医学講座
米国形成外科学会⑤
米国形成外科学会もあっという間に最終日です。
初日は雨が降っていましたが、
晴れか曇りの天気になりました。
外は気温が高く湿度も高いです。
学会会場は冷房が効きすぎて寒いです。
日本では考えられない温度です。
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寒がりの私だけが寒いのか?と思っていましたが、
米国人の先生が座長席から、
部屋の温度が低いと言われる場面もありました。
冷房が効きすぎているくらいなのに、
米国人は慣れているのか?
働いている人の中には半袖の人も見ました。
お国柄の違いなのかなぁ~?と感じました。
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学会で発表以外に見て参考になるのが、
企業展示です。
商業展示とも呼びます。
日本では、
日本形成外科学会、
日本形成外科学会基礎学術集会、
日本美容外科学会(JSAPS)、
日本美容外科学会(JSAS)、
どの学会にも必ず企業展示があります。
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私たちは企業展示を見て、
そこで説明を聞いて、
新しい医療機器の情報を仕入れます。
今年、米国形成外科学会に参加して感じたことは、
企業展示の中に、
レーザー、IPL、HIFUといった、
日本では大きく展示をしている企業が目立たず、
豊胸や注入材料の会社が目立っていたことです。
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米国の形成外科医もレーザー機器などを使って若返りをしたり、
med spa メッド・スパと呼ばれる、手術以外の美容医療サービスがとても増えています。
米国形成外科学会によるとメッド・スパ med spaとは、
A med spa is a combination of an aesthetic medical center and a day spa that provides nonsurgical aesthetic medical services under the supervision of a licensed physician.
メッド・スパとは、美容医療センターとデイスパを組み合わせたもので、免許を持った医師の監督のもと、外科手術以外の美容医療サービスを提供すること。
これから成長するのはメッド・スパだそうです。
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日本の美容医療も手術以外の機器や注入などが増えています。
米国形成外科学会でレーザー、IPL、HIFUの展示が少ない理由はわかりません。
企業展示はTHE SHOWとなっていました。
豊胸に使うシリコンバッグ、注入材料の会社が目立ちました。
米国人はやはり胸を気にするようです。
手術に使う器具や機器、
形成外科関連の本がありました。
私が気にしている腋臭症の治療機器、
わき汗の治療機器はありませんでした。