医学講座
包茎手術
今日は一日で4件も包茎手術のご予約をいただきました。ありがとうございました。
私が前任の中央クリニック札幌院院長だった時には、多い日は一日に5件くらいの包茎手術を行っていました。専任の男性カウンセラーが熱心に仕事をしていましたので、たくさんのお客様にいらしていただいていました。
美容外科の国際学会に行っても、男性の美容外科手術で一番多いのは男性器に関する手術です。旧共産圏の美容外科医ですら‘長茎術’、‘亀頭増大術’、‘陰茎に脂肪を注入して太く大きくする手術’などなど、さまざまな手術を発表していました。
女性にはわからないかも知れませんが、男性にとって‘息子’を立派にしたいというのは世界共通の悩みです。粗チン、短小、早漏など実に屈辱的なのです。一度でも女性から『小さいわね』とか言われたものなら100万円かけても立派にしたいと思うのです。私が治療した方は、お父さんと一緒にいらした高校生から、病院へ入院して看護師さんに見られて恥ずかしかったという70台の方までさまざまです。職業も医師・歯科医師からヤクザの親分様まであらゆる職種の方を治療させていただきました。
気をつけていただきたいのが、包茎専門クリニックです。電話やメール相談はコールセンターで受けて、手術は週末だけ東京から先生とスタッフが出張してきてするところもあります。手術後に何かあっても対処できません。料金も仮性包茎15万円。嵌頓包茎17万円。真性包茎18万円。期間限定割引仮性包茎9万円と記載してあったので9万円のつもりで受診したところ、手術料は9万円ですが、プラス麻酔料2万円+薬代2万円+検査料2万円で合計15万円と言われ、さらに亀頭にコラーゲンを注射する必要があり25万円+消費税12,500円で26万5千円也と言われることがあります。
札幌美容形成外科では仮性包茎も真性包茎も嵌頓包茎も手術料10万円+検査料1万円の合計11万円です。もし検査で糖尿病などの‘病気’が見つかった場合は健康保険で治療するか専門病院をご紹介しています。急に包皮に炎症を起こし勃起できなくなったとご来院いただいた方に糖尿病が見つかったことが数件ありました。
太目の体型の方で下腹部に脂肪がつきすぎて、陰茎が親指程度しか出ていない方がいらっしゃいます。この場合は埋没している海綿体を引っ張り出して固定しなければ勃起時に皮が足りなくなってしまいます。 これを防ぐために行う手術が埋没陰茎修正術です。包茎の相談は私が一人で行います。女性スタッフに見られる心配はございませんので安心していらしてください。お待ちしております。
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はんこ
医療法人の登記に法人の実印が必要になるため、印鑑を注文しました。クリニックの開業時にも印鑑を作ったのですが、札幌市内のはんこ屋さんで柘(つげ)のはんこが2万円ほどしました。個人のクリニックではあまり必要がなかったのですが、数枚の契約書に捺印しました。
ネットで‘実印’を検索すると多くのはんこ屋さんがヒットします。検索した数店のはんこ屋さんを比較検討して、いいはんこやドットコムを見つけました。ここを選んだ理由は、価格が安かったことと、印影を確認できるサービスがあったからです。
木曜日の午後に注文して、書体確認を夕方にしました。印鑑の彫刻は金曜日にしていただき、日曜日に印鑑が届きました。黒水牛の法人印(18㎜)がなんと\3,600でした。書体確認サービスが\300、立派なケースが\1,500で合計\5,400でした。市内のはんこ屋さんに問い合わせたところ、黒水牛(18㎜)は4万円以上するといわれました。
