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建築デザイン

 札幌美容形成外科の内装工事はちょうど3年前の今日、竣工・引渡しがありました。建物の賃貸契約をして、家賃を払い始めてから6ヵ月かかりました。まず、目指す建物を探して、空室があるか確認。不動産賃貸契約を結びます。ビルの空室はそう何件もありませんので、気に入った建物であれば開業前から押さえる必要があります。
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 これから美容外科・形成外科の診療所を開業なさる先生は、今までに経験したことがない、さまざまな契約をしなければ開業できません。昨日の日記にも書いたように、診療所向きのビルは多くはありません。
 ‘これダ!’と決めたビルがあれば、他の先生に契約される前に契約なさることをお薦めします。
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 私の場合は、たまたまビルの下見に来た時に、㈱スノー会舘の担当の方が、とても親切に案内してくださったので決めました。
 札幌美容形成外科が入居した3Fは、雪印パーラーの宴会場だったため、奥に厨房設備がありました。そのため、昨日記載した、水・排水の問題はクリアーできました。
 ある先生が見学にいらして、厨房用のシンクをご覧になりました。とても使いやすそうなので、ご自分のクリニックを開業する時にマネさせてもらいますと言われました。
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 飲食店などの店舗デザインは専門の建築家が多数いらしゃるようです。新しいビルの飲食店に入ると実に洗練されたデザインで、照明にも凝っています。
 美容外科専門の建築家が札幌にいらっしゃるかどうか?私は存じませんが、私は自分の家を建てる時にお世話になった建築家に依頼しました。
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 私が依頼した建築家は萩原淳一さんです。北海学園大学工学部をご卒業後、札幌市内の有名な建築デザイン事務所で腕を磨かれました。
 私が自宅を建てた時は、まだその建築デザイン事務所にいらしたのですが、その後独立し開業されていました。
 私はうるさい施主なのに、細かい注文を文句も言わずに何度も図面を引き直してくれたのが気に入っていました。
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 独立された後、どこに行かれたかわからなかったので、電話帳を頼りに片っ端から探しました。20~30軒目でようやく見つかりました。先輩の事務所の横の小さなスペースでこじんまりと事務所を開いていました。彼はとても喜んでくれ、設計を引き受けてくれました。
 私には、私なりのこだわりがありました。待合スペースは隣の人が見えないように。カウンセリング室は完全個室に。
 手術室は手洗い装置をつけて、麻酔の余剰ガス排出装置もつけて。などなど、萩原建築士は実に良く私の意見を反映してくれました。
 私の仕事が終わった後で、デパートで弁当を買って彼の事務所へ行き、弁当を食べながら何回も打ち合わせをしました。
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 そうしてできたのが札幌美容形成外科です。私がはじめて持ったMyクリニックです。
 時代の流れとはいえ、この札幌美容形成外科を壊してしまうのはとても残念です。
 萩原淳一一級建築士は、まじめで信頼できる方です。‘絶対に’偽装なんかしない人です。
 ここがHPです。札幌美容形成外科も掲載されています。一度クリックしてみてください。

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ビルの条件

 札幌美容形成外科のような美容外科クリニックが入居できるビルには条件があります。一般的なオフィスビルでは、水と排水の問題があります。現在、札幌市内に新しくできているビルの多くはオフィス仕様です。床がOA用にファイバーやケーブルを配線できるように作ってあります。
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 美容外科診療所では、もちろんOAも大切ですが、それ以上に大切なのが水です。手を洗うのにも、手術器械を洗うのにも、タオルを洗うのにも水が必要です。水を使うと、水を流すための排水が必要になります。水道は給水圧があるので大丈夫ですが、排水は勾配をつけないと水が流れません。
      ■         ■
 ビルを設計する時から、水と排水の問題を考えていればOKなのですが、オフィスビルで水があるのはトイレと給湯室位です。そこまで配管をしなくては水を使えません。
 水の次は、室内の温度です。今はエアコンがついていないビルはありませんが、設定温度はせいぜい25~26℃です。服を着て過ごすことが前提になっています。
 手術室では服を脱いで手術を受けます。スタッフは冬でも半袖が当たり前。オフィス仕様のエアコンでは出力不足が懸念されます。
      ■         ■
 レーザー機器を使う部屋は、200Vの電源が必要な場合が多く、電気容量が足りないため、電機室から新たに配線を引くこともあります。
 換気設備もレーザーで毛が焼ける臭いが出るため、通常のオフィスよりも強力な換気扇が要ります。
      ■         ■
 手術室には無影灯という大きなライトがあります。このライトを吊るすには通常の天井高では不足することが多く、現在の札幌美容形成外科は2800といって、天井までの高さが2m80cmあります。天井の強度も必要で、無影灯を吊るしたために天井が抜けてしまっては大変です。
 全身麻酔では酸素と笑気という麻酔ガスを使い、さらに吸入麻酔薬も使います。このガスを外へ出すための、余剰ガス排出装置が必要になります。通常のビルでは、外へガスを排出する経路がありません。そのため、ビルの壁に穴を開ける必要が出てきます。
      ■         ■
 普通のオフィスビルは日曜日はお休みのところが多く、日曜日には玄関がしまってしまいます。
 日曜日でも入り口が開いているビルで、深夜に急患があっても対応できるビルが必要です。
 駅から近くて便利で、これらの諸条件を満たすビルを探して、工事が完成するまでは、現在地で診療を続けます。
 平成19年末までに取り壊しは、おそらく‘絶対に’ないと思います。

