医療問題
救急の日
今日は救急の日です。
私は形成外科医として、
長い間、救急医療のお手伝いをしました。
形成外科で関係するのは、
顔のケガ。
熱傷(やけど)などです。
救命救急センターでないと助からない、
重症の患者さんの治療も経験しました。
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TVで見る…
救急病棟の先生は、
かっこ良くて…
さっそうと働いていらっしゃいます。
実際の救急医療の現場は、
大変なものです。
55歳のおじさん先生には、
とても救急当直はできません。
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救命救急センターへ搬送される方には、
今朝まで元気だったのに、
突然倒れて…
意識を失って…
呼んでも返事をしてくれなくなった…
冷たくなって…
もう帰らぬ人になってしまった。
という例もたくさんあります。
市立札幌病院に勤務していた20年前に、
救急部でたくさんの患者さんをみました。
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私は救急で仕事をしてから、
人生観が変わりました。
ドナーカードを持ったのも、
救急部へ行ってからです。
死んで灰になるよりは、
死んでからも…
他の人の役に立ちたいと思いました。
苦しんで死ぬのは嫌ですが、
脳死になったら…
組織すべてを差し上げます。
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救急車に‘患者として’
乗ったことはありません。
同乗者としては、
何度か乗りました。
私の母親が…
一度お世話になったことがあります。
救急隊員の方は、
とても親切丁寧でした。
言葉遣いも丁寧で、
公務員の見本のような方でした。
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救急の仕事は大変です。
救急医も大変です。
民主党政権になって、
日本は変わるようです。
国民が安心して暮らせる世の中にして欲しいです。
救命救急というのは、
私たちの生活に必要なものです。
日本全国どこにいても、
最高の救急医療が受けられるような、
医療システムを作っていただきたいです。
救急の現場は確かに崩壊しつつありますので、政権が変わって新しく変化することを願います。
函館は救急受け入れが厳しく、救急隊員さんも困っています。
今の病院も救急隊員さんも病院探しでたらい回しってのは私の回りにも現実です。
倒れたら終わりなのかな?と不安に思います。悲しい現実です。
今年の7月は雨ばかりでした。さくらんぼも収穫を終えた時期でした。
私たちの一番若い仲間が 農機具の下敷きになり目の前で 亡くなり、 この時ほど 救命救急の講習を受けておけばよかったと思った事はなかったです。
市などでも 講習会があるので 暇を見つけて体調の良い時に受けたいと思っています。一分でも早く 救急処置していれば助かる例もあるからです。
まだ 私は 仲間の死を受け入れられなくています。それに今日は従姉妹の命日で、 亡くなってちょうど一年になります。 。。。。
救急車には患者としても、同乗車としても、看護師しても乗った事があります。
患者として乗った時は・・・ストレッチャーが結構ガタガタと揺れて案外乗り心地が悪い事を知りました。
同乗者として乗った時は・・・てきぱきとしている救急隊員の方にすべておまかせでした。
看護師として乗った時は・・・救急隊員の補佐役として何か出来る事はないかと隊員の動きをみつつ、患者さんの状態の観察をします。
「子供から老人まで安心して暮らせる世の中」は期待出来るのでしょうかね。