医学講座
楽にやせる薬はありません
体重が100㎏を超えている私の知人です。
本間、お前に、
このままだと死ぬぞ
…って言われたけど、
なかなかやせないんだゎ。
いやしいから食っちゃうんだなぁ
これがぽっこりしたおなかの原因です。
学歴も地位もある人です。
血圧も高めだし、
私は心配しています。
■ ■
TVを見ていると、
ぽっこりしたおなかが出てきて…
有名な製薬会社の漢方薬を飲むと、
すっきりしたおなかになるようなCMがあります。
うちの奥さんが、
これ、
うそだよねぇ~
…と言って見ています。
私もうそだと思います。
■ ■
私が推奨するのは、
2006年11月22日の院長日記
100円で痩せる方法
2007年11月5日の院長日記
一年で50㌔減量
この方法です。
大阪芸術大客員教授・岡田斗司夫さん(49)が、
中年男性向けに執筆したダイエット体験記。
「いつまでもデブと思うなよ」(新潮新書)
…に書かれたダイエット法です。
■ ■
レコーディングダイエット
食事の記録を基本に、117㌔の体重を67㌔まで減らした岡田さん。
岡田さんが実践した「レコーディンク(記録)ダイエット」
①飲み食いしたものと時間をメモする「助走」
②食事のカロリーは記すが、制限はしない「離陸」
③摂取カロリーに上限を定める「上昇」
④他の減量法とカロリー制限を組み合わせる「巡航」、
の四段階。食事の内容や時間は自由で、脂肪分や菓子も制限せず運動もしない。
ただ毎日、体重を量る。
■ ■
きっかけは「食べ歩き日記でも書こう」と食事を記録し始めたこと。やがて、体重が減り始めて驚いた。メモをとる煩わしさで、無意識に太りそうな飲食を減らしていたからだ。
「深夜に菓子をつまんだり、炭酸飲料をガブ飲みしたり…。
自分がいかに“太る努力”を自覚せずに続けてきたか。
肥満の理由を思い知らされた」と、メモ効果を振り返る。
■ ■
間食が減り、5ヵ月間のメモだけで体重は10㌔減。
そこから「カロリーを抑えれば、もっとやせる」と、やる気が出た。
一日のカロリー上限は、
自身の基礎代謝量(何もしなくても一日で消費されるカロリー)より少し多い1500㌔㌍に決めた。
■ ■
代謝量の計算法や食品のカロリーはインターネットのホームページで見つけた。
カロリー表示をしている飲食店もあり、カロリー配分を工夫できる。
だが優先するのは、栄養バランスより記録。
「そのうち『レモンが食べたい』とか、不足している栄養分を体が求めるようになる」という。
■ ■
大事なのは、四つの段階を省かず途中でやめないこと。
カロリー制限を超えた日があっても減量を続け、好物は食べる量を減らす。
岡田さんはハンバーガーを八分のーだけ食べ、残りは捨てた経験もある。
「肥満が問題視されているのに、外食産業の一人前は多すぎる。
半分や三分の一の量のメニューを増やすべきです」と指摘する。
■ ■
減量中は、一時的に便秘気味になった以外は体調が良く、体が軽くなり歩く距離も増えたという。
現在は記録をやめ、一日約二千㌔㌍をとっているが、体重の増減はない。
岡田さんは四段階のダイエットを一年続けたが、目安は半年という。
■ ■
肥満に詳しい札幌複十字総合健診センターの坂本真一医療参与は
「(カロリー制限は)栄養バランスをとるのが正しいが、続かないと意味がない。
できない人には(岡田さんの減量法は)入り口として、選択肢の一つにはなる。
ただし、運動も大切だ」としている。
(以上、平成19年11月4日の北海道新聞より引用)
さあ、今日からでも遅くはありません。
継続は力なり。
決して諦めず、辛抱強く続けることが大切です。
受験勉強と同じです。
減量後の岡田さん。その体重差は50㌔
(北海道新聞より引用)