医療問題
医療事故を防ぐには②
医療事故を起こしやすい医者がいます。
一見、やり手で…
腕がよくて…
自信に満ちた人です。
チェーン店の美容外科医になると、
売上、全国一になるような人です。
こんな先生が危険です。
■ ■
一度見ただけで…
自分は何でもできると錯覚しています。
全身麻酔を、
麻酔科指導医に教わったこともないのに…
見よう見まねで覚えました。
問題なく全身麻酔をかけることができました。
横で見ていた看護師は…
内心、ひやひやしていました。
■ ■
無事に手術が終わって…
麻酔から覚醒して…
手術も成功しました。
俺って…
天才じゃん…!
と看護師に言っていたそうです。
看護師は黙って聞いていました。
■ ■
数年後…
俺って…
天才じゃん…!
と言っていた先生は、
死亡事故を起こしました。
亡くなった患者さんには…
ほんとうにお気の毒ですが、
私はいつか死亡事故を起こすと思っていました。
■ ■
私は医師免許をいただいて30年になります。
私自身も…
もう少しのところで危なかったことがあります。
麻酔科研修の想い出⑥に書いてあります。
私を助けてくださったのは、
当時、札幌医大麻酔科の…
医局長だった本間英司先生です。
私の事例は、
決して特殊なケースではありません。
■ ■
昨日も書きましたが、
医師免許証をいただいただけでは、
仮免許運転中です。
仮免許なのに…
いきなり高速道路を200㎞/hで飛ばすような、
無謀な先生がいます。
こんな先生の車に乗せてもらうと…
いつか死亡事故に巻き込まれます。
事故は誰でも起こす可能性があります。
自分だけは大丈夫と思わないことです。
“医療事故を防ぐには②”へのコメント
コメントをどうぞ
本当の天才は自分で「天才」とは言わないものです。
自信のある手術こそ慎重になるのではないでしょうか?
看護師は新人ナースより仕事に慣れが出てきた頃(2〜3年目)にミスが多いと言われています。もちろんベテランナースでもミスは起します。
本当に気をつけなければなりません。
腕がよくてやり手の、自信もある、一見良さそうな先生が意外に一番事故を起こしやすいということですか?
施術は勿論なのですが、麻酔も慎重になってやってほしいです。
あ、売上のためにしなくてもいい麻酔をつけるとこは、事故の確率は格段に上がりそうですが。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
札幌で死亡事故を起こして閉院した美容外科クリニックがあります。いけいけどんどんの先生だったとようです。亡くなった方がお気の毒です。