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思い出の場所

 私が家内とはじめて出合ったのは、雪印パーラーでした。今から30年も前の話しです。家内は兵庫県西宮市に住んでいました。女の子5人の仲よしグループで北海道にスキーに来ていました。私は兵庫県西宮市がどこにあるか?も知らず。甲子園球場がある都市とも知りませんでした。
      ■         ■
 家内はスキーをするのが初めてで、5人のうち満足にスキーができたのは2人くらいだったでしょうか?グループの一人が共通の友人でした。『北海道に友だちとスキーに行くので、スキーができる人に教えてもらえない?』と頼まれました。私が友人を集め、総勢10人でアイスクリームを食べに来て自己紹介をしたのが、雪印パーラー1Fの奥でした。
      ■         ■
 今はありませんが、30年前にはパーラー1階の奥にレストラン風のコーナーがありました。ちょうど今のパーラー2階のような雰囲気でした。
 30年前にはハーゲンダッツもサーティーワンもなく、北海道のアイスクリームは最高でした。特に雪印パーラーのアイスは他では食べられない味でした。
 10人は全員おじさん・おばさんになっていますが、当時は若くてはつらつとしていました。男性は私ともう一人が医師。北海道放送1人。サラリーマン1人。牧師1人です。女性は全員結婚して子供がいます。北海道に嫁に来たのは家内だけです。
      ■         ■
 すぐに付き合い始めたわけではありません。30年前は携帯もメールもありませんでした。
 電話も家電が1回線あるだけです。それも、市外通話料金が驚くほど高く、私の記憶では一度も電話をした覚えがありません。
 留寿都へスキーに行って、スキー場で別れてさようなら。私がスキーを教えたのは、別の女の子だったような気がします。お互い、まさかこの人と結婚することになるとは、夢にも思っていませんでした。
      ■         ■
 住所だけは知らせていたので、年賀状のやり取り程度はしていました。私は知らなかったのですが、10人のうち一組だけが、その後ひそかに付き合っていたようでした。そいつが二股をかけて付き合っていたことがバレ、そりゃ~ナイしょ!ってことになって、意気投合したのが始まりです。人生、いつ何が起こるかわかりません。
      ■         ■
 今と違って通信手段は手紙だけです。こうやって日記を書くように毎日書いた?わけではありません。一週間に一通くらい書いたでしょうか?病院から帰ってきてから、ペンで書いていました。ワープロなんてありませんでしたから…。
 今の人は遠距離でも、携帯があり、メールがあり、画像付きでTV電話もありますが、30年前は手紙。速達で出すのが唯一の贅沢でした。
 手紙が通信手段で、あまり会わなかったから、お互いに良い所だけを見て結婚できたのかもしれません。ただ、家内の父からは反対されました。可愛い娘を蝦夷(エゾ)の地へやりたくなかったのでしょう。
 こうして雪印パーラーで知り合ってから5年後くらいに私たちは結婚しました。

