昔の記憶

衆議院議員選挙投票日2017

 今日は衆議院議員選挙の投票日です。
 私は仕事が終わってから投票に行きます。
 2012年の選挙は12月、
 衆議院議員選挙投票日2012
 2014年の選挙も12月でした。
 師走選挙、嘆きの道内歓楽街
 今年の選挙はまだ雪が降っていないので、
 12月よりは暖かいです。
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 日本はどうなるのだろう?と、
 安倍首相と同い年の私は心配しています。
 本間家では、
 安倍首相が嫌いな朝日新聞を購読しています
 安倍首相が好きなのは読売新聞のようです。
 ネットで2紙の社説をくらべてみました。
 ちょっと興味深いです。
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 平成29年12月22日、朝日新聞朝刊の社説です。
 朝日新聞社説
 衆院選 きょう投票 棄権なんてしてられない
さて、誰に、どんな思いを託そうか。思案の雨の朝である。
 訳のわからぬ理屈で首相が衆院を解散したと思ったら、あれよあれよという間に野党第1党も自ら散り散りになった。打算と駆け引きの果て、置き去りにされたのは、理念と丁寧な説明、そして国民である。
 一連の騒ぎにはほとほと愛想が尽きた。投票に行く気になれない。そんな声もしきりだ。
 だが今回の一票は、時代を画する重みを持つ。
 ■ヒラリー氏の嘆き
 3年前の衆院選の投票率は52.66%と戦後最低を記録した。
 多くの人が投票し、さまざまな意思が反映された代表者を通じて、国を運営してゆく。それが近代民主主義の姿だ。ところが大勢の人がそこに集うほど、一人ひとりの声は相対的に小さくなり、政治に参加している実感や責任感は薄まる。
 制度が抱えるジレンマ、と言っていい。しかし「しょせん選挙なんて」というニヒリズムが広がれば、堅固に見えた社会の土台も崩れる。
 昨年の米大統領選。世界中がまさかと思っていたトランプ氏が当選し、ヒラリー・クリントン氏は一敗地にまみれた。
 投票率は50%台だった。過去に比べ特に低かったわけではないが、選挙が終わった後に、多くの市民から「実は投票に行かなかった」と謝られたと、ヒラリー氏が近著で明かしている。「市民としての責任を最悪の時に放棄したのね」という言葉が口をつきそうになったという。
 街の灯が一つ消えても、目に映る風景はほとんど変わらない。やがて「なんだか暗いね」と皆が気づいた時には、もう元に戻れない地点に来ているのかもしれない。
 棄権という選択は、将来を白紙委任することに他ならない。
 ■お客様か主権者か
 いつの世も、候補者は耳に聞こえの良いことしか語ろうとしない。ならば有権者の側が、その甘い言葉の先を考えたい。
 朝日新聞の社説は、選挙の最大の争点は安倍1強政治の評価だと主張してきた。ためしに、首相の政権運営が評価されて、あと4年、2021年までこの政治が続く姿を想像してみよう。
 このころから、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になっていく。社会保障の経費をまかない、あわせて財政の健全化を進めるという困難な課題に、「アベノミクスの加速」は有効な答えを出せているだろうか。
 政権は原発を基幹電源と位置づけ、再稼働を進める。たまり続ける「核のごみ」を処理し、未来に負担をかけない道筋が、4年後には描けているか。
 そして憲法。例によって街頭演説などでほとんど触れない首相だが、今回、自民党は「自衛隊の明記」をはじめ、具体的な改憲項目を公約に盛りこんだ。選挙が終われば、国民との約束を果たすとして改憲への動きを加速させるだろう。有権者にその覚悟と準備はあるか。
 自分が思い描く望ましい未来像と照らし合わせてほしい。
 留意したいのは、消費者の気分で政治を見るわけにはいかないということだ。
 政党は、自動販売機に並ぶお茶やジュースではない。「お客様」なら好みのものがなければ買わなければいい。だが「主権者」はそれでは済まない。選挙の先にたち現れる政治は、日々の生活を規定し、支配する。無関係や没交渉はあり得ない。
 ならば、品ぞろえに不満があっても、その中からましな一つを選ぶ。その選んだ先と対話を重ね、次はこういう政策が欲しいと働きかけ、国を動かす。そうやってはじめて、「主権者」たり得るのではないか。
 自販機と違って、すぐには渇きを癒やせないかもしれない。期待していたとおりの味でないこともあるはずだ。それでも選ぶことをしなければ、民主主義は始まらない。
 ■物差しを決める
 こう言うと、選ぶことの重さにたじろぐ人がいるだろう。「そんな必要はない。肩の力を抜いて」と、著書「世論」などで知られる米国の評論家リップマンなら助言するに違いない。
 仕事や家事で忙しいのに、複雑な政治課題への見聞を深め、合理的な判断を下すなんて教科書だけの世界だ。有権者にできるのは、政治家が世の中のルールと己の欲望のどちらに従っているかを判断することだ――。そんな趣旨の文章を、90年以上前に書き残している。
 彼に励まされて、もう一度、候補者の考えを比べてみよう。
 自分が最も大切だと考える政策や、政治家に求める姿勢を一つ決め、その物差しで投票先を決めてもいい。それでも考えあぐねるなら、今晩どの党首が笑顔でいると「いいね」と感じるか。それも選び方だ。小選挙区と比例区で投票先を使い分けても、一向に構わない。
 関心が高いから投票へ行く。投票へ行くから関心が高まる。どちらも真理だ。さあ一歩を。
 (以上、朝日新聞より引用)

