて20年になります。
 2001年6月に発売されました。
 この薬のおかげで、
 昔は手術が必要だったやけどが、
 手術をしなくても、
 きれいに治るようになりました。
 すごいことです。
 演者の島田賢一教授も、
 司会の櫻井裕之教授も、
 超ベテランの形成外科医です。
 優しくて優秀な先生です。
      ■         ■
 この薬の研究開発承認には、
 日本の多くの形成外科医が参加しました。
 手術なしで、
 深いやけどが治るようになりました。
 特に効果的なのが、
 こどものやけどです。
 なみひろちゃんは、
 今の時代だったら治っていたと思います。
 熱傷治療はとても大切です。

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医学講座

熱傷治療の進歩2021①

 今日は2021年10月23日(土)です。
 第47回日本熱傷学会2021
 …で勉強したことです。
 2020年からのcovid-19で、
 重症熱傷の患者さんが減ったそうです。
 戦争や爆発事故では重傷熱傷の患者さんが出ます。
 災害が起きた時のために熱傷治療は大切です。
      ■         ■
 私が医師になって40年の間に熱傷治療は変わりました。
 昔は身体の半分以上にやけどをすると、
 命にかかわると言われてました。
 私が幼稚園へ入園する前に、
 近所の仲良しだった男の子が亡くなりました。
 内科の先生の一人息子でした。

 なみひろちゃんという名前でした。
      ■         ■
 今だったら救命できていたと思います。
 救命救急医のおかげで、
 重症熱傷を受傷しても、
 患者さんを救命できるようになりました。
 特に呼吸循環管理が進歩しました。
 昔は大きなやけどをすると、
 ハイポボレミックショック
 低容量性ショック(循環血液量減少性ショック) 
 これでおしっこが出なくなり亡くなりました。
      ■         ■
 私が医師になった40年前は、
 輸液を投与してこれを克服することが主眼でした。
 その後で問題になったのが、
 焼けてしまった皮膚が感染することでした。
 この感染を研究していたのが、
 大浦武彦先生、吉田哲憲先生でした。
 私は吉田哲憲先生の研究のお手伝いをさせていただきました。
 今でも熱傷治療に興味があるのはこのためです。
      ■         ■
 2021年の最新熱傷治療では、
 深く焼けてしまった皮膚や組織を、
 できるだけ早く切除してしまいます。
 日本でこの超早期手術を提唱し、
 実際に行っていらしたのが、
 仲沢弘明先生です。
 30年以上前から今の最新の熱傷治療をなさっていらっしゃいました。
      ■         ■
 私が市立札幌病院に在籍していた30年前に、
 大浦武彦教授から、
 あんたもやってみろ
 …と言われましたが、
 私にはできませんでした。
 大浦武彦先生も仲沢弘明先生も、
 すばらしい先生だと尊敬しています。
 67歳になっても熱傷治療の勉強は役に立ち興味深いことが多いです。

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医学講座

第47回日本熱傷学会2021④

 今日は2021年10月22日(金)です。
 昨日第47回日本熱傷学会2021
 …で勉強したことの続きです。
 熱傷治療は進歩しました。
 40年前には考えられなかったことです。
 京都アニメーション放火殺人事件
 全身の9割超やけど
 死亡率95%超だった青葉真司容疑者(42)が救命されました。
      ■         ■
 救命率が上がったのは、
 培養皮膚移植人工真皮のおかげです。
 培養皮膚だけでは限界だったのを、
 人工真皮と組み合わせて救命率を上げました。
 昔は亡くなった人の皮膚を使うスキンバンクでしたが、
 今はスキンバンクが使えなくなっています。
      ■         ■
 私がすごいと思うのが、
 大浦武彦先生です。
 今から30年以上前に、
 スキンバンクではなく、
 培養皮膚に着目していました。
 大浦先生が開催された
 1986年の第29回日本形成外科学会(札幌)で、
 Culture and Creative Surgeryをテーマにされました。
 培養と創造外科
 今日の学会は診療があるので参加できません。
 休診日にオンデマンド配信で聴講します。

(写真:読売新聞)

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