届いた印鑑を今日押してみました。驚いたことに、今まで使っていた2万円もした柘(つげ)の印鑑よりキレイに押せました。いいはんこやではコンピューターグラフィックと機械彫りに手仕上げを加えて製作しています。会社を設立してから今日までいろいろ大変なことがあったようです。この会社のことが、ハンコで5億稼ぐ道- 元フリーターがネットビジネスで成功を収めるまでの450日の軌跡として講談社から出版されています。ISBN:978-4-06-213437-8、定価(税込):1,365円。TUTAYAさんで購入してきて読みました。成功するまでの苦難の道が書かれていて参考になりました。はんこは、いいはんこやドットコムがお薦めです。
医学講座
めまい
昨日の北海道新聞朝刊に‘めまい’の話が掲載されていました。メニエール病という‘めまい’を起こす病気に抗ウイルス剤が効くという研究です。札幌市北区太平で開業なさっていらっしゃる、七戸満雄先生がお嬢様の白血病を治そうと大学図書館で論文を調べている時に考えられたそうです。
‘めまい’は耳鼻科の病気なので、内科医の七戸先生が学会で発表なさっても、批判ばかりで評価されませんでした。
ところが、実際にめまいの患者様に投与すると84%の有効率で効果がありました。2005年には七戸先生の治療法を知った、台湾の李登輝(りとうき)前総裁の奥様が治り、先生ご夫妻を台湾に招待してくださいました。日本より先に台湾で研究が進んでいます。
七戸先生のホームページには、医師向け解説、患者様向け解説、先生の英文論文が掲載されています。
学会が何と言おうと、実際に患者様がこの治療法によって救われ改善しています。厚生労働省はこの治療法を認めていないので、保険外診療になります。保険外診療でも、めまいに悩む患者様には是非試していただきたい治療法です。
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未成年の性
夕食後に何気なくテレビを見ていました。STVテレビ(日本テレビ系)でジェネジャン!! 未成年の性と生スペシャルという番組を先ほどまで放送していました。
金八先生がご自身がうつ病で自殺を考えたことがあったと告白なさっていました。荻野目慶子さんが不倫相手の恋人が自分のマンションで自殺し、その後ご自身がパニック障害になった経験をお話しされていました。自分が一人の人を好きになったことで、自分自身や周囲にどれだけ大きな影響を与えたかなど衝撃的な内容の放送でした。
番組に出演していた女性は、最初に男性がオナニーをするところを見るだけで1万円をもらい。次は援助交際で5万円とエスカレート。今までにした援交は300人以上。1500万円近くを稼いで家にも入れていた。親も娘からお金をもらっていたので何も言えなかった。好きな人とセックスをしても何も感じなくなった。と告白されていました。
昨日も書きましたが、倫理観や道徳観は時代とともに変遷します。人によっても異なります。ただ、いつの時代にも異性を好きになり愛するという感情に変わりはありません。
好きな人ができたら、その人の目を見て話をし、手を握り、キスをして、それからセックスに進むというのがふつうの人間だと思います。
私の倫理観や道徳観は古いのかも知れません。私は真面目な人間です。私は自分の人生に悔いはありません。好きな人と一緒にいても何も感じなくなった女性をとても可哀想に思いました。
医学講座
できない手術②
今日、13歳のお嬢様にボディピアスをあけてほしいというお問い合わせを、お母様からいただきました。
大変申し訳ございませんが、中学生のお嬢様にボディピアスをあけることは、私の倫理観ではできないのでお断りさせていただきました。
中学生はまだ義務教育の最中です。集団生活の中にはプール授業や修学旅行があるかも知れません。おヘソの変形を隠すためにボディピアスを装着される方もいらっしゃいます。ただ中学校の学生生活を送るのにボディピアスは不適切だと私は判断いたしました。
倫理観や道徳観は人によってさまざまです。医業を生業(なりわい)として生活している私は、回復不可能なキズをつける時には慎重にしてます。たかがヘソピアスのキズといっても、何もなかったように消すことはできません。
美容外科は健康な体にメスをいれる診療科目です。私はたとえ本人のご希望でも、私の倫理観や道徳観に反する手術はお断りしています。