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ビル改築について

 インターネットの掲示板2チャンネルに‘雪印パーラーのビル、今年の9月で取り壊しって聞きました’と書き込みがありますが…とお問い合わせをいただきました。
      ■         ■
 札幌美容形成外科が入居している、スノー会舘ビルは昭和36年(1961年)に伊藤組土建㈱によって建設されました。札幌駅前通りの歴史的建造物です。築46年ですから、建物としてはかなり古いビルです。伊藤組土建㈱の社史に掲載されています。伊藤組の伊藤ビルディングは昭和38年に竣功しました。平成19年にスノー会舘ビル改築が計画され、ビルオーナーから提案されました。
      ■         ■
 札幌美容形成外科はビル改築に協力し、改築期間(約1年程度)は仮店舗での診療を行う予定です。ビル取り壊しは早くても平成20年以降になる見通しで、具体的な日程は決まっておりません。
 仮店舗はまだ決まっておりませんが、札幌駅周辺で交通の便が良い場所を考えております。
 仮店舗への移転に伴い、数日間の休診はあると思いますが、診療の中断はございません。
      ■         ■
 私は北大形成外科に勤務していた時から、開業するなら札幌駅前でと決めていました。形成外科や美容外科の診療圏は広いので、交通の便が良いところが患者様に便利だからです。
 どこで開業するかは、とても大切な問題です。クリニックもお店も飲食店も同じです。場所によって流行る流行らないが分かれます。
 美容外科は堂々と入るクリニックではありません。どんなに腫れないといっても、手術直後の顔を見られるのはイヤなものです。できれば、人に知られずに手術を受けたいと思います。
      ■         ■
 全国的に見ると消費者金融が入っているビルに、美容外科が同居している場所がたくさんあります。変な言い方ですが、消費者金融もあまり人に知られずに行きたい場所だと思います。でも、あまり辺鄙な(ヘンピ)な場所にあっても、目立たないので、いらしていただけなくなります。消費者金融はどこへ行っても大きな看板があり、同じビルに複数社が入っています。駅前の立地が良い場所にあります。
      ■         ■
 私はビルを選ぶ時に、札幌駅周辺のほとんどすべてのビルに自分で入ってみました。ビルの雰囲気、臭い、人の量など、日時や時間も変えて見てみました。夜間に入れるかどうか?お正月も入れるかどうか?も実際に深夜やお正月にチェックしました。
      ■         ■
 雪印パーラーが入っているスノー会舘ビルを選んだ理由はいくつかありました。
 まず、雪印パーラーという抜群の知名度で、場所を間違う方は皆無です。札幌駅から近いという、交通の便のよさも気に入りました。ビルは古く入り口には階段がありますが、人はあまり通りません。
 観光客がよくパーラーのパフェを見ていますが、意外と地元の人の出入りは多くありません。駅前通りは人が多いので人ごみに紛れてパッと入ってしまえばあとはわかりません。みな急いで歩いているので、意外と気づかれません。
      ■         ■
 札幌美容形成外科が入っている3階は、雪印パーラーの宴会場だった場所です。私としても、この場所が気に入っていますが、札幌市の都市計画で駅前通りも変わっています。ビルのオーナー様にはとてもお世話になったので、改築計画に協力したいと考えています。
 ビル改築に伴う新しい情報が入りましたら、その都度HPでお知らせいたします。
 皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
平成19年6月27日 札幌美容形成外科 院長 本間賢一

