医学講座
麻酔器の点検
今日は麻酔器の点検日です。
自動車は車検や定期点検が法律で決められています。
医療器械の法定点検については、
自動車のような法律は無いと思います。
薬事法などの規定があるようですが、
病院や診療所が自主的に
点検整備しているのが現状だと思います。
大規模な病院では、
臨床工学士という方がいるところもありますが、
クリニックでは、まだ一般的ではありません。
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これから開業を考えていらっしゃる先生や、
開業されて日が浅い先生は、
おそらく医療器械の定期点検まで、
頭が回らないと思います(失礼ですが…)。
医学部の講義や
臨床研修でも、
医療器械の定期点検については、
教えていないし、
医師国家試験にも出ません。
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私のような小さなクリニックでも、
医療用レーザー装置、
麻酔器、
滅菌機など、
さまざまな医療機器があります。
滅菌機は、
診療に必須のものなので、
予備機も置いてあります。
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一番メンテナンス費用がかかるのが、
医療用レーザー機器です。
次が麻酔器でしょうか?
手術用顕微鏡は高価ですが、
めったに故障はしませんし、
電球が切れることもマレです。
安全のことを考えると、
麻酔器の点検整備は欠かせません。
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開業する前には、
金融機関に資金計画や、
事業計画を提出して審査を受けます。
銀行が融資をしてくれなければ、
クリニックを開業することはできません。
(スポンサーがいる場合とか)
(自己資金が豊富な先生が別ですが…)
この資金計画が狂うこともあります。
メンテナンス費用は資金計画の
意外な盲点になることもあります。
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医療費抑制政策や
100年に一度の不況で、
医療機関の経営も大変です。
ただ、安全にかける費用は、
事故防止の観点からも惜しんではいられません。
お医者さんもなかなか大変なのです。
今日の麻酔器の点検は、
3時間以上もかかりました。
結果をドイツにまで送るそうです。
担当の及川様お疲れ様でした。
医療機器は本当に高価です。高価な物と知りつつ・・・忙しい時にはついつい乱暴に扱ってしまい反省しています。機械だとは言え、もっと心を込めて大切に扱わないとダメですね。さすがに麻酔器はありませんが、レーザーの先っぽが時々変な方向に曲がっている事があり・・・血の気が引きます・・・。
でも、AEDの取り扱い責任者の私は毎日の点検チェックは忘れずに行っています。AEDは毎日点検、毎月点検、バッテリー点検、電極パット交換など結構大変なんです。置きっぱなしではないんです。
まみ子師長さんの言うとおり・・・大切に扱わないといけませんね・・・
以前いたクリニックでは麻酔器と救急カートの中身を点検せず使用期限の切れたアンプルや劣化したアンビューなど見つかり、それから点検責任者を作りました。
個人のクリニックだったので全身麻酔より局所麻酔の手術が多かったので、結局買い替えにお金がかかって先生が頭を痛めていたのを思い出しました。
患者様の安全を第一に考えていらっしゃる 本間先生はきちんと 点検されているのですね。
私たち農家も 本当にいろんな 機械を使います。農作業事故のニュースも春になると 新聞に 出てきます。 壊れてからでは 仕事がはかどらなくなるので 先生を見習って 定期的に点検しようと思います。今日は乗用草刈機を修理していただきました。
経済的不景気な中 新しい機械を買いたいところですが、修理して 長く使っています。 麻酔器はどのような物か 医療従事者でない私は わかりませんが・・
麻酔器などの点検があるとは知りませんでした。
考えてみたら機械ですもの、壊れる時もあり、いざ使う時に壊れていたら困りますよね。
学生時代はウロにいました。やはり透析の機械を臨床工学士の方が点検に来てましたね。また、透析では体重が大事なので、電子体重計の点検も業者の方がやっていました。
こうやって点検を大事にする事によって、安全に安心して医療が受けられるのですね。
備えあれば憂いなし。患者様に、安全で高度な技術を提供されている背景には、機械のメンテナンスは大事ですね。
本間先生が、見えない所で努力されているからだと思いました。頭が下がります。