医学講座
スキンバンクへの思い
昨日の院長日記、
スキンバンクに興味を持っていただきありがとうございます。
私自身には、
スキンバンクへの思いがあります。
痛恨の思いは、
スキンバンクの大切な皮膚を使わせていただいたのに、
救命できなかった患者さんです。
■ ■
日本熱傷学会では、
スキンバンク摘出・保存講習会を開催しています。
私も札幌医大在職中に参加しました。
熱傷治療に、
熱い思いのある先生たちが毎年参加しています。
営利目的ではなく、
広範囲熱傷の救命率を上げるためです。
■ ■
私はうちの奥さんから、
あなたは変わっているから、、、
…とよく言われます。
自分でも認めます。
私は変わっています。
変人です。
自分の葬儀にもこだわりがあります。
けちな男なので、
死んでもただ灰になるだけは望みません。
■ ■
もし私が亡くなったら、
うちの奥さんか、
私の子どもが、
おそらく、
日本臓器移植ネットワークへ連絡することになると思います。
私は札幌市内の病院に搬送され、
手術室で黙祷をしていただき、
私の皮膚や臓器を提供します。
私らしい人生の最後だと思っています。
“スキンバンクへの思い”へのコメント
コメントをどうぞ
本間先生は根っからのお医者さまだと
今回あらためて思い知らされました。
本間先生はご自身が亡くなっても
患者さんを助けたいのだと。
私は臓器提供に
本間先生と出会ってから悩んでました。
それは顔だけは傷つけたくないという
思いがあったからです。
それと身寄りが遠くにいるので
迷惑をかけるかなと思ってました。
でも時間はかからないと
以前に先生から教えて頂きましたので
昨日のコメントも参考にさせて頂き
今、臓器提供に〇しました。
いつも色々な事を教えて下さり
ありがとうございます。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。私はちょっと変人なだけです。ただ死んだ後でも役に立てるのは臓器提供以外にはないと思います。大好きな手術室で黙祷してもらえれば本望なんです。
スキンバンクだけでなく骨髄バンクも日本中の医療従事者が登録して欲しいです。私と長男は死んでから誰かの役に立ち、私の組織が誰かの身体で生き続けられるのです。献体と臓器移植は一緒にできないのですか?
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
すばらしいコメントをいただきありがとうございます。さくらんぼさんもご長男様もすばらしいです。残念ですが解剖学教室への献体は医学生の教育に使うため、すべての臓器が揃っていることが前提です。私の記憶では献体と臓器提供は一緒にはできません。申し訳ございません。
助けたくても助けられない命
お医者さまの心の中で、
さまざまな思いがあると思います。
本間先生が変わっているとおっしゃる
なら私も変わりものだと思います。
臓器や皮膚すべての提供を
お考えになっている
先生のこだわりはすばらしいと
思いました。
私もただの灰になる前に
誰かの命に繋がるお役に
立ちたい気持ちがあります。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。ありがたいお言葉をありがとうございます。火葬場に行ってみるとわかりますが、亡くなって焼かれても残るのは遺骨と灰です。亡くなって心臓が停止してからでも皮膚や腎臓は臓器提供が可能です。ご理解いただきありがとうございます。
それから、脊髄腫瘍の手術をした人は骨髄バンクはできないと聞きました。スキンバンクもメラノーマにかかった人はダメなのでしょうか?
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。申し訳ありません。脊髄腫瘍と骨髄バンクのことは私にはよくわかりません。悪性腫瘍でなければ大丈夫だと思います。メラノーマに罹患した方はスキンバンクはダメだと思います。
先生は過去に熱傷治療でご苦労があったから誰かの役に立ちたいと思われるのですね。
臓器提供について、【生命倫理】【死生観】は個人によって違うので難しいことだなぁという思いがあります。先生のことですから遺言書とかにも記してそうな感じがします。
免許証の裏に書いてある事を尊重するよう反対しないように的に。家族は辛いかもしれません。
先生は命を助けたいという思いからですよね。宗教的には輪廻転生とい考え方もあるようです。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。遺言書には書いてませんが、家族には伝えてあります。院長日記にも書いてあるので、札幌の救急や形成外科の先生もご存知だと思います。スキンバンクの皮膚を使わせていただいたのに救命できなくて申し訳ありませんという気持ちは死ぬまであると思います。