二重・眼瞼下垂

眼瞼痙攣の診断と治療2019

 今日は2019年11月16日(土)です。
 昨夜、仙台から帰ってきました。
 札幌は真冬のような雪景色になっていました。
 とても寒いです。
 自転車通勤は無理です。
 これから長い冬がやってきます。
      ■         ■
 第28回日本形成外科学会基礎学術集会仙台で、
 私が一番勉強になったことです。
 シンポジウム3
 司会:垣淵正男(兵庫医科大学形成外科)
  野平久仁彦(医療法人社団蘇春堂形成外科)
 ミュラー筋の真実-2.眼瞼下垂・痙撃・失行
 SY3-1 臨床神経学から診る眼瞼痙撃と開瞼失行
 榊原白鳳病院脳神経内科 目崎高広
 SY3-2 眼瞼痙攣・開瞼失行の病態
 松尾形成外科・眼瞼クリニック/信州大学医学部形成再建外科学教室/浜松医科大学附属病院形成外科 松尾 清
 SY3-3 眼瞼痙攣患者における下眼瞼ミュラー筋-組織化学的検討-
 信州大学医学部形成再建外科 杠 俊介
 SY3-4 眼瞼痙攣に対するADM手術54例の検討
 蘇春堂形成外科 野平久仁彦
 SY3-5 私の行ってきた眼瞼下垂症手術と眼瞼痙攣・開瞼失行への対応
 日本医科大学武蔵小杉病院眼科眼形成外科 村上正洋
 SY3-6 経結膜的挙筋腱膜前転術は眼瞼痙攣を惹起するのか?
 ~個人的経験からの見解~
 琉球大学大学院医学研究科形成外科学講座 清水雄介
 SY3- コメンテーター
 京都府立医科大学眼科 渡辺彰英

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 眼瞼痙攣がんけんけいれんは難しい病気です。
 眼瞼痙攣の手術2017
 眼瞼痙攣の診断と治療2016
 診断が難しい眼瞼痙攣
 眼瞼痙攣の治療2014
      ■         ■
 私が眼瞼痙攣に興味を持ったのは、
 2014年の第23回日本形成外科学会基礎学術集会(松本)でした。
 信州大学形成外科の、
 松尾清先生が研究をなさっていらっしゃいました。
 私の目を眼瞼下垂と診断してくださったのが
 松尾清教授でした。
 眼瞼痙攣がある方は眼瞼下垂症手術をしても、
 希望通りの目にならないことがあります。
      ■         ■
 今回のシンポジウムで私が一番勉強になったのは、
 榊原白鳳病院脳神経内科 目崎高広先生のお言葉です。
 眼瞼痙攣の診断で一番確実なのは、
 開瞼できないために
 (目が開かないために)
 物にぶつかることがある

 …ということでした。
 単に日中にまぶしい羞明という症状や、
 まぶたが痙攣しているだけでは、
 眼瞼痙攣の確定診断にはならないということでした。
 眼瞼痙攣の診断も治療も難しいです。

“眼瞼痙攣の診断と治療2019”へのコメント

  1. なっちゅん より:

    まぶたが痙攣しているだけでは、
    眼瞼痙攣の確定診断にはならないのは
    凄く意外でした。

    開眼出来ないこと、なんですね。

    メンタルから
    瞼が痙攣する人もいるんですか?

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。日本神経眼科学会から、2011年7月に出されたガイドラインがありますが、難しいです。メンタルから痙攣になる人もいるようです。神経内科的に診断するのもわれわれには難しく、一番わかりやすいのが、目が開かないのでものにぶつかることがあるということだと教えていただきました。

  2. さくらんぼ より:

    眼瞼痙攣とは瞼がピクピクすることかと思いました。類天疱瘡ルイテンボウソウの方と山大で同室でしたが、目が開かなくなる病気でしたが、それとも違うのでしょうね。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。類天疱瘡るいてんぼうそうで目が開かなくなるのは、まぶたの粘膜側の異常で粘膜類天疱瘡だと思います。単にまぶたがピクピクするのは、眼瞼ミオキミアといって眼輪筋という筋肉が片側だけピクピクするものです。また顔面神経が頭の中で圧迫されて、片側顔面痙攣という状態になる病気もあります。今日取り上げた眼瞼痙攣は両側性です。ボトックス注射を受けている人が多いです。中枢神経の神経伝達異常と考えられています。診断も治療もなかなか難しいのです。

  3. えりー より:

    本当に寒くなりました
    風邪からの副鼻腔炎になり
    治りにくいです。
    本間先生の眼瞼下垂症を
    診断なさった、お医者さま
    なのですね。物にぶつかるような
    生活に困る状況にならないと
    眼瞼痙攣の診断にはならない
    など本当に難しいと思いました。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。松尾清先生が形成外科で眼瞼下垂症を積極的に手術するきっかけを作ってくださいました。私の目を最初に眼瞼下垂症だと診断してくださったのも松尾先生です。神経内科で扱う眼瞼痙攣は中枢神経の神経伝達異常と考えられていて、目が開けられない状態(開瞼失行かいけんしっこう)になります。今回の学会に参加してものにぶつかるというのが特徴だとわかりました。神経の病気の診断は難しいです。

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