人の子の親として、自分の子供が受けて欲しくない手術はできません。本人の希望で行った手術でも、後日、元に戻してほしいと言われた時に、全く不可能な手術もできません。逆に言うと、プロテーゼを使った豊胸術や隆鼻術はプロテーゼを抜けば元に戻せます。後悔して戻したい時に戻せる手術が‘安全’な手術なのだと思います。
医療問題
うつ病
今朝の朝日新聞に『まじめ世代 成果主義に追われ・・・気づけば うつ』という記事が掲載されていました。
厚生労働省によると、仕事のストレスによるうつ病などで労災認定を受けた人は2005年度で127人。うち40人が自殺していました。認定(を受けた人)の6割が20~30代でした。
就職氷河期を乗り越えて正社員になったとしても、それがゴールではない。競争社会に放り込まれ、成果主義を突きつけられる。まじめさ故に、自分自身を追い込んでいく人たちがいる。
うつ病をネットで検索してみました。うつ病になりやすいのは、責任感が強く、仕事熱心。その一方で、他人への配慮も人一倍するような人です。そういう性格をメランコリー親和型性格といいます。こういう人は、現実にはまわりの人からは信頼が厚く頼りにされるので、要職に就くことも多くなります。また、うつ病の人には創造性が高い人が多く、その結果作家にもうつ病の人はたくさんいます。自分の問題は自分で解決しようという傾向が強いこともそのひとつです。また、周囲の人も、心の問題は医療の対象ではないと考えがちです。こうしたことのために、治療が遅れたり、まったく治療されなかったりということが起こるのです。
これを読んでゾッとしました。『責任感が強く、仕事熱心。その一方で、他人への配慮も人一倍するような人』は、まさに私のことです。今まで52年間、さまざまなストレスにさらされて生きてきました。その都度、信じられない回復力で乗り切ってきました。おかげ様でクリニックは開業して2年5ヵ月が経過しました。医療不況にもかかわらず、たくさんのお客様にご来院いただき順調です。お客様や職員に心から感謝しております。
ただ個人的に、昨年暮れに一本の太い信頼の絆(きずな)を切られ、人生で最悪のお正月を迎えました。かなり落ち込みました。幸いなことに、私は私を支えてくれる多くの方に助けられました。家族・職員・友人・知人多くの方からサポートをいただきました。本当にありがとうございます。私は仕事人間ではありませんが、美容外科という仕事が好きです。何と言っても、キレイに仕上がって嬉しそうになさる患者様の顔を見るのが一番の楽しみです。また明日から元気に働きます。
未分類
遠方からのお客様
インターネットの普及により、世界中からこのHPをご覧いただいています。とても光栄で嬉しいことです。ありがとうございます。
昨年は、九州、関西、東京など北海道以外からのお客様はもちろん、香港、カリフォルニアからもいらしていただきまいした。あらためて御礼申し上げます。
二重埋没法のように一回切りの通院でできる手術でしたら喜んでお引き受けするのですが、抜糸など通院が必要な手術は知り合いの先生をご紹介しています。
どんなに丁寧に手術をしても、キズをつける手術は体質によっては目立つ場合があります。手術後に通院できない方は、大変申し訳ございませんが、お引き受けしておりません。手術だけして抜糸だけ地元でというケースもお断りしています。形成外科医にとってキズを見ることがとても大切なのです。
メールでご相談いただいた方にも、できる限り信頼できる先生をご紹介しています。皆様のご利用をお待ちしております。
医療問題
ぼったくり美容外科
美容外科の中には‘ぼったくり’が当たり前のように行われているクリニックがあります。
あなたの目は埋没法だけではすぐに取れてしまいます。このプクッとした部分の脂肪を除去しなければキレイな二重になりません。平行型の二重にするには目頭切開も必要です。
