医学講座
重症熱傷と輸血
今日は2019年7月25日(木)です。
京都アニメの放火事件から一週間です。
負傷者の方たちは、
今も懸命な治療を受けています。
重症熱傷の治療は、
初期のハイポボレミックショック
循環血液量減少性ショックの時期から、
他の人の血漿けっしょうという成分を投与します。
■ ■
壊死組織を除去する手術をする時には、
大量の出血がある場合が多いです。
手術時や、
手術後に、
輸血を行います。
日赤から提供される血液を使います。
■ ■
ネットで、
京アニ支援の献血がツイッターで呼びかけられていると知りました。
北海道で献血をしても、
京都で役に立つことはないと思いますが、
献血が広まることは、
いいことだと思います。
日本輸血・細胞治療学会HPに、
わかりやすい解説があったので、
図を引用させていただきます。
一人でも多くの方が救命されることを願っています。
京都アニメーション放火事件
京都アニメ死者34人に
重症熱傷の救命とスキンバンク
熱傷専門医
スキンバンク
スキンバンクへの思い
“重症熱傷と輸血”へのコメント
コメントをどうぞ
献血で
気分が悪くなったという人が
2人ほどいるので
怖くて献血を受けたことがありません。
献血をすべきとは思ってはいるのですが……
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。献血で気分が悪くなることがあります。昔、日赤のバスに同乗する医師のアルバイトをしたことがありました。日赤の職員の方がとても上手に対応してくださり新米医師の私より先生らしく見えました。こちらは冷汗でした。
献血も年齢制限がありますよね。知り合いの息子さんは二回骨髄バンクで適合して二回あげました。これも知人ですが宗教上の理由で輸血を拒否するそうで、自己血もダメだそうです。若い方々はどうか輸血して下さい。家の息子は献血すると意識がなくなるのでできないとわかりました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。年齢制限があり男女で違いますね。すっかり忘れていたのと制度が変わったこともわかりました。宗教上の理由で輸血拒否の患者さんはいます。献血に向かない方もいらっしゃいますね。
祖母が生前元気な頃によく
献血をしていましたが、
たくさん抜いた、ふらっとした
との感想を子供の頃に聞いた記憶が
あり怖くて自分はしたことがありません。
しかし、自分も家族も輸血のお世話に
なることがあるかもしれないですし、
どなたかの命を繋ぐことにもなる大切な
ことなので、もう一度しっかり考えて
みようと思いました。たしか薬を服用
している場合は献血ができないと聞いた
ことがあります。今も懸命に治療なさって
いる方が回復へ向かいますようにお祈り
いたします。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。おばあちゃんはすごいですね。女性はどうしても献血に向かない方がいらっしゃいます。私も成分献血はしたことがありません。
熱傷に関するこのブログは後世に役立つはずです。
亡くなった多数は一酸化炭素中毒死だそうです。3階や2階の屋上への出口に繋がる階段に重なって亡くなっていたそうです無念過ぎます。また、容疑者にガソリンを被せられ、焼死した人もおられ男性か女性かも判断出来ず、遺族からDNAを提供して貰い鑑定し特定された方々もいるそうです。現在、熱傷にあわれた被害者になった方の治療に相当治療が必要と推測されます。先生が書かれております様に出血もありますし、大量の浸出液がある場合、輸血が要です。そんな中、輸血への呼びかけがされている善意ある方々には頭が下がります。京アニメ募金口座開設がされ、世界各国からアニメファンから二億円集まったとの事です。
生命と感染の戦い→痛み、ひきつれや瘢痕、痒みの悩み、精神的なサポートも医療従事者はしていく必要があります。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。受傷後一週間が経過しました。これからが大変です。感染との闘いがはじまります。スキンバンク、培養表皮、輸血などできる治療はすべて行っています。一人でも多くの方が助かってほしいです。