医学講座
手術回数と難易度
マイケル・ジャクソンさんが、
何回か鼻の手術を受けていたのは、
事実のようです。
これは一般論ですが…
手術回数を重ねると、
重ねただけ難易度が高くなります。
つまり…
患者さんは…
『ちょっと、ここをなおしてほしい!』
と思われても…
実際には難しいことが多いのです。
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二重も…
鼻も…
わきがも…
陥没乳首も…
あとから修正手術をするのが、
最初の手術よりも難しいのです。
これは、
最初の手術で、
瘢痕(はんこん)という、
キズができてしまうためです。
■ ■
前にどんな手術を受けたか…
『忘れました』という方もたくさんいらっしゃいます。
前に受けた手術のことを、
申告されない方もいらっしゃいます。
埋没法の糸でしたら、
わからなくなっていることもあります。
(20~30年も前に受けた手術ならなおさらです)
そうすると、
思わぬところに…
微妙なラインがはいってしまうことがあります。
■ ■
形成外科では、
事故で復元できないほどに変形した、
目や鼻をなおすことがあります。
そういう時には、
元の顔の写真や、
本物の人骨を手がかりに、
復元手術を行ないます。
美容外科の手術は、
形成外科よりも微妙で、
『ちょっとここを』
というご希望が、
なかなか難しいことがあります。
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大学病院で行なうような、
顔の骨の手術でも、
手術後にトラブルが生じることがあります。
骨がずれてしまったり、
神経が麻痺してしびれが残ったり、
予測できないような後遺症が残ることがあります。
MRSA(えむあーるえすえい)による、
術後感染もそうです。
こういうトラブルに、
いかに対処できるかは、
先生の腕によるところもあれば、
患者さんの体力によることもあります。
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私はマイケルさんの死は、
鼻の手術とは関係がないと推測します。
彼の場合は、
スターであることによる、
さまざまなストレスから、
いろいろな身体的な症状が出たのでは…?
と考えます。
偉大なスターは、
元気がない時でも、
ステージ上では…
‘元気なふり’を…
していなければなりません。
日本のスターがそう言っていたのを思い出しました。
偉大なマイケルの死を残念に思います。