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芸能プロダクション提携

 芸能プロダクション提携という派手な広告を、新聞の折込で出しているクリックがあります。全国展開しているクリニックで札幌にも分院があります。本当に芸能人が利用しているクリニックは‘絶対に’芸能人御用達とは書きません。そんなことをしたら、二度と芸能人は利用してくれなくなります。以下が折込広告に書かれている内容です。
      ■         ■
芸能プロダクション提携
無痛麻酔・無痛手術
傷痕のない高度な技術
丁寧なカウンセリング
丁寧な手術
このすべてが‘うさん臭い’のです。
      ■         ■
 そのクリニックのHPの内容です。
◎芸能プロダクション提携◎
 興味はあるけどちょっと不安、どんなところなんだろう?といった不安な方に・・・・
 アクアクリニックは芸能プロダクションと提携しており、プロが求める高いニーズに答えるため、ハイレベルな技術、質、安全性を提供しております。
      ■         ■
 カウンセリングは施術の過程で最も大事な要素の一つです。
 アクアクリニックのポリシーは「できあがりの美しさ」と「手術を受けられた方の満足」、この両方を追求することにあります。
 そのために、カウンセリングではあなたの希望やお悩みを充分に伺って、スペシャリストの立場から、あなたにとって最適の施術方法をアドバイスさせていただきます。
 またできあがりの状態に不安が無い様に、特殊な器具を使用してご納得がいくまでシュミレーションをさせていただきます。
 カウンセリングは全て無料です。
専門家のカウンセリングをぜひご体験ください。
      ■         ■
 美容施術は技術とセンスが命
充分な経験と、培われた美的センスが術後の出来栄えを左右します。
 美容外科手術では、ほんの数mmの違いでも仕上がりの印象が大きく変わってしまうことがあります。
 そのため美容外科手術に精通した細密な“技術”が必要となります。
 アクアクリニックは、今まで数万人以上の方々の「美しさ」を実現してきた確かな技術で、あなたに理想の体型を形成いたします。
 また、体のスタイルを決めるバストの施術には、豊富な経験により培われた美的“センス”が大変重要になってきます。
 あなただけでは決められない大事な仕上がり像を、スペシャリストの立場から詳しく親切にアドバイスいたします。
 施術跡を他人に気づかせないのは当たり前。
あなた自身にも気づけないような施術・・・それがアクア品質です。
      ■         ■
 このクリニックが過去に起こした医療事故です。
 豊胸手術で植物状態、美容外科医に1億7000万円賠償命令(日経新聞)2003年11月28日(金) 22時00分
 全身麻酔で豊胸手術を受けた後に植物状態になった埼玉県の女性(29)と元夫が、障害が残ったのは麻酔管理のミスが原因だとして東京都渋谷区の美容外科医院「アクアクリニック」の医師を相手に損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、東京地裁であった。前田順司裁判長は医師の責任を認め、計約1億7000万円の支払いを命じた。
 判決によると、女性は2001年4月に手術を受けたが、手術終了後も意識が回復しなかった。医師は約2時間40分後に119番通報し、女性は大学病院に運ばれて治療を受けたが、植物状態となった。
 医師の記録では手術後約30分で119番通報したことになっていたが、前田裁判長は「記録は後日、自分に有利なように虚偽の内容を記載したもの」と断定。「手術後に適切な処置をし、早急に救急病院に運んでいれば、女性に重い障害は残らなかった」と結論付けた。
      ■         ■
 テレビ朝日 ザ・スクープ 告発!恐怖の美容外科医 ~リピーター医師放置の実態~
 去年5月スクープスペシャルでリピーター医師問題取り上げてから1年、厚生労働省は医道審議会の機能強化やリピーター医師の再教育などを検討する「医療事故対策緊急アピール」を発表した。しかし、リピーター医師野放しの実態はなんら変わっていない。例えば、今でも全国にチェーン展開し、女性誌などに大々的な広告を掲載しているある有名美容クリニックの場合・・・
 去年11月、豊胸手術を行う際、ずさんな全身麻酔により患者を植物状態にしたとして、東京地裁は美容外科医A氏に1億7000万円の損害賠償を命じる判決を下した。インフォームド・コンセントを行わず、手術ミス後も患者を3時間近く放置、その事実を隠蔽するためカルテを捏造するなど「医師にあるまじき悪質な行為」であった。
 さらに番組に寄せられた内部告発に基づいて取材を進めていくと、驚くべき事実が次々と浮かび上がってきた。
何とA氏は大学で内科を勉強してきたが、内科医としての研修をわずか2年で中断し、1998年に突然美容外科を開業。麻酔医や看護士は一切立ち会わせず、1人で麻酔と手術を行い、少なくとも2001年4月から6月の間に同様の麻酔事故を3件起こしていたという。さらに、クリニックは「無痛手術」「無傷手術」を謳い文句に派手な宣伝を行ってきたが、これらは医学上あり得ない虚偽広告であり、実際には余りに初歩的なミスによる被害者が続出。A氏は形成外科学会や保健所でも有名な問題医師であった。
 ひとたび医師免許を取得すれば、何科でも自由に開業でき、誰でもメスを握れる危険な現実! 何度医療ミスを繰り返しても、誰もその暴走を止められない恐怖の実態!多くの被害者や医療関係者の証言により、リピーター天国と言われるこの国の医療制度の致命的欠陥を浮き彫りにする。
      ■         ■
 現在、このクリニックを経営しているのが、裁判で有罪になった医師か別の人物かは知りません。ただ、札幌でもワキガ手術で100万円請求され、手術を受けてもよくならないと来院される患者様がいらっしゃいます。
      ■         ■
 有名新聞に入っている折込チラシは、新聞に入っているというだけで信用されてしまうことがあります。
 新聞社のチェック体制もあると思いますが、私に言わせると‘いい加減’です。
 ‘悪と闘う’新聞社が悪の味方をしてはいけません。上記のクリニックは、美容外科医の間では‘悪魔クリニック’と呼ばれています。
      ■         ■
 そのクリニックで実際にカウンセリングと称して、ボッタクリが行われている様子がネットで出ています。誇大広告と悪徳美容外科にはくれぐれも気をつけてください。

