医学講座
<道新社説>道のヒグマ管理 生息数増加に対応急務
今日は2023年10月23日(月)です。
寒いです。
北海道ではタイヤ交換の予約が殺到しているそうです。
私はあと1ヵ月は自転車通勤を続けます。
毎年10月末から11月は寒くなってつらいです。
駐輪場は11月末までですが、
雪が降ったらあきらめています。
■ ■
今日の北海道新聞の社説です。
国語が不得意な人には、
新聞の社説を読むことをおすすめします。
私は新聞のおかげで国語が得意科目になりました。
<社説>道のヒグマ管理 生息数増加に対応急務
道は「ヒグマ管理計画」を見直し、新たに捕獲目標数を設定することを打ち出した。
個体数が増加し、市街地への出没が相次ぐなど、人とのあつれきが強まっているからだ。
現計画は捕獲数の上限を定めているが、実際の捕獲は下回り続けている。目標設定はヒグマの頭数をより積極的に管理しようとするもので、大きな政策転換となる。
道内の推定生息数は2020年度で1万1700頭となり、残雪期の「春グマ駆除」を廃止した1990年から倍増した。
ヒグマの目撃は年々増加し、人が襲われる事故も後を絶たない。増加を抑えることは急務であり、この転換は必要だと言えよう。
目標数の検討では、過剰な捕獲とならぬよう地域別の生息数をより正確に把握することが重要だ。その上で科学的根拠に基づいて、雌雄ごとの数など精密な目標を立てなければならない。
道は専門家らで構成する「ヒグマ保護管理検討会」に諮っているが、成案がまとまるのは来年度以降となる。差し当たり、市街地周辺の親子グマの駆除や穴狩りを認めた春期管理捕獲を強化する。
ハンターは高齢化しており、ヒグマを撃つ技量を持つ人は限られる。若手の育成が急がれる。研究機関や猟友会と連携し、狩猟免許を持つ市町村や道、農協の職員を増やすことも必要ではないか。
管理計画見直しでは、人の生活圏とヒグマの生息域を分けるゾーニング(区分け)を本格的に進める。人とヒグマが共存するために不可欠だ。札幌市は既に導入し、一定の成果を挙げている。
道が考え方を示し、市町村が策定することになろうが、ヒグマの行動範囲は広く、近隣自治体との連携が求められる。区分けの草刈りや電気柵設置には人手も費用もかかる。道の支援が重要となる。
道は振興局の担当職員を本庁のヒグマ対策室と兼務させるなど、体制を強化している。今後は、野生動物管理の専門知識を持つ人材を採用・育成して、地域ごとに配置していくべきだろう。
多数の牛を襲った「オソ18」の駆除を巡っては、道外を中心に抗議もあった。ヒグマは貴重な野生動物だが、人との共生には管理が欠かせないことを丁寧に説明していかねばならない。
過疎化に伴いクマが生息域を広げる状況は、ツキノワグマによる人身事故が相次ぐ本州も同じだ。
先進的なヒグマ管理のモデルを作り、道外にも発信してほしい。
(以上、北海道新聞より引用)
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今日の北海道新聞のコラム卓上四季には、
全道高校弁論大会で、
わなの狩猟免許を持つ釧路管内標茶町の生徒はヒグマ問題を取り上げ、
ハンターたちは野生生物への憎しみから銃を取っているわけではないと訴えた。
…と出ていました。
北海道に住む者は、
ヒグマの頭数管理は命にかかわります。
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クマに襲われた人を治療する立場から言わせてもらいます。
クマの頭数を減らすべきです。
駆除されたクマがかわいそうだと言う人がいます。
北海道に住む者として、
札幌市内の道路を歩いていて、
後ろからクマに襲われるなんて信じられません。