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 平成29年12月22日、読売新聞朝刊の社説です。 
 読売新聞社説
 きょう投票 日本の針路を正しく定めたい
 ◆政策の質と説得力を見極めよう
第48回衆院選は、きょう投票日を迎えた。
 様々な課題に直面する日本の新たな針路を選択する機会である。政党や候補の主張を冷静に見極め、貴重な1票を投じたい。
 今回の特徴は、野党第1党の民進党が公示前に分裂し、候補が希望の党、立憲民主党、無所属に分かれたことである。
 与党の自民、公明両党に対し、希望の党、日本維新の会の保守・中道系野党と、共産、立憲民主、社民の左派・リベラル系野党が挑戦する3極の構図となった。
 ◆アベノミクスの功罪は
 「寄り合い所帯」が分裂し、基本理念や政策を軸に再編成されたことで、各党の違いが有権者に分かりやすくなったのは確かだ。
 北朝鮮情勢が緊迫し、安倍首相が「国難」と位置づけた中での選挙となったのも異例だった。
 衆院選は本来、政権選択選挙である。だが、政権獲得を目指したはずの希望の党は、過半数ぎりぎりの候補しか擁立できなかった。安倍政権を信任するのか。どの党に伸びてほしいのか。有権者は選択する必要がある。
 与党は、目標とする過半数の233議席からどこまで上積みできるか。希望の党と立憲民主党の野党第1党争いも注目される。
 アベノミクスの功罪、急速に進む少子高齢化への対応、厳しさを増す安全保障環境に対する備えなどが投票の判断材料となろう。
 アベノミクスに関して、安倍首相は演説で、日経平均株価の21年ぶりの高値などを挙げ、「一つ一つ実現してきた」と強調する。
 雇用改善や企業業績回復で成果を上げる一方、賃金が伸び悩むなど、停滞感も漂っている。
 希望の党の小池代表は「経済成長が進まない」と批判し、徹底した規制改革を求める。立憲民主党の枝野代表も「強い者をより強くし、偏った経済政策を進めた」として賃金の底上げを訴える。ただ、具体案を示せたとは言い難い。
 ◆安保法の意義が高まる
 2019年10月の消費税率10%への引き上げを巡っては、与党と野党の主張が衝突した。
 与党は、消費増税を実施し、赤字国債縮減に充てる増収分の使途の一部を教育無償化などに変更すると公約に掲げた。新たな財政再建目標は示していない。
 希望、立憲民主両党と日本維新の会は「凍結」を求めた。共産、社民両党は引き上げに反対する。しかし、新たな財源確保については、「身を切る改革」などと掛け声ばかりで、実効性に乏しい。
 各党とも、将来世代へのつけ回しを抑制する「痛み」の伴う施策を避けたのは残念である。
 安全保障を巡っては、希望の党が安保関連法を容認したことで、与党と野党が厳しく対立した従来の構図が変化した。日本維新の会も一定の理解を示す。
 自衛隊が、より幅広い支持を得て、関連法に基づく米艦防護などを遂行できる意義は大きい。
 共産、立憲民主、社民の各党は関連法廃止を主張している。
 北朝鮮の脅威が高まる中で、安保関連法を土台にして日米同盟の信頼性を一層高める必要があることを忘れてはなるまい。
 衆院選の結果、自公両党と、憲法改正に前向きな希望、維新の両党の合計の議席数が、発議に必要な3分の2に当たる310を上回る可能性が高まっている。
 自民党は自衛隊の明記などを掲げる。公明党は環境権などの「加憲」を主張する。希望の党は「知る権利」など、日本維新の会は教育無償化などを優先する。
 各党がどのような憲法改正を目指しているのかも、投票する際の参考にしたい。
 ◆「資質」の吟味が重要だ
 森友・加計学園問題について、首相は遊説で言及しなかった。党首討論会でも、「反省」を口にしつつ、「私が関与したと言った人は一人もいない」と繰り返すにとどめた。首相の説明責任に関する評価が問われよう。
 疑問なのは、民進党の参院議員らが、立憲民主党や無所属の候補などによる民進党の「再結集」に言及していることだ。
 希望の党には、自党の公約を公然と批判したり、当選後の離党まで口にしたりする候補がいる。
 にわか作りの新党であっても、政党としてきちんと結束できるかどうかを見定める必要がある。
 自民党にも、失言や不祥事が問題視された前議員がいる。自分の選挙区の候補が、選良にふさわしい資質を有するのか、厳しく吟味するのは有権者の責任だ。
 (以上、読売新聞より引用)

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 私は朝日新聞も読売新聞も好きです。
 どちらの記者さんにも取材を受けたことがあります。
 私の加湿器のやけど
 最初に取材してくださったのは、
 読売新聞の記者さんでした。
 政権に対する意見は、
 どちらも参考になります。
 両紙とも自民党が勝つだろうという予測です。
 少しでもいい世の中になってほしいです。

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