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新聞折込広告

 私は朝日新聞と北海道新聞の2紙を購読しています。朝日新聞は高校に入学した年からですから、かれこれもう38年になります。
      ■         ■
  毎日たくさんの折込広告が入ってきます。金曜日・土曜日はマンションの広告が目に付きます。今日は月曜日なので、美容液や化粧品の広告が多いようです。
 この美容液や化粧品の広告が実に‘うさん臭い’のです。
      ■         ■
 「信じられませんでした。がこんなに輝くなんて…」
 目元のくすみ、小じわもこんなにキレイ!
 これがウワサの美容液ファンデーション
 ここまでシワ・毛穴をカバー!! 5歳若く見える!?
 しっとり すべすべで、ほうれい線も消えました!(千晶様 40歳)
 これなら美容外科や美容皮膚科なんて要らない!私たちは廃業です。レーザーもアプトスもフェイスリフトも要らなくなってしまいます。
      ■         ■
 もう一枚の別の広告には
 《人工皮膚シート》待望の一般販売
 貼るだけで毛穴シワも完全修復
 毛穴の開き・クレーター・小じわ・ほうれい線が30日で消えた!
 最新医療レポート―メディカルコラム―
本来はヤケドの治療のために開発された人工皮膚成分「キチンキトサン」
 『オーロラスキン』シリーズ主要成分「キチンキトサン」には、優れた生体親和性(体になじむ性質)があります。そのためこの物質で作られた人工皮膚を肌に貼ると、やがて自分の皮膚と同化してゆくという驚くべき特徴があるのです。この特殊な効果から、人工皮膚は火傷(ケロイド)治療や手術用の縫合糸に使用されるなど医学会で広く応用されています。
      ■         ■
 この手の‘広告’に共通しているのは、キレイになった症例写真と‘喜びの声’が載っていることです。
 あたかも最新医学を取り入れて、研究者がついているようなイメージの広告ですが、掲載されている‘先生’は、日本熱傷学会の役員でもなんでもありません。
      ■         ■
 ヤケドの治療のために開発されたキチン膜は、ユニチカで開発された、ベスキチンという製品があります。ベスキチンはベニズワイガニなどの甲殻類の殻から抽出精製したアミノ多糖類キチンを不織布にした白い紙のような製品です。創傷被覆保護材と言われ、キズにつけるとキレイに治ります。でも、ベスキチンを肌に貼っても、皮膚には角層があるため効果は浸透しません。多少水分が吸収されることはありますが、厚手のティシュペーパーを貼ったの大差はありません。
      ■         ■
 もし本当に効能効果があるのでしたら、薬事法に基づいた医薬品か医薬部外品、または化粧品に分類され、厚生労働省から認可をもらう必要があります。
 正式に認可された製品でしたら、このような比較広告や過大広告は必ず問題になります。
 美容外科でも‘広告’としてbefore→after を掲載することは禁止されています。
      ■         ■
 このような新聞の折込広告は、新聞社としてもチェックしている筈なのですが、私に言わせると‘超いい加減’です。
 厚生労働省のお役人も、保健所の職員も折込広告を読んでいる筈ですが、摘発したという話しは聞いたことがありません。警察も同じです。
      ■         ■
 キレイになりたいと思って、フリーダイヤルに電話して申し込んで、ワクワクしながら商品の到着を待って、書いてある通りに30日間使用しても、何の変化もありません。
 そこで初めて‘騙された’ことに気づきます。騙されたと思っても、せいぜい\5,250とか\23,520なら文句も言わないのでしょうか?
 同じような‘嘘つき商品’に、痩せるダイエット食があります。高いお金を出して買っても痩せません。
      ■         ■
 牛肉偽装問題は大きく取り上げている新聞各社は、自分たちが、折込広告で詐欺の片棒を担いでいることは承知しているのでしょうか?
 美容外科でよく折込広告を使っているクリニックにはとんでもないところがあります。次回、書きたいと思います。誇大広告にはくれぐれも気をつけてください。

