医学講座

札幌東豊病院

 週刊文春2529
 2009年6月4日号、
 病院情報ファイル2009の記事です。
 大規模産科診療
 お産主体の大型産婦人科病院。
 規模の利点を活かして、患者本位の診療を実現。
 札幌東豊病院
 〒065-0017
 札幌市東区北17条東15-3-1
 電話011-704-3911
 取材・構成
 恵原真知子
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 産科診療は二十四時間、年中無休の対応が求められる。その過酷な仕事ぶりが世間に知られるようになってはきたが、産科の縮小や閉鎖が相次ぎ、人気の産科には予約が殺到と、とても選べる状況ではない。医師の労働環境改善が一朝一タにゆくものではないだけに、お産難民となる可能性もなかなか解消されない。
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 「どこの産科でも勤務の過酷さは変わらないと思いますが、私どもは昭和59年に開院して以来、殆どの患者さんをお断りすることなく受け入れることができています。スタッフの数が多く、自分たちを支えあっているゆえのことでしょう。
 里帰り出産は女性の社会進出に伴って減りつつありますが、希望していても受け入れ先がなくて諦める方も多い。経験者の親御さんがそばにいることが育児不安の軽減に役立つ里帰り出産はもちろん、本州からのお産難民も大歓迎です」
 心強い一声は札幌東豊病院の前田信彦院長(産科)。
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 昭和終盤といえば既に少子化が顕在化し、産科や小児科を目指す医師が減り始めていたころだ。創設者は、産科診療を続けたいなら個別に開業するより仲間と一緒に病院を運営したほうが、医療側にも患者側にもメリットが大きいと考え、札幌医大出身の医師6人が集まってこの病院を始めたという。
 現在は、常勤の産婦人科医14人、小児科医4人、麻酔科医1人、助産師33人、看護師30人と増え、建物も増築を重ねてきた。この体制で年間平均1,300件前後の分娩に対応。2つの分院を含め札幌市内で生まれる赤ちゃんの6、7人に一人はこの病院で産声をあげているのだ。開院以来の分娩総数は3万3千件になるという。大学病院並みの件数だが、周産期母子医療センターの指定はない。いまのところは、通常の分娩を中心に、不妊症や婦人科疾患を幅広く扱う専門病院ということだ。
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 長期滞在用宿泊施設も
 産科診療における小児科医の存在は、子どもに病気がない母子にとっても大きな安心感となるだろう。しかし、配備しても診療報酬には何も反映されない。
 「もちろん実際に子どもを診療すれば診療費として請求できます。いざというときの対処のために、プロを揃えて医療の質を保障しているということです」とは理事長でもある小児科の若松章夫医師。ところで、この理事長・院長職は持ち回り制で、医療側の働きやすさ、患者のかかりやすさが優先されるらしい。
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 「医師数はまだ足りず、リクルート大歓迎です。万一、増員で賃下げになったとしても、休みや研究の時間がとれます。また、人員や設備(NICUなど)を規定の数に増やし、周産期医療センターの指定を受ける選択肢もあります」(若松理事長)
 産婦人科の外来診療は、8~19時(昼休みを除く)、土・日・祝日も9~17時オープン。仕事をもつ妊婦が助けを借りずに通院するには、夕方と土日に開いていないとニーズに応えられない。当院で働く女性医師や看護師が、妊娠中や育児期間に通院しやすい条件を考慮し、整えられた体制というしだい。
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 病室は、64床中個室が47床。また、遠方の雪深い地域から訪れる患者のための長期滞在施設(自炊できる部屋が2つあり、一泊2千円)も用意。
 “相手の身になった診療“と口にするのは簡単だが、少人数では、志があっても難しい。世に先駆けたチーム運営は、規模の利点が医師の負担軽減ばかりか医療の効率や質の向上につながる好例といえるだろう。
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 昨年1年間の診療内容
 産科
 分娩総数  1,252人(多胎分娩17件)
 帝王切開347人(分娩総数の28.1%)
 吸引分娩120人(分娩総数の9.6%)
 病的新生児の入院数
 入院総数350人
 低出生体重児132人
 人工呼吸管理12人
 他院搬送17人(先天性心臓疾患、難治性低血糖、超低出生体重児、染色体異常など)
 婦人科
 子宮筋腫(集束超音波治療装置もあリ)や卵巣嚢腫、婦人科がんなどの手術を400件以上実施。なお、がんや不妊の治療に欠かせない細胞検査技師も常駐
 (以上、週刊文春より引用)
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 札幌東豊病院が掲載されて…
 とてもうれしく思います。
 札幌美容形成外科の職員のお産も
 札幌東豊病院でした。
 私が赤ちゃんを抱っこしていたのは、
 個室の病室です。
 とてもよい病院です。
 おすすめします。
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 私の弟の子どもも、
 札幌東豊病院で生まれました。
 理事長の若松章夫先生(小児科)は
 私の結婚式の友人代表。
 若松先生は、
 同級生ですが、
 北大理学部をご卒業後に…
 札幌医大に入学なさったので、
 私より年上で、
 私の人生の先輩であり、よき相談相手です。
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 産科・婦人科の先生はもちろん、
 小児科、
 麻酔科と、
 とても優秀な先生がそろっています。
 麻酔科の河東寛(かわひがしひろし)先生は、
 元市立札幌病院麻酔科部長。
 超ベテランの麻酔科医です。
 病院スタッフの皆さんも…
 とても親切で優しい方ばかりです。
 赤ちゃんを産むなら…
 札幌東豊病院です。
 お食事もとても美味しいそうです。
 (職員が言っていました…) 
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産休中の職員と赤ちゃん



赤ちゃん(光希くん)と私です

“札幌東豊病院”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    赤ちゃんを安心して産める 札幌東豊病院はすばらしいと思います。私の町にも 元市立病院には産婦人科がありましたが、今はなくなりました。
    自炊設備もあるなんてすごいですね。
    赤ちゃんを安心して産める病院 札幌東豊病院ですね。
    先生気をつけて学会お出かけください。
    まみこ師長さんもお気をつけて!

  2. 函館の看護師 より:

    東豊病院は優しいイメージのコマーシャルの病院だったかな?とまず思いまいた。
    産科医療の苦しい現状の中のこの職員数は素晴らしいと思います。
    周産期母子センターの指定があってもよさそうなくらいの職員確保が可能な気がします。

    不妊治療でも有名で一度は札幌にまで治療に行こうかと思ったのも東豊病院です。

    私も実習のときにNICUに入りましたが、あの時ミルクを飲ませた双子の赤ちゃんが元気にすくすくと育ってくれていればいいなとふと、思い出しました。

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