はじめて美容外科を訪れる方は、先生から説明をうけると「あぁ、自分は埋没法はだめなんだぁ」と信じてしまい、高い施術料を払って不要な手術を受ける羽目になることもあります。
ネットで検索すると、二重埋没法で116万円も請求された例が載っていました。そのクリニックでは豊胸手術を受けた患者様が植物状態になってしまい、東京地裁から1億7000万円の賠償命令が出ています。
美容外科は、そもそも他人に相談して行く診療所ではありません。大部分の方はTVで番組を持っている、TVで宣伝している、雑誌に広告が載っている、などの理由で‘有名’なクリニックを選んで受診なさいます。
信頼できる先生を見つけることは、医療業界にいる私たちですらなかなか難しい場合があります。専門が違うとわかりません。
幸いなことに、私には今までに勤務した病院時代に知り合いになったたくさんの優秀な先生がいます。私の専門外のことでも、札幌美容形成外科を受診していただいたお客様には、私が信頼する立派な先生をご紹介しています。私の宝物です。
未分類
成人の日
今日は成人の日です。20歳になると飲酒・喫煙が可能になり、選挙権も与えられます。
飲酒・喫煙は規制が甘く、中学生や高校生からタバコを吸っている方も多く見かけます。友人や先輩から薦められて‘ちょっと一本’のつもりではじめたタバコが止められない人はたくさんいますね。
20歳になると自分の意思だけで法律行為が可能になります。これは民法の規定によります。結婚もそうです。札幌美容形成外科でも、20歳以上の方は本人の承諾書だけで手術をお引き受けしています。
20歳以上かどうかは、スカイメイトや銀行のように運転免許証などで確認はしておりません。保険診療の場合は健康保険証を提示していただきますが、自由診療は本人の申告のみです。ですから極端な話、年齢を偽って申告されると20歳以下でもわかりません。医師法や医療法、医療法施行規則でも本人確認についての規定はありません。総合病院でも自由診療のために、本人確認の書類提示を求めらるところはまれです。
自分の意思だけで法律行為が可能になるということは、それに伴う責任も発生します。交通事故を起こして他人にケガをさせても本人の責任を問われます。
20歳になったからといって、何でも自分勝手に決めて行動するとヒドイ目に遭うことがあります。大きな手術を受ける時は、少なくとも両親の一方に相談して決めることをお薦めします。
親からもらった体でも、キレイにするためにキズをつけるのは親にも喜ばれると思います。キズも上手な先生でしたらわからなくなります。一生残るキズをつけたり、性感染症で抗体が残ったり、自傷行為など自分の体を大切にしない人は親が嘆き悲しみます。
医学講座
心のキズあと
体に残る抗体が消せないキズあとだと書きました。心についたキズもなかなか消せませんね。
私は学生時代に精神科医になろうと考えた時期がありました。精神神経科の講義で‘心の赤字’という言葉を聴きました。人間はさまざまなストレスを受け‘心の赤字’ができます。この赤字が軽度のうちは日常生活にも支障がありませんが、どんどん増えて行くと、眠れなくなったり、体調がわるくなったりして病気になります。
あまり知られていないことですが、救命救急センターに搬送される患者様の中には、心の病気が原因で自傷行為をしてしまう方もいらっしゃいます。外傷の治療と平行して、精神的な治療も必要になってきます。
美容外科を受診なさる患者様の中にも、‘醜形恐怖症’といって、自分の顔が正常なのに醜いと訴える方がいらっしゃいます。わきがの臭いがしないのに臭いがすると訴える方も同様です。
中学校や高校の時に、同級生が何気なく言った‘くさい’という言葉がずっと心に残り、それでずっと自分はわきがだと思い込んでいる方もいらっしゃいます。
心についたキズは外から見えませんし、本人にとってはとてもつらいものです。私は心のキズを見つけたら、必ず精神科医に相談しています。手術でも治せないのが心のキズです。
私にとって信頼できる友人の専門医がいてくれることは、とても心強くそれだけで私の心のキズも癒されます。