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従業員と信頼

 苫小牧市の食肉加工製造卸会社「ミートホープ」の従業員が「いつか表ざたになることは覚悟していた」と心情を吐露。「本当は不正をしたくなくて、みんな悩んでいたんだ」と消え入るような声で話した。という北海道新聞の記事が印象的でした。
      ■         ■
  私のような小さなクリニックの経営者でも従業員との信頼関係を大切にしています。従業員から信頼されない院長はお客様からも信頼されないと考えています。自分の家族や職員にできない手術はお客様にはできません。当たり前のことですが、これが守られていない美容外科が実在します。
      ■         ■
 どんなにお給料をいただいても、自分なら‘絶対に’受けない手術は他人に薦めることはできません。恒常的にウソをついて人を騙してお金儲けをしていると、まともな人は次第にイヤになってきます。
 他の業種でも同じようなことがあると聞きました。消費者金融に勤務していた女性が、前に勤務していたクリニックに受付さんとしていらっしゃいました。どうして前職を辞めたの?ときいたところ、『お金を借りなくてもよいお客様に、電話で執拗に勧誘をしなくてはいけないのがイヤで辞めました』と聞きました。
      ■         ■
 美容外科は自由診療です。ある程度の価格の幅は仕方がないことです。安売り店もあれば高級店もあります。
 ‘キレイになりたい’という夢を抱いていらした‘お客様’に、最高の技術とサービスを提供するのが、われわれの使命だと考えています。私はボッタクリも嘘つきもイヤです。
      ■         ■
 ニトリの似鳥社長は『日本人の暮らしを米国並みに豊かにする』という夢とロマンを実現するために、ニトリをチェーン展開しています。
 私の夢とロマンは、
①安心して信頼できる美容医療を、納得できる価格で提供すること。
②保険診療が可能な手術は保険を使って、誰でも手術を受けられるようにすることです。
これは札幌美容形成外科を開業した時から変わっていません。
      ■         ■
 私は昔から自分にも他人にも厳しい人間でした。この日記も書くと決めたら、毎日まいにち更新しています。かなり根性がいります。
 従業員にも当然厳しい院長です。 美容外科は最高の技術とサービスを提供するサービス業だと話しています。
 看護師にも『航空会社のCA(キャビンアテンダント)以上のサービスを提供するように』求めています。当然、髪の毛は黒。茶髪は禁止です。茶髪のCAさんはいませんね。言葉遣いにも注意しています。
 これは看護師としも大切なことだと信じています。普通の病院でしたら『○○さん、手術ですから手術室へ行きますよぉ』が
 札幌美容形成外科では、『お待たせいたしました。手術の準備が整いましたので、ご案内いたします』と言うように指導しています。
      ■         ■
 私にとって従業員は大切な宝物です。私が一人でどんなに頑張ったところで、診察も手術もできません。
 美容外科という、ちょっと怖いけれど、とても興味がある魔法の国ような‘医療’を実現するために、優秀な従業員は大切なパートナーです。
      ■         ■
 どんなに儲かっている美容外科でも、不正をしていると、いつかはバレます。過去に、何人もの美容外科医が内部告発されています。脱税で刑務所に入った人もいます。医師免許を取り上げられた人もいます。
      ■         ■
 苫小牧の会社の従業員はお気の毒です。今朝、家内から『お父さんのお弁当に入れていたコロッケにも偽装牛肉が入っていたって』と聞きました。私は、そのコロッケが好きでしたし、美味しくいただいたので何も文句はありません。これで、おなかでもこわしていたら、文句の一つも言ったかもしれませんが、大丈夫でした。
      ■         ■
 美容外科・形成外科という特殊な医療を生業(ナリワイ)として生きています。他人から見ると嘘つきの助っ人医師と見られているかも知れません。
      ■         ■
 他人がどう思おうと、私は人をキレイにする仕事が好きです。札幌美容形成外科の従業員もこの仕事が好きで誇りを持って働いてくれていると信じています。

