院長の休日

お誕生日おめでとうございます

 今日はさくらんぼさんのお誕生日です。
 おめでとうございます。
 つたない院長日記に、
 コメントをいただきありがとうございます。
 さくらんぼさんは、
 私が院長日記を書き続ける原動力です。
      ■         ■
 さくらんぼさんのことは、
 2009年2月15日の院長日記に書いてあります。
 山形大学整形外科の、
 荻野利彦教授のことで、
 一通のメールをいただいたのが、
 ご縁でした。
 まだお会いしたことはありません。
      ■         ■
 私が知っているさくらんぼさんは、
 正義感の強い女性です。
 パワーもあります。
 携帯から、
 文字を打つのがすごいです。
 女子高生並のすごさで、
 携帯からコメントをくださいます。
      ■         ■
 さくらんぼさんのコメントは、
 私の両親も楽しみにしています。
 ありがたいこと…と、
 いつも感謝しています。
 荻野先生の件についても、
 これほどお医者さん思いの患者さんは、
 いらっしゃらないと思います。
      ■         ■
 裁判の結果は、
 山形地裁、仙台高裁と残念な結果でしたが、
 さくらんぼさんのように、
 患者さんから応援していただき、
 医者冥利につきます。
 荻野教授も私も感謝しています。
 札幌⇔山形は距離がありますが、
 ネットのおかげでつながりができました。
      ■         ■
 山形や札幌はまだ残雪があります。
 大変な時代ですが、
 お元気でご活躍していただきたいと、
 遠く札幌からお祈りしています。
 これからもよろしくお願い申し上げます。

山形の風景

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医学講座

メール相談の良い点

 ネット上にはさまざまな情報があります。
 美容外科に限ってみても、
 うそがたくさんあります。
 女性週刊誌の広告など、
 よくもまぁ…
 …と思うほど嘘八百(うそはっぴゃく)以上です。
 どれを信じてよいかわかりません。
      ■         ■
 形成外科専門医だからと言って…
 信じるととんでもないことになります。
 残念なことですが、
 信じてはいけない人がいます。
 医師⇔患者の相性もあります。
 私は…
 イメージは自然派なので、
 ド派手な整形はしません。
      ■         ■
 メールで何度かやり取りをしていると、
 どんな方かわかります。
 私のような…
 筋金(すじがね)入りの
 頑固おやじでも、
 遠くからいらしてくださる方もいらっしゃいます。
 最初はお断りしたのに、
 手術をお引き受けした方もいらっしゃいます。
      ■         ■
 自分と相性が合いそうな先生を見つけるのに、
 メール相談は便利です。
 こちらとしても、
 せっかくいらしていただいたのに、
 不満足でお帰りいただくことも少なくなります。
 何度かメールのやり取りをすると、
 お互いに(医師も患者も)
 相手がわかるようになります。
      ■         ■
 私ができることは限られていますが、
 助けてあげたいと思う方に、
 自分が信頼する先生を紹介することができます。
 私が患者さんから元気をいただくこともあります。
 さくらんぼさんには、
 人生の師(子育て編)として、
 助けていただきました。
 人間、いつどこで誰のお世話になるかわかりません。
 私も自分でできることは、
 精一杯しています。

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医学講座

メール相談と紹介状

 毎日たくさんのメールをいただきます。
 日本国内以外からも…
 たまにメール相談をいただきます。
 日本国内は、
 北海道以外からも、
 たくさんいただきます。
      ■         ■
 私は原則として、
 地元の先生をご紹介することにしています。
 術後に何かあっても、
 すぐに受診できないと困るからです。
 私が手術をしても、
 順調に経過する方ばかりではありません。
 再手術や再々手術になることもあります。
      ■         ■
 メール相談をいただいた方の中には、
 形成外科医として、
 何とか助けてあげたいと思う方も…
 …少なからずいらっしゃいます。
 気になって…
 一晩に何通かメールを送ることもあります。
      ■         ■
 私が紹介する病院は、
 だいたい大学病院や
 大きな病院の形成外科(美容外科)です。
 学会を通じて、
 全国に友人・知人がいます。
 私よりずっと上手な先生もいます。
      ■         ■
 大学病院などは、
 紹介状が必要になるところがあります。
 予約センターや、
 地域医療連携室と呼ばれる、
 予約を専門に受け付ける、
 窓口がある病院もあります。
      ■         ■
 メールで紹介状を書いてください
 依頼されることがあります。
 残念ですが、
 今の決まりでは、
 自分で診察しないで、
 紹介状(診療情報提供書)を
 書くことはできない決まりなっています。
      ■         ■
 紹介状は、
 形成外科や美容外科以外の、 
 内科や眼科、婦人科など、
 かかりつけ医に書いていただければ、
 紹介状として受けつけてくれます。
 私にできることは限られていますが、
 メール相談の返事を…
 毎日深夜まで書いています。

