医学講座
暖房便座によるやけど
今日は2021年11月16日(火)です。
今朝の自転車通勤は寒かったです。
これからますます寒くなります。
自転車通勤もあと何日かなぁ~です。
寒い日にありがたいのが、
あたたかいところです。
北海道の家は昔にくらべるとあたたかくなりました。
■ ■
トイレもあたたかくなりました。
暖房便座とウォシュレットは快適です。
注意していただきたいのが、
暖房便座のやけどです。
ふつうはやけどはしません。
からだが麻痺していたり、
感覚がマヒしていると、
温度を感じにくくなることがあります。
■ ■
痛くないやけどに注意!
2019年1月29日の院長日記です。
低温で長時間熱を加えると、
深いやけどになることがあります。
私が北大形成外科で研修医をしていた40年前に、
北大病院のトイレが暖房便座になりました。
形成外科の患者さんが、
この暖房便座で軽いやけどをしました。
■ ■
大浦武彦先生の総回診で、
病棟医長から報告をしました。
大浦教授が、
すぐに報告しないとダメ!
…と叱責されました。
軽いやけどで、
後遺障害もないので、、、
…と私を含めた他の先生も思っていました。
…今だからわかります。
■ ■
北大病院で導入した暖房便座で、
たとえ軽度でもやけどをした患者さんがいることは、
他の病院でも起こる可能性があるということです。
熱傷の専門家で、
日本熱傷学会理事長もなさっていらした大浦先生としては、
見過ごすことができない事故でした。
今は暖房便座も改善されていると思います。
あたたかい便利な機器はやけどをすることがあります。
湯たんぽにも注意してください。
“暖房便座によるやけど”へのコメント
コメントをどうぞ
たとえ小さな事でも他のところで
起こり得ることを想定しての
大浦武彦先生のご発言は、
すばらしいと思います。
母が若い頃に、ゆたんぽで、
友人がストーブの前に足を近づけて
寝てしまい、やけどしました。
便利な機器はよく注意して使いたい
と改めて思いました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。暖房設備が進歩したので、昔のようにストーブでやけどをする人は減りました。最近のホテルは熱湯が出ないバスタブになっているところもあります。ただ女性が髪に使うコテで小さなやけどをする人は少なくありません。北大病院の暖房便座でやけどはまずいので、大浦先生としては黙って見てはいられなかったのです。
便座で低温やけど
初めて知りました。
使い捨てカイロを
腰に貼ったまま寝たら
低温やけどになりました。
大したことはありませんでしたが
二度とやらないことにしました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。使い捨てカイロも危険ですね。大したことがなくてよかったです。これから寒くなってきます。あんかによる低温やけどもあります。気をつけましょう。
うちも私が脊髄腫瘍の手術をした年にトイレと風呂場をリフォームし暖房便座にしましたが、ヒヤッとする感触が嫌でいつも温度を上げています。便座でも低温やけどになるなんてはじめて知りました。
大学病院に入院していた時、同じ部屋の人が湯たんぽで、やけどをして中々治らないでいました。そのためか、私が湯たんぽを借りた時は、看護師が頻繁に湯たんぽを見にきました。便座にどれくらい座っているとやけどをするのでしょう。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。今の暖房便座はおそらく大丈夫だと思います。北大病院の暖房便座は40年前で、感覚がにぶった人がかなり長時間トイレにいたようです。正確な時間まではわかりません。整形外科の手術後は麻酔が効いていて感覚がにぶくなっているので看護師さんが何度も見にきたと思います。