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食の安全と美容外科

 平成19年6月23日(土)の新聞に、牛肉偽装問題が載っています。以下は北海道新聞の記事です。
      ■         ■
  苫小牧市の食肉加工製造卸会社「ミートホープ」(田中稔社長)による牛ミンチ偽装問題で、苫小牧署と道警生活環境課は二十二日、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、近く同社を強制捜査する方針を固めた。また、苫小牧署などは同日夜、田中稔社長ら同社幹部から任意で事情聴取した。 (06/23)(北海道新聞)
      ■         ■
「不良在庫でひき肉をつくれ」「色が悪いから脱色しろ」-。苫小牧市の食肉加工製造卸会社「ミートホープ」(田中稔社長)が牛ミンチを偽装していた問題で、同社の元従業員らが二十二日、偽装の手口について北海道新聞の取材に重い口を開いた。証言からは、田中社長がさまざまな手口で製品の偽装や賞味期限の改ざんを繰り返し、それに逆らえない雰囲気が社内を支配していた実態が浮かび上がった。
最近まで勤務していた元従業員はかつて、同市入船町のミート社の本社で、田中社長と中島正吉工場長ら同社幹部とのやりとりを頻繁に耳にした。
      ■         ■
 ある時は、田中社長が古い肉を殺菌用のオゾン水に漬け、においを処理して出すよう指示。また、在庫担当者を呼んで「賞味期限が切れているから早いとこ出しちゃえ」と言い、指示通りになっていないと、担当者を怒鳴りつける場面も何度か目にした。
      ■         ■
 さらに、元従業員は「食品メーカーで売れ残ったコロッケを引き取り、恒常的に再販売していた」と証言する。食品メーカーから「コロッケがあるから」と連絡が入ると、ミート社の社員が取りに行き、袋を詰め替えて飲食店や小売業者に販売した。
 こうした売れ残りの商品は、複数の食品メーカーから引き取っていたという。
      ■         ■
 一方、数年前に辞めたという別の元従業員は「社長は(古くなっても)決して肉を捨てることはしなかった」。においがきつくなった肉は、少量ずつひき肉に混ぜていたと明かす。
 道警が二十二日、強制捜査に乗り出す方針を固めたことで、刑事事件に発展することが避けられない見通しとなった。
      ■         ■
 現役従業員の一人は「いつか表ざたになることは覚悟していた」と心情を吐露。「社長は雲の上の存在で、逆らってはいけない雰囲気だった。本当は不正をしたくなくて、みんな悩んでいたんだ」と消え入るような声で話した。
      ■         ■
 従業員が苦しんで作業をしていた様子がうかがわれます。美容外科でもこれに似たようなことをしているクリニックがあります。ワキガは超音波法で30分で治ります。通院は必要ありません。手術費用は30万円程度です。と派手に宣伝しています。全国紙の朝刊や北海道新聞朝刊の一面の下に書籍広告として‘広告’が出ています。
      ■         ■
 私はたまたま、そこで働いていた従業員と話す機会がありました。
 もう詐欺以外の何ものでもありません。『あなたは範囲が広いから100万円です』と手術代金は電話で伝えた費用の2倍が当たり前。
      ■         ■
 ワキガが治っていないとクレームがきても、院長が‘再発’は絶対にないと言い張っておしまい。‘良心’がある従業員は次々と辞めて行きます。
      ■         ■
 私は一形成外科医・美容外科医として、このクリニックが消滅して欲しいと思っています。
 以前にも書きましたが、もしこのクリニックが国会などで取り上げられ、医業停止命令を受けたとします。
 その時に‘わきが多汗症―超音波法’の書籍広告をたくさん掲載していた、全国紙各社はどのような報道をするのでしょうか?
 偽装をしているのは食品加工卸会社ミートホープだけではありません。うさんくさい美容外科はたくさんあります。くれぐれも気をつけてください。賞味期限の切れたコロッケを食べても実害は少ないと思いますが、ひどい美容外科にかかるととんでもない目に遭います。