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医学講座

自衛隊に感謝

 平成23年4月4日、朝日新聞朝刊の記事です。
 埋葬、自衛隊頼み_災害派遣で初、通常支援へ影響懸念
 東日本大震災の被災地の市町村が、身元不明の遺体の搬送や埋葬に苦慮している。民間業者はガソリン不足や遺体の扱いの難しさから、十分に対応できない。現在は務めを担っている自衛隊も、通常の災害支援活動に影響が出ないか懸念が出ている。
 4月3日、宮城県東松島市の霊園。陸上自衛隊美唄駐屯地の第2地対艦ミサイル連隊の約30人が、トラックで31人の遺体を搬送してきた。ひつぎをゆっくりと荷台から降ろして丁重に墓穴に納め、最後は号令に合わせてひつぎに向かって敬礼する。3人の僧侶が傍らに立ち、お経を唱えた。
 津波の被害が大きかった東松島市では、身元不明の遺体が増え続けている。市内2カ所の体育館に安置されている遺体は約130人。日を追って傷みは進み、土葬をせざるをえない。市は遺体の搬送と埋葬を自衛隊に依頼している。
 土葬を始めた3月22日以来、市は地元の運送業者などに遺体の搬送を依頼し続けてきた。「ガソリンが足りない」「被災して動けない」。業者は、街にあふれるがれきの撤去作業に追われ、遺体を運んだ経験もない。建設業者がトラック2台で依頼に応じたのは、3日になってのことだった。
 宮城県内では、4月2日午後9時までに7318人の遺体が収容された。このうち、引き取り手がなく安置されている遺体は1820人にのぼる。津波に流された行方不明者も多数おり、身元不明の遺体数は今後さらに膨らんでいく見通しだ。
 戸籍法などに基づく手続きでは、身元不明の遺体は警察が市町村に引き渡し、市町村が搬送や埋火葬をすると定められている。
 今回、市町村は遺体搬送を葬祭業者にも依頼しているが、業者も限界に達している。宮城県最大手の「清月記」は3月12日以降、通常の2.5倍にあたる約500人の葬儀を執りおこなった。「葬祭業者として、尊厳をもった対応をしたい」(菅原裕典社長)とトラックは使わず、福岡や和歌山の同業者から霊柩(れいきゅう)車5台を借りた。ワゴン車10台も借りて、休みなしで対応しているという。
 新たな遺体は毎日、運ばれてくる。「増え続ければ、今後も自衛隊に頼らざるをえない」。東松島市の担当者は話す。
 今回の震災で自衛隊は、多くの遺体の搬送を担っている。「統合任務部隊」は、最大で隊員200人を遺体搬送にあたらせている。災害派遣では初めての任務で、整列、敬礼、6人でひつぎを運ぶ、という手順を現場で決めた。
 ただ、自衛隊法では、自衛隊の災害派遣の任務として人命や財産の保護が定められているが、遺体搬送については明確に定められていない。「本来の任務ではない」(幹部)という声があがり、通常の災害支援活動に影響が出ないか懸念もある。
 一方で、遺体をどのような形で葬り、死者の尊厳をどう保つかは、繊細で大切な問題だ。「遺体の前で整列し、敬礼して亡くなった方に敬意を表してくれる。自衛隊の丁重な遺体搬送に感謝している」。東松島市には、遺族からこんな声が寄せられたという。
 厚生労働省は3月22日付で、岩手、宮城、福島3県に犠牲者の搬送や埋葬を民間業者に依頼するよう求める通知を出した。だが、被災地の自治体関係者の思いは共通している。「今、自衛隊にやめられたらお手上げ。がれきの撤去や不明者捜索もお願いしているが、できれば続けてほしい」
 (川端俊一、竹山栄太郎、田伏潤)(以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 遺体収容作業は、
 想像以上に大変なものです。
 今回の震災は津波による溺死が多いと聞いています。
 遺体は水を吸って…
 ぱんぱんになっています。
 性別の区別もつかないほど、
 損傷されている遺体も多いと思います。
      ■         ■
 遺体を見慣れた、
 私たちですら、
 思わず絶句するようなご遺体もあります。
 若い自衛隊員には、
 ショックなことだと思います。
 法医解剖を見て、
 倒れる警察学校の生徒さんもいました。
      ■         ■
 極限状態で働いて、
 ご遺体に敬礼している自衛官が、
 新聞に載っていました。
 ほんとうにありがたいことです。
 自衛隊に感謝します。
 疲れている自衛隊員に代わって、
 私が文部科学大臣なら…
 全国の医学生に遺体収容作業をさせます。
      ■         ■
 夏休みを返上して、
 これから一ヵ月間、
 被災地へ行くことを義務付けます。
 医学生は解剖実習を経験しており、
 遺体収容作業には一番向いている学生です。
 茶髪で解剖をしていた医学生もいました。
 ご遺体に対して、
 失礼とも思われる態度の学生もいました。
      ■         ■
 この非常時です、
 全国医科大学医学部長病院長会議などで、
 新学期の医学生派遣を決めるべきです。
 被災地へ行って、
 自衛隊員と協力して、
 ご遺体を収容して埋葬する作業を手伝うのです。
 最後に黙祷でも構いません。
 医学生に対して、よい教育となります。

