医学講座
第35回日本熱傷学会①
日本熱傷学会へ出席するため、
東京へ来ています。
熱傷学会はやけどの学会です。
形成外科の先生、
救急の先生、
看護師さん、
が参加する学会です。
まみ子師長さんも、
明日からの学会に参加なさるそうです。
■ ■
今日は学会の評議員会がありました。
99人の評議員がいます。
私は市立札幌病院に在籍中に、
評議員にしていただきました。
学会の予算や方針などを決める会です。
大学教授などの偉い先生の中で、
私のような開業医はちょっと場違いです。
でも、懐かしい先生に会えるのが楽しみです。
■ ■
今日は学術講習会などもありました。
一般市民向けに…
市民公開講座もありました。
この公開講座で、
特別講演をなさった、
キャセイ産業㈱代表取締役
大島修治様のお話しが
懇親会でありました。
とても感動的なお話しでした。
■ ■
大島様は、
1996年7月会社に押し入った暴漢に、
ガソリンを頭からかけられて
火をつけられました。
全身の60%のⅢ度熱傷。
医師からは、
命の保証はできないと告げられたそうです。
5度の危篤状態と
十数回の移植手術を乗り越えて、
不屈の精神で再起されました。
■ ■
命は助かったものの…
首はやけどの傷のために動かず…
【瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)といいます】
右手は指が焼けてなくなってしまい、
ものをつかむことすらできなかったそうです。
九州から…
東京女子医大形成外科の
野﨑幹弘教授を紹介していただきました。
■ ■
今回の学会長である佐々木健司先生、
女子医大東医療センターの仲沢弘明先生、
女子医大の教授に就任された櫻井裕之先生、
素晴らしい
東京女子医大形成外科スタッフの手術で、
見事に顔貌と手の再建が成功しました。
ご自身の辛い体験を…
著書/「人生逃げたらあかん」
NHKラジオ深夜便「こころの時代」で、
お話しされ、多くの人を勇気づけていらっしゃいます。
■ ■
私もお話しさせていただきましたが、
HPを拝見して、さらに勇気づけられました。
大島様がお話しになる大切なことは、
(1) ありがとうの心
(2) すみませんの心
(3) 感謝の心
(4) 素直な心
(5) 正直な心
(6) 他人を思いやる心
(7) 何でも良い一つ得意なものを持とう。
(8) 親や先輩を尊敬しよう。
(9) あいさつ、返事、後始末
■ ■
他人に感謝して、思いやる心を持とう!!
そして自分の成長の為には
厳しさやストレスも必要だと認識しよう。
自分を好きに成り、
他人を好きになろう。
自分も喜び、他人も喜ばせよう。
自分も楽しみ、他人も楽しめるように成ろう。
楽して生きるのではなく、楽しく生きよう!
辛い事も、苦労も、嫌な事も、
自分の成長の為に
神様が与えて下さった勉強だと思って感謝しよう。
その感謝する心が幸せをつかむ入口の門です。
■ ■
人生は自分の好きな事や得意な事を一生懸命やって、
その事が
直接他人の喜ぶ事に結びつく生き方が
もっとも幸せで輝かしい人生だと思う。
苦労や困難は自分の成長の為にあります。
厳しさやストレスも必要です。
ストレスも善玉 と悪玉があります。
悪玉は残ります。
善玉は吹き飛びます。
悪玉ストレスを善玉にして楽しく生きよう。
その為には何か一つでも
得意な事、好きな事を見つけよう。
(以上、HPから引用)
■ ■
生死の境をさまよって、
何度も辛い手術を受け、
奇跡的に快復され…
ご自分の事業も軌道に乗せ、
他人のために、
勇気を与える講演活動をされている、
大島修治社長に、
ほんとうに心を打たれました。
女子医大形成外科の先生が、
足の指を移植して再建された、
大島社長の右手と握手できました。
とてもあたたかな手でした。
日本熱傷学会お疲れ様です。大島様の生き方に感動しました。
今 テレビで形成外科医の手術が出てました。ティッシュー・エキスパンダー法 は 暴漢に ガソリンをかけられた少年の手術で行われ 形成外科医ってすごいと思いました。 細胞外マトリックスでは 切断した指が 無くなった場合 その 粉をつけると 指が生えてくるという薬で 日本では認可されていない薬でした。
手足が8本ある少女や顔が 血管種だらけの少女・・ 形成外科医は 技術だけでなく 思春期を迎えるまでに 普通の生活ができるまでを考えて少しづつ 元の顔に治していくのでした。
あらためて形成外科の奥の深さを知りました。
ハードなスケジュール頑張ってください。
自分の苦境を乗り越えた人の言葉にはとても深みがありますね。
言葉で読んだり人から聞いたりしてもご本人の御苦労は他の誰にもわからない苦しみがあることと思います。
その苦境に立たされここまで公演活動を行い、他人に感謝をするという心・・・
精神的に強いのではなくて強くなったのだと、どれだけ大変な時間を過ごされてきたということが伝わってきました。
重度の熱傷を一緒に乗り越えた医師やスタッフ、そしていまそのことを伝えようとする心、とても大きな心に私はなんてちっぽけなんだろうと思いました。