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非喫煙者を守る会

 平成19年6月19日(火)の北海道新聞に、設立30年の「非喫煙者を守る会」代表理事黒木俊郎(クロキトシロウ)先生(66歳)が載っていました。以下が北海道新聞の記事です。
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 国内初めての非喫煙者組織を札幌で立ち上げたのが1977年6月。飛行機の国内線は全席が喫煙席だった時代だ。「たばこを吸わない男は奇人か変人、虚弱体質のいずれかだと見られていた」と笑う。
 設立当初、愛煙家天国の社会を変えるためには段階が三つあると考えた。一つ。国民の意識改革。二つ。喫煙者人口の減少と自主規制。三つ。喫煙の法的規制―。道内の成人男性の喫煙者率は当時の約8割から5割に下がった。「30年かかって、やっと最終段階が見えた。喫煙場所などの規制がないのは、先進国では日本くらいですよ」
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 本業は弁護士。昨年、会社員の女性が職場での受動喫煙を理由に、会社側から示談金80万円を得た調停で代理人を務めた。「裁判ではなく調停という柔軟な手段で解決できたのが良かった。非喫煙者救済のために大きな武器になる」と話し、調停希望者への助言も行っている。
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 会員数は、設立直後の1500人から現在は300人に減った。「喜ぶべきこと。会の最終目標は消滅することだから」。社会から受動喫煙の心配がなくなり、会が存在理由を失う日を待ちわびている。会を中心として実行委では、五月から六月初旬の「禁煙週間」に札幌でパネル展などを行った。
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 愛媛県出身。裁判官として赴任した札幌で開業し39年。札幌市中央区で妻と二人暮らし。66歳。(阿部浩二)
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 私は札幌医大の学生だった22歳の時に、この「非喫煙者を守る会」に入会しました。当時は札幌医大の教室でも、休み時間には煙がモウモウでした。さすがに授業中は禁煙でしたが、窓を開けてもタバコ臭かったのを覚えています。
 私が患者様に厳しく禁煙指導をするのは、自分が吸わないからだという人がいます。確かに、その通りかも知れません。ただこの「守る会」はいわゆる嫌煙権の会ではありません。
 タバコを吸いたい方はどうぞ吸ってください。でも私たち吸わない者にとって、タバコの煙は苦痛です。吸ってもよろしいですが、煙が来ないようにしてください。というのが黒木先生のご意見でした。
 それから30年。いまや病院内どころか敷地内もすべて禁煙。こんな時代になるとは夢にも思っていませんでした。
 私の好き嫌いにかかわらず、タバコはキズの治りを極端に悪くします。米国で実験した結果も出ています。
 キズやお肌をキレイにしたい方は、タバコを吸わないでください。美容外科医としてのお願いです。

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品質の管理

 今日は北海学園大学のニトリ寄附講座がありました。
5月末に、ニトリで販売したIH対応土鍋から鉛が出て製品を回収しました。新潟の業者が中国から輸入した製品で、ニトリの他、ホームセンターなどでも販売されていました。
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 ニトリで販売したのは、24cmのIH土鍋2,490円 が4943個。28cmのIH土鍋3,490円 が4942個。輸入元のホリシン(新潟県)が輸入したのは22,000個。販売済みは17,600個だそうです。ニトリ以外で販売された商品数の方が多いのです。(ニトリ以外では製品の自主回収はしていません)
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 ニトリは輸入元や他のホームセンターに先がけて製品の自主回収を決めました。ニトリで販売した以外の製品もニトリに持ち込まれることも十分に予想しての決断でした。
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 今日、似鳥昭雄社長に伺ったところ、ニトリでは購入時の領収証を出さなくても返金に応じているそうです。さらに、回収対象商品を持参された方には、交通費として\500も支払われているそうです。社会保険庁が年金未受給者に、30年前の領収書を出すように求めたのとはエライ違いです。
 ニトリ自社製品ではないのに、いち早く製品の自主回収を決められた似鳥昭雄社長を尊敬します。私が次に買うのは、ニトリの土鍋です。ニトリの株価もこの事件に何ら影響されず上がっています。コムスンや牛肉の偽装をした会社ともエライ違いです。
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 製品の品質を管理するのは実に難しいことです。美容外科にはもっと難しいことです。以前にも書きましたが‘製品’をつくることができるのは医師だけです。同一の技量を持った医師を20人も30人も常時雇用することは不可能です。
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 大手美容外科で不具合が生じても、製品の自主回収はできません。手術や注射は元に戻せません。美容室で髪を切ってもまた伸びてきますが、一度つけたキズは元に戻せません。
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 私たち医師は、常に世界で一番安全で効果的な方法を考えて治療しています。人間のからだは一人ひとり異なるのでアレルギー反応がでることがあります。どんな化粧品やシャンプーにも‘お肌に合わない場合は使用を中止してください’と記載されてます。
 エステで行ったレーザー脱毛で逮捕されたところもあります。自分のからだは自分で守るしかありません。

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