身元不明の遺体を埋葬する自衛隊員。ひつぎを納めるたびに敬礼をしていた=3日午後1時23分、宮城県東松島市、竹花徹朗撮影
(以上、朝日新聞より引用)

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院長の休日

何とかしなければ

 何とかしなければ…
 …と思います。
 でも…
 私にできることは限られています。
 小さなクリニックの院長として、
 医療サービスを提供し、
 従業員の雇用を守り、
 家族を養っていく…
 これが最低限の仕事だと思っています。
      ■         ■
 今朝の朝日新聞天声人語に書いてありました。
 当事者と非当事者との間にある越えがたい深淵(しんえん)。
 そこに懸ける言葉を持ちうるのか。
 「(3・11を)ただの悲劇や感動話や健気(けなげ)な物語に貶(おとし)めてはいけない」。
 作家のあさのあつこさんが
 小紙に寄せた文の一節を、きびしく反芻(はんすう)した
 たぶん私たちも、
 言葉が枯れ葉一枚の意味も持たない壊滅状態から、
 ともに歩み出すしかないのだ。
 深淵を飛び越えたつもりの饒舌(じょうぜつ)は、
 言葉の瓦礫(がれき)にすぎないとあらためて思う
      ■         ■
 福島県会津若松市では、
 中止していた市職員の歓送迎会を、
 市内の飲食店の客足復旧のために、
 再開したというニュースも読みました。
 札幌のすすきのも、
 北海道の温泉地も大変です。
      ■         ■
 復興税よりも、
 被災地以外の人は、
 お金を使うことです。
 できれば、
 東北のものを買ってください。
 このまま経済が停滞すると、
 ほんとうに沈没します。
      ■         ■
 大連立にも期待できません。
 誰か…
 スーパーマンみたいな政治家が出てきて、
 ここは俺にまかせろ!
 なんて言ってくれると、
 選挙で投票したくなりますが、
 なかなか難しいです。
 できる限りふだん通りの生活をして、
 ちょっとお金があれば…
 暇な温泉地へ行ってください。

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院長の休日

福島への応援

 避難所生活から、
 福島県へ戻る方が増えているという、
 新聞記事を読みました。
 いくら原発が怖いといっても…
 自分の家があり、
 会社がある土地を、
 簡単に離れることはできません。
      ■         ■
 義援金がたくさん集まっているようですが、
 額が多すぎて…
 どのように配分したら良いか?
 困っているようです。
 実際に被災者のもとへは、
 まだ届いていません。
 時間がかかりすぎです。
      ■         ■
 風評被害で、
 福島県産の農産物が売れないようです。
 トマトが割れて、
 廃棄処分になると報道されていました。
 生産者にとって、
 自分が丹精込めて作ったものを…
 廃棄はつらすぎます。
      ■         ■
 私は、
 福島県産の野菜が売っていれば…
 それを買いたいと思います。
 しっかり検査されて出荷されれば、
 安心して食べられます。
 福島県産の桃や果物も、
 今年、売っていれば積極的に買います。
 それが福島への応援になります。
      ■         ■
 外国人は買わなくても…
 私は日本人です。
 HIROSHIMAや
 NAGASAKIだって、
 しっかり復興しました。
 広島産の野菜や魚介類だからといって、
 買わない人はいません。
      ■         ■
 このままでは日本がだめになります。
 新聞の広告が減り、
 TVもACのCMだけでは、
 そのうちテレビ局も倒産します。
 被災地以外の地域は、
 4月からは新たな気持ちで、
 復興へ向けて働きましょう。
      ■         ■
 私の友人知人には、
 福島がふるさとの人がたくさんいます。
 私は、
 福島のアクセントが好きです。
 正直な響きがあります。
 福島県産のものを買うことが、
 福島への応援になると思います。

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昔の記憶

勉強することの大切さ

 今日から4月です。
 まさか…
 こんなに大変な年度はじめになるとは、
 夢にも思っていませんでした。
 私の人生、56年の中で、
 日本が一番大変な時です。
 不安もたくさんあります。
      ■         ■
 今回の未曾有の大災害。
 世界中から…
 日本人の冷静さを評価されています。
 避難所にいらっしゃる方たちは、
 冷静どころではなく、
 辛くてつらくて、
 不安もたくさんあると思います。
      ■         ■
 ただ…
 それを大声を出して叫ばないだけです。
 じっと耐えていらっしゃいます。
 手術の時も同じです。
 不安でも…
 じっと耐えていらっしゃる方はわかります。
      ■         ■
 東北地方という地域性もあると思います。
 おしんのふるさとが、
 東北の山形です。
 東北の人は、
 がまん強くて、
 根性があると思います。
 あたたかい心もあります。
      ■         ■
 災害時の冷静な対応は、
 日本人の国民性と言われますが、
 私は、
 教育のためだと思います。
 小学校や中学校で習う勉強もありますが、
 両親や祖父母からの教え、
 近所のおばちゃんからの知恵もあります。
      ■         ■
 若い人たちに伝えたいことがあります。
 不幸にして災害に遭うこともあります。
 自分の力だけでは、
 どんなに努力してもだめなこともあります。
 そんな時に役立つのは、
 自分で苦労した経験と、
 困難に立ち向かって勉強する姿勢です。
      ■         ■
 日本は世界中から注目されています。
 海外からも支援が届いています。
 これからの若い人は、
 世界と仲良くして、
 世界と協力することが必要です。
 そのために絶対に必要なのは、
 語学です。
 私は困難な時だからこそ、
 英語の勉強をすすめます。
      ■         ■
 4月からNHKラジオの新番組もはじまっています。
 インターネットでも聴けます。
 私も、
 杉田敏(すぎたさとし)先生の
 実践ビジネス英語を聴きます。
 40年前には、
 試験で赤点ぎりぎりだった英語も、
 今は楽しく聴けます。
 継続は力なりです。
 あきらめずに続けることです。

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医学講座

尖圭コンジローマの症状

 さくらんぼさんからご質問があった、
 尖圭コンジローマの症状です。
 写真は、
 宮川クリニックHPをご覧ください。
 院長の宮川善二郎先生は、
 2008年1月22日の院長日記でご紹介しました。
 何度かメールのやり取りをしました。
 真面目な先生です。
      ■         ■
 尖圭コンジローマは、
 性器にできるいぼです。
 手や顔にできるいぼと、
 似ています。
 先が尖っていたり、
 大きくなるとカリフラワー状になります。
      ■         ■
 手にできるいぼも、
 尖圭コンジローマのいぼも、
 ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)というウイルスが原因です。
 ただ、
 手のHPVと
 尖圭コンジローマのHPVは、
 型が違います。
      ■         ■
 手のいぼは、
 接触によってうつります。
 指が接触すると、
 自分の指から指へうつります。
 尖圭コンジローマのウイルスは、
 性的な接触でうつります。
 接触からいぼができるまで、
 3週間から8ヵ月(平均2.8ヵ月)といわれています。
      ■         ■
 痒みなどの症状がないため、
 よく見ないとわからないことがあります。
 また…
 再発率が高いので、
 治ったと勘違いして、
 パートナーにうつすこともあります。
      ■         ■
 いぼで死ぬことはありませんが、
 尖圭コンジローマになった女性は、
 子宮頚癌のウイルスにも、
 感染している率が高いです。
 ウイルスに感染しても、
 全員ががんになるのではありません。
 家系にがんの方がいらっしゃれば、
 しっかりと検診を受けていただきたいです。

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医学講座

尖圭コンジローマの治療法

 尖圭(せんけい)コンジローマとは…
 ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の感染によって起こる、
 性感染症です。
 男性は亀頭周囲、
 女性は小陰唇や腟内に、
 ぷつぷつしたいぼができます。
 性的な接触によって感染します。
      ■         ■
 ヒト乳頭腫ウイルスには、
 何種類かあります。
 低リスク型といわれる…
 HPV6型や11型による感染が大部分ですが、
 中には…
 高リスク型のHPV16型、18型、31型、33型もあります。
 この高リスクウイルスが、
 子宮頚癌の原因となります。
      ■         ■
 最近話題になっている、
 子宮頚癌ワクチンは、
 2価ワクチンといって、
 HPV16型と18型に対するワクチンです。
 この他に、
 現在、承認申請中の、
 HPV6型、11型、16型、18型に効く、
 4価ワクチンというのもあります。
      ■         ■
 オーストラリアでは、
 4価ワクチンの接種で、
 尖圭コンジローマが減りました。
 ワクチンは予防するものです。
 すでにいぼいぼができている人には、
 いぼいぼの治療が必要です。
 癌にならなくても、
 他人にうつしてしまいます。
      ■         ■
 従来の治療は、
 男性も女性も、
 局所麻酔をして、
 いぼいぼを電気で焼くものでした。
 私も…
 前任の中央クリニック札幌院で、
 男性の治療をしていました。
      ■         ■
 彼女からうつされたという、
 大変お気の毒な男性もいらっしゃいました。
 この電気で焼く治療は、
 残念なことに再発がみられます。
 男性も女性も同じです。
 再発したのを知らずに…
 パートナーにうつすこともあります。
      ■         ■
 ベセルナクリーム5%という塗り薬が、
 持田製薬から発売されています。
 一般名をイミキモド5%クリームといいます。
 この薬が、
 尖圭コンジローマの第一選択です。
 ただし、
 一回塗って治るのではありません。
 根気よく治療することが必要です。
      ■         ■
 この薬を塗ると…
 発赤・びらんなどの反応が出ます。
 局所が赤くなります。
 治療期間は長くかかりますが、
 しっかり治療すると、
 再発率が低くなります。
 いぼが消えてからも、
 3ヵ月は要注意です。
      ■         ■
 申し訳ございませんが、
 札幌美容形成外科ではこのお薬を処方していません。
 男性は泌尿器科。
 女性は婦人科で治療なさってください。
 このクリームは、
 腟壁、子宮頚部、肛門内、尿道には使えません。
 自己判断で使うことはおやめください。
 専門医の診察が必要です。

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医学講座

非常時のわきが対策

 今回の大災害のように、
 何週間もお風呂に入れないことがあります。
 病気で高熱を出した時。
 不慮の事故で入院した時。
 大きな手術をした後などです。
 毎日、お風呂やシャワーを使うのが、
 当たり前になってしまった時代に、
 風呂なしはつらいものです。
      ■         ■
 私が高校生の時には、
 自分の家に風呂がありませんでした。
 銭湯に通っていました。
 銭湯は毎週月曜日が休みでした。
 お金もかかるので、
 毎日は行っていませんでした。
      ■         ■
 自宅に風呂がある家庭でも、
 毎日、風呂に入るのはぜいたくでした。
 一日おきとかに…
 今日はお風呂の日でした。
 ですから…
 昔はわきが臭が気になる人がいました。
 今は洗髪とお風呂は毎日が当たり前で、
 お風呂がなくてもシャワーです。
      ■         ■
 札幌美容形成外科には、
 わきの臭いで悩んでいらっしゃる患者さんが、
 たくさんいらっしゃいます。
 たくさんの知恵をいただきました。
 一番簡単なのは、
 男性でもわき毛を剃ることです。
 わき毛を剃って、
 こまめに脇汗を拭くと快適になります。
      ■         ■
 制汗剤もたくさんあります。
 患者さんのお話しでは、
 通販で売っている
 Lavilin(ラビリン)(ラヴィリン)という製品があります。
 イスラエルのHlavin industries社が製造元です。
 私は使ったことがありませんが、
 この製品を使っている方から、
 他の製品より効いたとお聞きしました。
      ■         ■
 以前いらした患者さんが、
 冷えピタシートを脇に貼ると、
 ポタポタたれる汗がおさまったと…
 …話していらっしゃいました。
 女性の方でした。
 みなさん苦労されています。
      ■         ■
 何も無いところで、
 下着も交換できない時には…
 新聞紙を脇にはさんでみてはどうでしょうか?
 新聞紙には、
 汗の吸着効果も消臭効果もあります。
 私が考えた方法です。
 ちょっと試してみました。
 新聞紙を切ってセロテープで留めました。
 驚くほど汗を吸っていました。
 ごわごわしていますが、
 汗は吸ってくれました。

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